アメリカでは誰もが知る存在を恐れられていた実在の人物、J・エドガー=ジョン・エドガー・フーバーを
レオナルド・ディカプリオが熱演の、クリント・イーストウッド監督最新作
またまた2時間超えの長さ!
まぁ、一人の男の長い人生を描く伝記映画だから仕方ないのか?
「イーストウッド監督作にハズれなし!!」と言ってたわたしですがー。
「インビクタス 負けざる者たち」「ヒアアフター」があまり、、、だったので
今回も伝記ものってことであまり期待はせずに試写にて。
人生の終盤にさしかかり、Jエドガー長官が部下に命じて回顧録を書き取らせるところから始まり、記憶は遡っていく。
22歳~77歳までを演じるレオは本作でゴールデン・グローブ賞ノミネート。(受賞はならず)
アカデミー賞のはおそらく確定。
(たぶん)コンタクトで黒目がちに、口も少し変えての特殊メイクで違和感なし。
実際のJ・エドガーになかなか似せてます!
Jエドガーは、29歳でアメリカ連邦捜査局FBIの局長に就任し、死去するまで約半世紀にわたって局長を務め上げた、まさに"FBIの顔"的人物。
現場検証、指紋採取、筆跡 鑑定、そして捜査情報のデータ化と、現在の犯罪捜査の基礎を築いた功績を残し、国民的英雄と賞賛される一方で、
圧倒的な権力と情報収集力で政治家や活動家の言動を監視。そうした秘密情報をファイルにまとめ、ハリー・トールマン、ジョン・F・ケネディ、リチャード・ニクソンなど、8人の大統領に対してファイルの存在をちらつかせて、彼らを従えるまでの存在にのし上がる。
晩年までJエドガーに携わる秘書にはナオミ・ワッツ。
半分くらいは老けメイクで登場のナオミ。
ちょっと口あたりのそのメイクに違和感
面接で採用したFBI幹部クライド・トルソンとの隠されざる関係。
どこかで観たなぁって思ってたら
「ソーシャル・ネットワーク」でイケメンの双子を演じた、アーミー・ハマー。
今回はレオの片腕に。
必ず1日1回、ランチかディナーを共にするというお願いをクライド自らが申し出。
いや~二人の取っ組み合いのシーンでいきなりコントみたいになるからびっくりした
エドガーの母親にはジュディ・デンチ。
脚本には「ミルク」のダスティン・ランス・ブラック。
私生活ではごく一部の人間以外には決して心を許さず秘密主義を貫いたという男の実像を描く。
J・エドガー。明らかな英雄でありながら、しかし、彼は常に黒い疑惑や、スキャンダラスな噂がつきまとう。
国家を守るという絶対的な信念は、そのためになら法を曲げても構わないというほど強く、狂信的なものとなり、それゆえ彼は正義にもなり、悪にもなった。
国を守るという大義名分のもと、大統領をはじめとする要人たち の秘密を調べ上げ、その極秘ファイルをもとに彼が行った“正義”とはいったい何だったのか?
5/10(51点)
伝記ものって、
興味なかった人物を、どれだけ興味深く描くか?って大事だと思う。
日本人が観るのと、あちらの歴史を深く知る(アメリカ人)が観るのとでは
映画としての楽しめ方も、また違う。
そんなわけでこれってやっぱりアメリカの歴史に詳しかったり、興味があるほど楽しめるだろう。
興味がなかった人でも身を乗り出して画面に夢中になれるような展開でもないので、
Jエドガーにある程度興味がないとつまらないだろうしどうでもよいと思えそう。
ドラマ性に富んでいるわけでもなくストーリーが盛り上りに欠け淡々としてるし。
最初の30分は眠気もきたけど堪えました(笑)
あとはやっぱり、レオの演技へ目がいくかどうか。
それまで関心もなかったり、知ることもなかったアメリカの歴史を知るには、
映画も立派な一つの手段になる。
それで へぇーっと思えるかどうかはひとそれぞれで。
例えば、オリバー・ストーンの「JFK」などは、とても映画らしい作りでケネディ暗殺についてを描いていたし
観ていて真犯人は!?という実際謎の事件として興味深く観れたけど、
本作では時代背景として、JFK暗殺のときとも重なり さらに「フロスト×ニクソン」でも描かれた
ニクソン大統領が、このエドガーの機密ファイルを狙ったり、
アメリカ共産党の結成、リンドバーグの息子誘拐事件、JFK暗殺事件。。。
と僅かながらもリンクする。
FBIの初代長官とか言われても正直、日本人のわたしにはピンとこなくて
「そうなんだ~」くらいしか思えなかった。
映画としての出来どうこうじゃなく、だから面白いかと聞かれたら 長過ぎる~!というのが
観た直後のわたしの正直な答え。
無知識でもすべてに興味持ってみれればいいけど、
ある程度Jエドガーの相関図を頭に入れた方が楽しめるかも。
イーストウッド新作だし!レオ様出てるし♡とか思って観ると期待はずれ、な人も出てくるかも。
同性愛、母への愛、国家を守るという信念を貫くプレッシャーと裏腹にあった画策。
イーストウッドの、国民全体、アメリカへのメッセージと
Jエドガーという一人の男の愛がテーマとして静かに、力強く伝わる1本。
J・エドガー 2011年 アメリカ 138min
1月28日より、ロードショー
2011/11/16 ワールドプレミアにて
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