songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

実況ってすごかった 耳から入る臨場感

2018-02-18 19:05:44 | マスコミ関係
NHK
「みんなで応援! ピョンチャン2018 オリンピック」を見ています

視覚障害者、聴覚障害者の皆さんも、一緒になって応援しましょう、というコンセプトで、
今回のオリンピックの名場面を、バリアフリーで応援しようとする番組です。

何気なく見ていましたが、例えばスキー女子ジャンプ 高梨選手、伊藤選手の実況に、視覚障害者のための副音声付きの音を聞いていると、
何度も見慣れてきたあの場面が、すごく新鮮に体に入ってきたのです。

そこにすかさず、ミッツマングローブさんが一言
「見慣れていた場面でしたが、音声実況が入ることで、新たな臨場感が伝わってきますね」
それを聞いて私も、「それよそれ、それなのよ!」と思わず女言葉で、私の抱いたイデアにぴったりとはまる言葉を言ってくれたミッツさんに感謝してしまいました

もちろんこの音声実況を入れたアナウンサーが選んだ言葉のセンスも秀逸だったのだと思います。



ここからは蛇足ですが…

私、以前、1月にも投稿した引用
http://blog.goo.ne.jp/songbook/e/7ec463d4552cd534ecc44616117ee6a1で、
北出清五郎アナウンサーの実況のことをぽつんと書きました。

数々のスポーツの名実況をされた伝説のアナウンサー。1964年東京オリンピック開会式も実況された方です。
私はこの方の相撲実況が本当に好きでした。声色が独特で、好みだったということもあります。
おそらく定年を迎えられ、ある時からアナウンスを退かれます。
その後、相撲の実況に、そこはかとなく物足りなさを感じるようになりました。

しばらくして私は、自分なりに、その原因が分かりました。「ああ、昔のアナウンサーはしゃべりすぎていたんだ」と

目の前の取組の姿に集中したほうがよい。下手な言葉は蛇足。余分な言葉は言わないほうが良い
テレビの時代の実況はかくあるべきだ、と理解しました。


きっと北出アナウンサーの実況は、その時代の象徴。ラジオの世代フォーマットの実況だったのでしょう。
しかし今日の番組を見て思いました。
秀逸な言葉を選ぶ実況は、やっぱりいい。
決して画像の邪魔をするものではない。

あの時代の北出アナウンサーの素晴らしい言葉選びによる実況を懐かしみながら、書かせていただきました。

コメント
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