昨日の続きです。 そして、一昨日の続きでもあります。
Iさんは、もともと九州の方なのですが、長い間留学された経験を生かし、
今は、外資系の会社でご活躍されています。
お忙しいIさんですが、結構、頻繁に帰省なさっているそうです。
ピアノを再開することを、お母様に告げられたら、お母様は非常に喜ばれて、
すぐに、ご実家のピアノを調律してくださったそうです。
帰省した時にも、Iさんが練習出来る様に~という御配慮だと思います。
Iさんは、先週帰省した時の出来事を話してくださいました。
Iさんは、お母様の前で、今練習している曲を演奏されたそうです。
すると、お母様の眼には涙が。。。
Iさんは、「母も年を取ったな~と思いました。」と仰っていましたが、
きっと、涙の意味は分かっていらっしゃると思います。
おそらくお母様は、Iさんが子どもだった頃のことを思い出されたのでしょう。
Iさんが、小さな指で、たどたどしく弾いていた幼い頃のこと。
厳しいレッスンを受けていた、中学生の頃の練習曲の数々。。。
我が子の、ピアノにまつわる色々なことを一気に思い出し、
感情が溢れられたのだと思います。
ピアノの音色には、私達の心を、瞬時にタイムスリップさせるような
不思議な力があるのかもしれません。
「ピアノを、また始めて良かったです。
母に、もっと喜んでもらえるように、練習頑張ります。」
とIさんは仰いました。
なんだか、しみじみと嬉しいレッスンでした。