昔々、ピアノを教え始めた頃の生徒さんに、K君とS君という、可愛い兄弟がいました。
7歳のK君と、5歳のS君はとても仲良しで、いつも楽しそうにしていました。
さて、お兄ちゃんのK君が、バイエルの②に進んだので、
私は8分音符の意味を教えようと、たとえ話を考えました。
“食べ物でも何でも、半分ずつに割れますね。
実は、音符も、半分こに割れるのですよ。
4分音符を半分こにすると、
8分音符♪と8分音符♪になります。”
と云う流れで、8分音符の意味を教えたかったのです。
「K君が学校から帰って来たら、
テーブルの上に美味しそうなメロンパンが、ひとつだけありました。
K君は嬉しくなって、メロンパンを食べようとしました。
するとそこへ、S君が幼稚園から帰ってきました。
そして、『お兄ちゃん、僕もメロンパン食べたい』と言いました。
さてK君はどうしますか?」
すると、K君は~
「Sを殴って、泣いている隙に全部食べる」と言ったのです
私は可笑しくて大声で笑ってしまいました。
K君もゲラゲラ笑いました。
「殴るのは可哀想なんじゃない? どうしたらいいかなぁ~?」
「じゃあ、押し入れに隠れて、独りで食べる」
K君は、お茶目なところがあり、
きっと私を笑わせようとして、そう言ったのでしょう
結局その後、メロンパンを2つに分けるところを無理矢理 想像させて
めでたく8分音符の説明は完了しました(笑)
今でも時々思い出す、楽しくて懐かしい想い出です。
さて、今では立派なお医者さんになっているK君とS君は、相変わらず仲良しらしく、
年に何度も会って、兄弟の絆を深めているみたいです
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