soraとお散歩

日々のあれこれ、お気に入りのあれこれ、
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ある短歌...

2014-02-19 | Weblog
 2月19日
 
 今日、「週刊誌で見つけた。

 「 手の甲に てのひら重ね指かさね 

         ヤドカリが這う劇場の椅子 」本多 稜

 ああーー....と思いました。

 以下、選者 俵 万智さんの解説です。

   2人が並んで映画か演劇などを鑑賞しているデートの場面。
   ひじかけにのった彼女の手の上に、そっと重ねられる彼の手。
   その姿かたちを客観的にとらえたヤドカリの比喩が意表をついて
   リアル。まるで別の生命体のように這い回るヤドカリ。
   たとえばかすかな拒否や戸惑い、ためらいつつの強引さ。
   手を通じた駆け引きが、ヤドカリの動きを微妙にする。
   無言の心理劇である。

 みなさん、こういう経験はございませんか?
 わたしはここに書いてしまうくらい、心惹かれた歌です。