songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

AKBにも美学はあるのか 前田敦子さん卒業で

2012-03-25 21:21:10 | 音楽
長い長い旅に出ていました。
youtube、書き込みサイトなど…

もともとお宅気質の自分にとって、AKBという存在はハマりやすい面白さがあるのだと感じつつ。

この8か月、いろいろと面白いものを発見し、感じ、音楽的にも何十年ぶりかに楽しみ続けてまいりました。
素人なりにAKBのこともいろいろわかってきました。

年明け、秋元p「今年は驚くようなことがあると思う。みんなには受け入れてもらえないような思い切ったこともすると思う。しかし云々」
先日、東京ドームコンサートの発表。
今日、前田さんの卒業予告発表。

始まったものには必ず終わりがあります。
昨年レコード大賞をAKBが取った時、唾棄すべき権威の落ちたレコード大賞といえど、彼女たちには一つの大きな金字塔が与えられたように感じました。

しかしみなさんご存知の通り、AKBは課題も山積みでした。
膨れ上がりすぎたメンバー。昇進できない才能ある研究生たち。中心メンバーの年齢上昇、卒業後の保証のない現実、
言わずと知れたAKB商法のマイナス面の指摘と購買層の金銭的限界、メンバーの収入問題(人数が多すぎるため)など

このまま続けていれば、今までの多くのガールズグループがたどった、醜い荒廃ばかりが残る、見たくもない後味の悪い末路が待っています。


既に「give me five」でバンド演奏が披露された時、某巨大掲示板で、「終わりの始まりだ」と予言した人がいました。
凄い人がいるね、あの板には。
歌って踊ってばかりいたグループが、バンドを始める。それは、今までの流れにネタが尽きた時のサインだということです。
まあチームBは以前からやってはいましたが。

チェッカーズやアルフィーが、ある時、急に違うグループ名義でシングルを出した時がありました。
それぞれ、もう今までの路線に限界を感じていた時にやったことでした。
それが、AKBでいうバンド「give me five」ということです。その通りだ、と、私も同感でした。


今回の、東京ドーム、前田さん卒業予告は、明らかにAKBとしての、大きな一区切りを意図してのものでしょう。

今後、AKBグループがどのような針路をとるのか、まだ全く分かりませんが、私としては、
何かを美しく終わらせる、という美学を見せてほしいと思っています。

そう、「ちりとてちん」にハマった私ですので。ここをUターンポイントとして、美しい終末を望んでいます。

秋元pはかつてこう言いました。「AKBは夢のためのステップ。ここを踏み台として、羽ばたいていってほしい」
そういう意味で、前田敦子さんという子はAKBの顔ともいうべき、ぴったりな子でした。
彼女にとって、自己実現の目的はAKBではありません。女優、歌手などで自分を変えて、輝かせたいと思い、この世界に飛び込んできた子です。
ですから今回の卒業はまさに秋元pの思惑通りのシンデレラストーリーです。

しかしメンバーの中には、結構多くの割合で、AKBこそが自己実現の目的になってしまっている子がいます。
佐藤亜美菜さんなどはその代表格でしょうし、AKBという名称にこだわらなければ、柏木由紀さんなどはその最たる例でしょう。
そういう子たちはこれからどうしていけばいいのか。


マスコミのつまらない扇動によって、「世間から飽きられて」いくとすれば、何とも惜しいことです。
彼女たちがこれからどんな人生を歩んでいくとよいのか。アイドルという生き方が、ここで改めて問われているのです。
コメント
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