思った以上にNGTの山口さんのことが取り上げられました。
私も少し前に記事にしていたので、今回の結末は最悪の流れである、とするところは否定しません。
ただ、世論やネットの流れが、
2010年に書いていた一連の記事「いじめはあったのか」と
よく似た展開になってきているので、少し思うところを述べさせていただきます。
まずもって思うのは、NGT、もしくはAKS運営の対応が、あの頃のいじめ事件と校長の対応、マスコミの叩き方にあまりにもそっくりになってきたな、と。
だとすると、「表沙汰にしたくない、隠すべきこと」がどこかにあるのではないかということです。
私、前回の記事ではさんざん運営側、オタ側を叩いてきましたので、まずは多少運営側に立って述べるところから始めたいと思います。
1.評価すべきことは、メンバーが集まって話し合う場を設けたこと
かつてNMBの須藤凜々花さんの件で、致命的な「意志のたしかめ合いのなさ」を批判したことがあります。
私はあの件以降、今もNMBは立ち直っていないと感じています。当時のメンバーがだいぶ抜けたから、ここからが正念場だと思うのですけどね。
それに比べれば、ま、とりあえずNGTがいったん運営代表とメンバー全員を集めて(と言っても山口さんがいないので大問題ではあるが)意見を聞き合う場を作った、というだけでも
多少の進歩はあったと思います。といっても、フランス革命直前に行われた170年ぶりの三部会並みの成果だったかもしれませんけどね。
2.責任者が顔を出した
これも私がだいぶ昔から(偉そうに?)叫び続けていたことでしたが、責任者の存在しないところが、このグループの最大の悪行です。
メンバーが危機に陥っても、スキャンダルを起こしても、誰も守ってくれない。
で、指原さんがようやくテレビで叫んで、責任者が顔を出しました。といっても、全責任を負う人ではなかったようですが。
責任者は、メンバーを評価し、守るべくは守り、より良い方向に導いていかなければなりません。その辺ちょっと心配ではありまして、後述します。
3.それでは運営は何を隠す必要があるか
ズバリ言うと、①「山口さんの言い分はほぼ正しいが、100%ではない」
②「性の問題を全て公表することは、デメリットである」
③「金持ちオタの財力抜きで運営を行う方策が見つからない」ではないかと考えられます。
①について
前回の記事では、山口さん、正しい、と書いておりますし、無下に否定する気もないのですが、
もしかしてその中に、「山口さん本人の中では非常に大きなことであっても、客観的な目で見たらそれほどでもない」部分が混じっているところはなかったでしょうか?
メンバーの意見と付き合わせたとき、そういうところが見え隠れしたとしたら、第三者も判断に迷うところは出てきます。現場にいたわけではないのですから。
また、山口さんは、本当はその疑惑のメンバーに対して、どうあってほしいと願っていたのでしょうか?
やはり解雇でしょうか。もう本当は顔も見たくない状態なのでしょうか?そのあたり、全くはっきりしないのです。
そして、その山口さんの願いは、客観的に正しいのかどうか。
疑惑をかけられたメンバーの本心はどうなのか。いまだにわからないことだらけです。疑惑のメンバーに、おそらく後ろめたいところはあるでしょう。
でもその娘たちの言い分を全く無視するというのもどうか、ということです。
ここに、「性」という問題が絡むから、ややこしいことになります。
②について
年頃で美女の娘さんたちに「安心安全の処女性」なんてものを押し付ける赤ん坊のようなバカオタが支えているものだから、グループが成長できるはずがありません。
個人的にいろいろ突き詰めていけば、結構な割合のメンバーが、何らかで男性とつながっていることぐらい、容易に想像できます。
たとえ身体的な関係にならないとしても、一部影響力のありそうな男性とつながることができれば、自分にもチャンスが巡ってくる可能性が高まるのです。
アイドルの女の子たちに、選択肢が迫られます。「甘んじて、チャンスを得る」「そこまでしてのし上がりたくない」
結局はここでのすれ違いとしか思えません。私は前回も述べたとおり、どちらが正しい、ということはないと思います。
絶対的に許せないのは、それをいいことに女の子を食い物にする意男の存在。
でも世論は、チャンスのために甘んじようとする女の子に対して、盲目的に叩こうとします。
私はそこに待ったをかけるべきだと考えています。
昔から変わらないやくざな芸能界のコネ作りに、メスを入れていかなければなりませんが、それをチャンスに大成した芸能人は100年近く、星の数ほどいることでしょう。
一人一人の男性遍歴を確かめて処罰していくのならば、かなりの割合の芸能人も処罰すべき、ということなのでしょうか?
そこまでは踏み込めないのが現状です。その辺りは前回の記事に詳しいので、そちらをご覧ください。
③について
まさに自業自得なのですが…
NGTと聞いて真っ先に思い出すのが、以前の総選挙で、世間的にはほとんど知られていなかった荻野さんが、速報で1位だったり、
リクエストアワーでNGTの曲がやたらにたくさんランクインしたり、で、他のグループのファンたちが、開いた口がふさがらなくなったことです。
今まででも選挙やリクエストアワーなどで、その年に活躍したメンバーや曲をねぎらって大量投票、というのはありましたが
(私の好きな「てもでも」「初日」もその流れです)
それは、他のグループファンにとっても、「まあまあ」ということで許し合える範囲内のことでした。
しかし、NGT関連での一連の大量投票は、あまりにも常軌を逸しておりました。露骨にもほどがある、「金さえあれば文句は言えないだろう」投票。
正直、それぞれの場は大いに覚めました。ありていに言えば、敵を多く作ったということです。
さらに私に言わせれば、
私は、AKBGがここまで人気を保てた一番の根本が、「歌のクオリティ」と今でも信じています。
歌は上手ではないかもしれないが、他では出せない輝きがあり、声質、楽曲の良さと相まって、素晴らしい曲がたくさんある。
ところが、NGTは、傑作「Maxとき」以後、全く心に響く曲を出していない。メンバーのキャラと「Maxとき」で何とか保ってきたが、そろそろ次の良曲が出ないと、と思っておりました。
そんな時にこの騒動です。
お金は生き物です。人格を持ちます。価値のあるものにつぎ込むのがお金でしょう。
自分たちの欲求、顕示欲を満たすための投資の、「つけ」が今きていると思うのです。
しかし運営は、そのお金を頼りに今までやってきました。今、この「金持ちオタ」「厄介金持ち」を切り捨てたら、運営が成り立たないのでしょう
そんな人たちに支えられてきたグループだったということです。
このグループがもしも消滅してしまうと、その損失額は猛烈なものとなり、
「正しいはずの」山口さんへ何等か恨み言を言いたくもなるかもしれません。しかし、いい加減に目を覚ましなさい、が私の、そして世間の意見でしょうね。
AKSの財力なしに、彼女たちが思うようなアイドル活動をしていける可能性はあまり高くありません。
しかし、いびつな資金に支えられて、そのうえで今後もあぐらをかき続ける気でいるのかどうか
例えば山口さんたちは、そこに否という答えを出し、村雲さんたちは、「体制が変われば可能性はある」と判断して残留を決意したのでしょう。
本来は仲が良く、一緒の夢に向かっていたはずの彼女たちを引き裂いたものは何か。
それをこそ問いただすべきなのでしょう。
私も少し前に記事にしていたので、今回の結末は最悪の流れである、とするところは否定しません。
ただ、世論やネットの流れが、
2010年に書いていた一連の記事「いじめはあったのか」と
よく似た展開になってきているので、少し思うところを述べさせていただきます。
まずもって思うのは、NGT、もしくはAKS運営の対応が、あの頃のいじめ事件と校長の対応、マスコミの叩き方にあまりにもそっくりになってきたな、と。
だとすると、「表沙汰にしたくない、隠すべきこと」がどこかにあるのではないかということです。
私、前回の記事ではさんざん運営側、オタ側を叩いてきましたので、まずは多少運営側に立って述べるところから始めたいと思います。
1.評価すべきことは、メンバーが集まって話し合う場を設けたこと
かつてNMBの須藤凜々花さんの件で、致命的な「意志のたしかめ合いのなさ」を批判したことがあります。
私はあの件以降、今もNMBは立ち直っていないと感じています。当時のメンバーがだいぶ抜けたから、ここからが正念場だと思うのですけどね。
それに比べれば、ま、とりあえずNGTがいったん運営代表とメンバー全員を集めて(と言っても山口さんがいないので大問題ではあるが)意見を聞き合う場を作った、というだけでも
多少の進歩はあったと思います。といっても、フランス革命直前に行われた170年ぶりの三部会並みの成果だったかもしれませんけどね。
2.責任者が顔を出した
これも私がだいぶ昔から(偉そうに?)叫び続けていたことでしたが、責任者の存在しないところが、このグループの最大の悪行です。
メンバーが危機に陥っても、スキャンダルを起こしても、誰も守ってくれない。
で、指原さんがようやくテレビで叫んで、責任者が顔を出しました。といっても、全責任を負う人ではなかったようですが。
責任者は、メンバーを評価し、守るべくは守り、より良い方向に導いていかなければなりません。その辺ちょっと心配ではありまして、後述します。
3.それでは運営は何を隠す必要があるか
ズバリ言うと、①「山口さんの言い分はほぼ正しいが、100%ではない」
②「性の問題を全て公表することは、デメリットである」
③「金持ちオタの財力抜きで運営を行う方策が見つからない」ではないかと考えられます。
①について
前回の記事では、山口さん、正しい、と書いておりますし、無下に否定する気もないのですが、
もしかしてその中に、「山口さん本人の中では非常に大きなことであっても、客観的な目で見たらそれほどでもない」部分が混じっているところはなかったでしょうか?
メンバーの意見と付き合わせたとき、そういうところが見え隠れしたとしたら、第三者も判断に迷うところは出てきます。現場にいたわけではないのですから。
また、山口さんは、本当はその疑惑のメンバーに対して、どうあってほしいと願っていたのでしょうか?
やはり解雇でしょうか。もう本当は顔も見たくない状態なのでしょうか?そのあたり、全くはっきりしないのです。
そして、その山口さんの願いは、客観的に正しいのかどうか。
疑惑をかけられたメンバーの本心はどうなのか。いまだにわからないことだらけです。疑惑のメンバーに、おそらく後ろめたいところはあるでしょう。
でもその娘たちの言い分を全く無視するというのもどうか、ということです。
ここに、「性」という問題が絡むから、ややこしいことになります。
②について
年頃で美女の娘さんたちに「安心安全の処女性」なんてものを押し付ける赤ん坊のようなバカオタが支えているものだから、グループが成長できるはずがありません。
個人的にいろいろ突き詰めていけば、結構な割合のメンバーが、何らかで男性とつながっていることぐらい、容易に想像できます。
たとえ身体的な関係にならないとしても、一部影響力のありそうな男性とつながることができれば、自分にもチャンスが巡ってくる可能性が高まるのです。
アイドルの女の子たちに、選択肢が迫られます。「甘んじて、チャンスを得る」「そこまでしてのし上がりたくない」
結局はここでのすれ違いとしか思えません。私は前回も述べたとおり、どちらが正しい、ということはないと思います。
絶対的に許せないのは、それをいいことに女の子を食い物にする意男の存在。
でも世論は、チャンスのために甘んじようとする女の子に対して、盲目的に叩こうとします。
私はそこに待ったをかけるべきだと考えています。
昔から変わらないやくざな芸能界のコネ作りに、メスを入れていかなければなりませんが、それをチャンスに大成した芸能人は100年近く、星の数ほどいることでしょう。
一人一人の男性遍歴を確かめて処罰していくのならば、かなりの割合の芸能人も処罰すべき、ということなのでしょうか?
そこまでは踏み込めないのが現状です。その辺りは前回の記事に詳しいので、そちらをご覧ください。
③について
まさに自業自得なのですが…
NGTと聞いて真っ先に思い出すのが、以前の総選挙で、世間的にはほとんど知られていなかった荻野さんが、速報で1位だったり、
リクエストアワーでNGTの曲がやたらにたくさんランクインしたり、で、他のグループのファンたちが、開いた口がふさがらなくなったことです。
今まででも選挙やリクエストアワーなどで、その年に活躍したメンバーや曲をねぎらって大量投票、というのはありましたが
(私の好きな「てもでも」「初日」もその流れです)
それは、他のグループファンにとっても、「まあまあ」ということで許し合える範囲内のことでした。
しかし、NGT関連での一連の大量投票は、あまりにも常軌を逸しておりました。露骨にもほどがある、「金さえあれば文句は言えないだろう」投票。
正直、それぞれの場は大いに覚めました。ありていに言えば、敵を多く作ったということです。
さらに私に言わせれば、
私は、AKBGがここまで人気を保てた一番の根本が、「歌のクオリティ」と今でも信じています。
歌は上手ではないかもしれないが、他では出せない輝きがあり、声質、楽曲の良さと相まって、素晴らしい曲がたくさんある。
ところが、NGTは、傑作「Maxとき」以後、全く心に響く曲を出していない。メンバーのキャラと「Maxとき」で何とか保ってきたが、そろそろ次の良曲が出ないと、と思っておりました。
そんな時にこの騒動です。
お金は生き物です。人格を持ちます。価値のあるものにつぎ込むのがお金でしょう。
自分たちの欲求、顕示欲を満たすための投資の、「つけ」が今きていると思うのです。
しかし運営は、そのお金を頼りに今までやってきました。今、この「金持ちオタ」「厄介金持ち」を切り捨てたら、運営が成り立たないのでしょう
そんな人たちに支えられてきたグループだったということです。
このグループがもしも消滅してしまうと、その損失額は猛烈なものとなり、
「正しいはずの」山口さんへ何等か恨み言を言いたくもなるかもしれません。しかし、いい加減に目を覚ましなさい、が私の、そして世間の意見でしょうね。
AKSの財力なしに、彼女たちが思うようなアイドル活動をしていける可能性はあまり高くありません。
しかし、いびつな資金に支えられて、そのうえで今後もあぐらをかき続ける気でいるのかどうか
例えば山口さんたちは、そこに否という答えを出し、村雲さんたちは、「体制が変われば可能性はある」と判断して残留を決意したのでしょう。
本来は仲が良く、一緒の夢に向かっていたはずの彼女たちを引き裂いたものは何か。
それをこそ問いただすべきなのでしょう。