2月19日
今日、「週刊誌で見つけた。
「 手の甲に てのひら重ね指かさね
ヤドカリが這う劇場の椅子 」本多 稜
ああーー....と思いました。
以下、選者 俵 万智さんの解説です。
2人が並んで映画か演劇などを鑑賞しているデートの場面。
ひじかけにのった彼女の手の上に、そっと重ねられる彼の手。
その姿かたちを客観的にとらえたヤドカリの比喩が意表をついて
リアル。まるで別の生命体のように這い回るヤドカリ。
たとえばかすかな拒否や戸惑い、ためらいつつの強引さ。
手を通じた駆け引きが、ヤドカリの動きを微妙にする。
無言の心理劇である。
みなさん、こういう経験はございませんか?
わたしはここに書いてしまうくらい、心惹かれた歌です。
今日、「週刊誌で見つけた。
「 手の甲に てのひら重ね指かさね
ヤドカリが這う劇場の椅子 」本多 稜
ああーー....と思いました。
以下、選者 俵 万智さんの解説です。
2人が並んで映画か演劇などを鑑賞しているデートの場面。
ひじかけにのった彼女の手の上に、そっと重ねられる彼の手。
その姿かたちを客観的にとらえたヤドカリの比喩が意表をついて
リアル。まるで別の生命体のように這い回るヤドカリ。
たとえばかすかな拒否や戸惑い、ためらいつつの強引さ。
手を通じた駆け引きが、ヤドカリの動きを微妙にする。
無言の心理劇である。
みなさん、こういう経験はございませんか?
わたしはここに書いてしまうくらい、心惹かれた歌です。