Twitterで知ってからというもの楽しみにしていた2009年の作品。
映画レビューサイトのcocoさんにご招待頂いた試写にて鑑賞
もちろん何も知らずに観ることをおすすめだけど、それだと何も話せないので
極力、ネタばれに繋がる写真排除、感想のみネタばれ込みで
コーエン兄弟の「ミラーズ・クロッシング」ダニー・ボイルの「シャロウ・グレイブ」を思わせる、クライムサスペンス
DVDスルー作品の中から偶然見つけて「これは拾いもの!」と他人にお勧めしたくなるような作品。
といっても無事、来月日本でも劇場公開
監督、脚本は「ディセント2」の脚本家でこれが初監督作となる新鋭、J・ブレイクソン。
あれー?「ディセント2」わたしダメだったけど…こちらは期待通りの面白さ
動機は単純、限られた小道具、登場人物たったの3人。ほぼ密室劇。
有名どころは出てないと認識してたけど、三人ともキャリアありでよくみたらちょこちょこ出てる人。
突然拉致されるヒロインに、「007/慰めの報酬」のなんとボンドガールだったジェマ・アータートン。
猿ぐつわのシーンはとくにオジーオズボーンの娘(ケリー・オズボーン)かと思っちゃった
チラシとちょっと違う
次回、ニール・ジョーダン監督が手がける新作ヴァンパイアムービー『ビザンチウム(原題)/ Byzantium』で、
「ラブリーボーン」のシアーシャ・ローナンが、吸血鬼の母と娘を演じることが決定したばかり。
用意周到な誘拐犯には「シャーロック・ホームズ」などのエディ・マーサンと
「SWEET SIXTEEN」のマーティン・コムストン
この人、今年だけで10作品に出てるので今後要チェックかも。
完全犯罪はどう転がっていく?
最近流行の血なまぐさい描写はナシ。
あくまでもサスペンスを通しながら、突然思わず笑っちゃうような意外な展開もアリ。
グロくないし、古典的なサスペンスともいえる。
やっぱりサスペンスの面白さは、予想のつかない二転三転があってこそ。
途中は想像した通りだったりもするけど、三人の行動、会話が全てのほぼ密室劇は目を離せないほど引き込まれる。
最後に笑うのは誰だ?
若い男と中年男の2人は、綿密な計画のもとに富豪の娘を誘拐する。彼女の名はアリス・クリード。
囚われたアリスは、恐怖のどん底に陥りながらも生き抜く希 望を捨てない。
首謀者の中年男が外出中に反撃を試みたアリスだったが、誘拐犯の若い男が驚愕の告白をする。
その瞬間から、誘拐犯とアリスの関係はねじれ、 3人の力関係が幾たびも逆転していく。
200万ポンドを手に入れるための用意周到な誘拐計画が、一転、3人の生き残りをかけた闘いへと突き進む——。
7/10(78点)
ちょこっとネタばれあり感想
昔あったような、本来のサスペンスの面白さを堪能出来る100分!
スーパーでの買物から始まり、用意周到に準備され手際良く何者かに拉致されるヒロイン、アリス。
いきなり全裸にされて、犯されるのかと思いきや服を着替えさせ あくまで金持ちな父親に身代金を要求
というオーソドックスなパターンでの誘拐。
でも手足を縛り袋を頭にかぶせ、トイレすらその部屋でさせる屈辱的行為。
その犯人は目出し帽をかぶっていて判別がつかなかったのが、
実は一人はもとBFとは。
そして二人の男は誰かに雇われているのかと思ったら、お金欲しさに二人が主犯。
なんと恋人関係でいきなりキスしあっちゃうからびっくり(笑)
アリスに自分の素性がバレてからは、観てる側も緊張感も解けて来る。
何度も立場が逆転するのが面白い。
誰が本当のことを言ってるか、また嘘ついてるか。
「愛」なんて口ではいくらでも言えるもの。犯罪の前にはどれも嘘っぱち。
結局最後には誰が大金を手に入れるのか、この誘拐は成功するのか?
読めないところが面白い、やっぱりミステリーはこうでなくちゃね☆
まったく退屈もしないし予想しながら観るのはすごく楽しいんだけど
ラストでびっくりというものはない。
最近では凄い映画も増えてるから ラストに凄いと思わせなくちゃ飽きたらなくなってきてるとしたらまずいけど。
うわーっていう展開が最後に欲しいと思ったのも事実。
でも、十分劇場でお金を払ってみる価値あり。
特に、サスペンス好きな人向き。グロいシーンもないからどなたにもおすすめできる万人向け映画かな
THE DISAPPEARANCE OF ALICE CREED 2009年 イギリス 101min
6月11日より、ヒューマントラスト有楽町&渋谷ほかにてロードショー
トロント映画祭にて。
素顔は普通の気のいあんちゃんとおじちゃん。
無料動画サイトには負けたくない