songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

タイガーマスクと教育のすごさ

2011-01-10 01:08:32 | Weblog
この2年間ほど、私の身辺では悲しい出来事が相次ぎました。
1年半ほど前には大切な友人を亡くし、昨年は母が亡くなり、気持ちの整理をしながら過ごした日々でした。
そういう年回りなのでしょうか、年末に喪中のはがきを出すと、来るわ来るわ、友人関係者、同じように「私のところも喪中です」のはがきの山。こんなに来たことはありません。

この正月には同窓会があり、久々の顔を見ながら名簿を見ると、すでに住所をたどることができなくなっている人、惜しくも逝去された同級生。
懐かしくも、一抹の物悲しさを覚えずにはいられない同窓会でした。

そんな中、この年末年始にちょっとした騒ぎになっているのが、「タイガーマスク」です。
例の、児童施設にこっそり贈り物を渡していく話です。

はじめてそのニュースを昨年末に見たとき、「あ、これは連鎖するな」と思いました。
ま、その予想通りになりました。

そうすると、必ず出てくるのが、「偽善だ」「演出だ」「欲しいものはそんなものではない」「パチンコ屋の回しものか」…等の中傷。
そういった中傷についていちいち反論するわけではありませんし、今後の「愉快犯的な模倣者(不要物を置いていくなど)」を心配しないわけでもありませんが、
とりあえず今までの「タイガーマスク」の皆さんの「送ろうとする気持ち」には、けがれたものなど全くない純粋さを感じます。
私のように何もせずにうだうだ言っている人間の何千倍もの価値ある行動です。

で、改めて私が思ったのが、表題にもある「教育のすごさ」です。曲がりなりにも教育にかかわる大人の私としましても、非常に身の引き締まる出来事です。
タイガーマスクが漫画、アニメで登場したのは、今から40年以上前。今回の件の、ほとんどの「タイガーマスク」さんたちは、おそらく幼少のころにこの漫画に触れてきたと思われるのです。私もその時代に見てきた一人です。当時はそれほど何とも思っていなかったのですが、折に触れ思い出すたび、この作品が抱えていたテーマや社会風潮、メッセージ性がわかってくるわけですね。そして、感動に深まりが出てくる。

こういう作品に幼少のころに触れてきた人たちが、実際に大人となり、社会的な立場にもたつようになった頃、どのように自己実現していこうとするか。

その時、心の片隅にこういう作品があり、それを自分の行動規範とする。

すごいことです。

翻って今、子どもたちはどんな文化に浸りながら成長しようとしているか、私たちが何を子どもたちに与えようとしているか。
三つ子の魂百までと言いますが、私たちが今子供に送り続けるものが、将来の日本を作っていくことは間違いありません。
私たちの責任ある行動の正否は、約30年後にはっきり表れるということですね。
コメント
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