ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

8分音符を教える時に~懐かしい思い出

2017-10-17 | ピアノ教室

昔々、ピアノを教え始めた頃の生徒さんに、K君とS君という、可愛い兄弟がいました。

7歳のK君と、5歳のS君はとても仲良しで、いつも楽しそうにしていました。

さて、お兄ちゃんのK君が、バイエルの②に進んだので、
私は8分音符の意味を教えようと、たとえ話を考えました。

 

“食べ物でも何でも、半分ずつに割れますね。
実は、音符も、半分こに割れるのですよ。
4分音符を半分こにすると、
8分音符♪と8分音符♪になります。”

と云う流れで、8分音符の意味を教えたかったのです。

 

「K君が学校から帰って来たら、
テーブルの上に美味しそうなメロンパンが、ひとつだけありました。
K君は嬉しくなって、メロンパンを食べようとしました。
するとそこへ、S君が幼稚園から帰ってきました。

そして、『お兄ちゃん、僕もメロンパン食べたい』と言いました。
さてK君はどうしますか?」

 

すると、K君は~
「Sを殴って、泣いている隙に全部食べる」と言ったのです

 

私は可笑しくて大声で笑ってしまいました。

K君もゲラゲラ笑いました。

 

「殴るのは可哀想なんじゃない?  どうしたらいいかなぁ~?」

「じゃあ、押し入れに隠れて、独りで食べる

 

K君は、お茶目なところがあり、
きっと私を笑わせようとして、そう言ったのでしょう

 

結局その後、メロンパンを2つに分けるところを無理矢理 想像させて 

めでたく8分音符の説明は完了しました(笑)

 

今でも時々思い出す、楽しくて懐かしい想い出です。

さて、今では立派なお医者さんになっているK君とS君は、相変わらず仲良しらしく、
年に何度も会って、兄弟の絆を深めているみたいです

 

 

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