songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

選挙前です。つづき

2009-08-26 22:26:32 | ライフ
今、小泉政権の時代のことをよく言う人は少なくなっています。
結局小泉劇場に踊らされただけだと。

でも、ちょっと待ってほしい。

いろんな問題はあったけど、彼のやってきたことと戦略は、今後の日本の政治のために、重要なヒントを与えてくれたのではなかったか。

郵政民営化にあんなに燃えていた小泉さん。彼の論は、次のようなことだったと覚えています。
1.とにかく行政の腐りきったところにメスを入れなければ日本に明日はない。
2.その最たる組織が郵政省で、膨大な無駄金がそこに流れている。
3.ほかにもやらなければいけないことはいっぱいあるが、この郵政一つ民営化できないぐらいで、今後日本に「変化、改善させる」ことなど何一つできるはずがない。
4.改革のためには、「痛みに耐えなければ」ならない。私の改革でつらい思いをする人も出てくることは分かっているが、耐えていけば、必ず日本の政治、経済は健全な方向に向かっていく。頑張ってほしい。

まあ、独裁者に多く見られがちな論の進め方ではありますが、世の中を変えていくとき、必ず痛い思いをする人が出てくることぐらい、誰でも知っています。
国が困っている時、俺たちはどれぐらい協力していけばよいのか。
どんな努力をしていけば、世の中はもう少しましになっていくのか。

これが、今回の選挙では、一切語られていないのです。
誰も困らないような政治改革など、あるものか!
だからどの党の言うことも、信用ならないのです。胡散臭いのです。
私たちが、困っている日本のためにすることは、「投票であなたの党にいれること」だけでよいのですか?それでは、あなたの生活が潤うだけではないですか。

国会議員となるあなたが努力するのは、あたりまえでしょう。
「まあ任せなさい。私が素晴らしい法案を通しますから。もうあなたたちは、普通に生活していればいいのですよ。勝手により良い暮らしが待っていますから。」

そう言っているようにしか聞こえないのですが。

うそつけ、大馬鹿野郎!!でございます。

私たちがしなくてはならないことは何ですか?痛みを背負う人はどういう人たちになりそうですか?それはなぜ?
そういう犠牲の上に、どのような改善が図られますか?

小泉さんはあの頃、それにこたえていたのです。でもそれって、世の中を動かす時、あたりまえのことでしょう?ほんのちょっとだけ普通のことを言った。だからこそ小泉さんは絶大な支持を得たのです。単なる不人気森政権の反動や、キャラクターによるブームではなかったのです。

どうやらその後、一人としてあの人気の本当の理由を分かっていた政治家はいなかったのでは?と、最近では思ってしまいます…。

おいしいことを言えばついてきてくれる。そんな時代はとっくに終わっているような気がするんですけどね。
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全然関係ないですが、選挙前です。

2009-08-26 21:11:05 | ライフ
久しぶりの書き込みですが、内容は政治です。

私の地域では、自民党と民主党の候補者が出ています。しかし、困っています。
この期に及んでも、どちらに入れたものやら。

まず、自民党の皆さま。
あなた方は確かに官僚と結びついている。だからこそ潤滑に行政も進められてきたのだと思います。
で、ここにきて官僚の汚れ、癒着、天下りなどが取りざたされています。
同じ政治家が当選したら、今までの利権も、つながりによる情けもあるところで、本当に容赦なく処分することができるのでしょうか。健全な社会構造に戻していくことはできるのでしょうか。

この前細田幹事長は、テレビ番組で、「日本には、まだまだ外国に負けない希望の事業がある。ハイブリッド車、燃料電池。こういうところを伸ばして、日本の景気と誇りを回復していくんですよ。」「繊維、鉄鋼はもうだめだ。外国にやられちゃっている。」と言っておられましたが…

細田さん、正気ですか?その発言を普通に解釈すると、自民党が政権を取ったら、「日本独自で最先端をいきそうな事業にお金を回して援助をし、そこをけん引役として景気を回復させていく。しかし、好転の兆しのない業種は見捨てていく。」と解釈できるのですが。

いや、それは上から目線ならば正論かもしれないけど、あの場で堂々と言ってもいいのでしょうか?地元の立候補者のマニュフェストを見ると、相変わらずの、地元に公共事業を持ってくる政策が中心。いや、それが実現されるのはうれしいんだけどね。このままじゃ、日本総夕張化現象になるんじゃなかったの?

次に、民主党の皆さま。
一番聞きたいのは、「国民の皆さんのために」のくだりです。
国民とは、誰のことを指すのですか?
私たち、しがない庶民も確かに国民です。でもね、天下りでのほほんとしている元官僚も、大企業の社長も、血税から出た補助金を外車を買う金に回してパチンコ三昧、わが子の給食費も払わないような人たちも、間違いなく国民ですよね。

そういう人たちの味方もしてくれるのですか?「国民の皆さんのために」というフレーズをいとも安易に使う政党ほど、胡散臭いものはない、というのは、はるか昔からの常識じゃないですか。

今、甘い汁を吸っている人たち。でもその人たちにも家庭があり、暮らしがある。民主党が何らかの改革をして、そういう人たちをバッサバッサとなぎ倒していったとき、彼らの生活は保証しないということですか?また、そういう人たちの中には、いやしくも日本の企業や文化のリーダーとなって国や世界を牽引している人が少なくない。とりあえず才能のある人たちが多いと私は判断します。

そういう人材は、どうしていけばよいのですか?

私たちはのどから手が出るほど、「無駄金」といわれるところをなくして、自分たちへの健全な分配がほしい。でもその結果、日本の大事な人材と才能がつぶされていく可能性はありませんか?

また、民主党のやり方で内閣が作られると、非常に厳しい官僚との争いと抵抗が予想されます。行政がスムーズに進んで行かなくなる可能性については、どうですか?

誰も答えてくれないのです。
選挙、本当に迷っています。
ほかの党についてもいろいろ言いたいことはあるのですが割愛します。
実現可能なこと、考えられる障害、打開策、見通し。だれがどの程度の我慢を強いられるか。それでもやらなければならない理由は何か。

小泉さんの郵政民営化の際、少なくともその一部は語られていました。みんな乗せられたと言っていますが、彼の論は、少なくとも「飴を与える」話ではなかったのです。今回、何も「こうすることによってこうなる」が具体的に見えてきません。

つづく
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