京都をあちこち歩いていると、多くの木が苔などの地衣類に覆われているのに気づきます。
昔から酒造業や豆腐も有名ですが、それを支える豊かな水脈が地下にあるそうで、それも一因でしょうか。
鎌倉の私がいる辺りも同様に、トンネルを抜けると苔のついた街路樹が増えてきます。
谷戸と呼ばれるところがいくつかあるので、湿気の抜けにくい土地なのかも知れません。
店が入ってる建物は、いわゆる「コンクリート打ちっ放し」と言われる作りです。
一般的な特徴として「冬寒くて夏暑い」と言われますが(そのまんまやないカーイ!と聞こえてきそうですが)、それだけでなく、コンクリートから水分が抜けるのに最低3年くらいかかる為、それまでは湿度とのたたかいでもあると言います。
今年は梅雨が明けてからもずっと蒸し暑かったので、どちらによる湿気なのか、まったく分かりませんでした。
でも、そんな事を考えていたら仕事と共通する部分に思い当たりました。
例えばこれからの季節、ギャバディンはジャケットの下に合わせる素材として最適ですが、一般的な流行りの細いシルエットで作ってしまうと、せっかくの生地の動き(揺れ)が死んでしまって、その良さの半分も生かされません。
麻も同様で、細く作ってしまったら、ただシワっぽくなるばかりなのはご想像の通りです。
受け身な商売ではありますが、こうした方がより良いという場合があります。
建物は注文主の要望や受ける側の得手、また価格も桁違いですから、服ほど単純な話ではないでしょうが、私がもし建てる側だったら、駅からの道の変化を見たり周辺の家々の塀にむす苔を見て、湿気の多いところに湿気が抜けにくい工法は勧めない気がします。
さきほど書いたのでついでに、ギャバディンは春秋にとても快適ですし、そのあとならウィップコード、キャバリーツイルなどカバート系の生地は、各々の季節のジャケットとボリュームが合いますし、細すぎなければ少しハードに使ってもフランネルよりひざが出にくい等、一度はくと手放せなくなるくらい快適な素材です。
ツィード・ジャケットにも好相性の、しっかりしたCavalry Twill.
昔から酒造業や豆腐も有名ですが、それを支える豊かな水脈が地下にあるそうで、それも一因でしょうか。
鎌倉の私がいる辺りも同様に、トンネルを抜けると苔のついた街路樹が増えてきます。
谷戸と呼ばれるところがいくつかあるので、湿気の抜けにくい土地なのかも知れません。
店が入ってる建物は、いわゆる「コンクリート打ちっ放し」と言われる作りです。
一般的な特徴として「冬寒くて夏暑い」と言われますが(そのまんまやないカーイ!と聞こえてきそうですが)、それだけでなく、コンクリートから水分が抜けるのに最低3年くらいかかる為、それまでは湿度とのたたかいでもあると言います。
今年は梅雨が明けてからもずっと蒸し暑かったので、どちらによる湿気なのか、まったく分かりませんでした。
でも、そんな事を考えていたら仕事と共通する部分に思い当たりました。
例えばこれからの季節、ギャバディンはジャケットの下に合わせる素材として最適ですが、一般的な流行りの細いシルエットで作ってしまうと、せっかくの生地の動き(揺れ)が死んでしまって、その良さの半分も生かされません。
麻も同様で、細く作ってしまったら、ただシワっぽくなるばかりなのはご想像の通りです。
受け身な商売ではありますが、こうした方がより良いという場合があります。
建物は注文主の要望や受ける側の得手、また価格も桁違いですから、服ほど単純な話ではないでしょうが、私がもし建てる側だったら、駅からの道の変化を見たり周辺の家々の塀にむす苔を見て、湿気の多いところに湿気が抜けにくい工法は勧めない気がします。
さきほど書いたのでついでに、ギャバディンは春秋にとても快適ですし、そのあとならウィップコード、キャバリーツイルなどカバート系の生地は、各々の季節のジャケットとボリュームが合いますし、細すぎなければ少しハードに使ってもフランネルよりひざが出にくい等、一度はくと手放せなくなるくらい快適な素材です。
ツィード・ジャケットにも好相性の、しっかりしたCavalry Twill.