Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ある日の大泉さん

2011-09-22 | Others
 台風一家じゃなくて、一過の前に、ひどい目に会いました。
皆さんの中にも、家に帰れないとメールして遊んでたら、とっくに運転再開してバレバレだったなんて方もいるかもしれません。
私のは震災翌日より帰宅に時間がかかったという話で、ようやく電車に乗ると、テッちゃんでもないのに東京―京都間とぴったり同じ時間乗ってました。

大泉さんが新人の女性に接する態度が厳し過ぎると、同僚の女性が小村君に言ってきました。
小村君が答えるには、「そういう場合は大泉さんにバファリンを飲ませるといいよ」と言います。
「なぜ?」
「だってバファリンの半分は優しさで出来ているって、言ってたから...」とのこと。

直に大泉さんに尋ねてみると、「大丈夫だよー、ちゃんと加減してるし俺以外みんな優しくしてんだから。とぼけやがって、一度言ったことすぐ忘れるんだよなー」だそうです。



そんな大泉さんをある日訪ねると、
「今日、何にしたらいいと思う?」
「いきなり、夜の献立ですか?」
「そう」
「最近、大泉さんは重いの食べないんでしょ」
「なんか、そうだね。そういうのはたまにだね」
「イタリア暮らしで懲りちゃったんですかね。じゃ、今ならサンマですね。大根おろしに醤油堪んないでしょ、海のもの好きだし。ご飯に味噌汁、漬物の三つ四つもあったらどうです?」
「あー、いいねぇ。そうだな!あっ、でも冷蔵庫にインドマグロあったんだ」
「じゃ、それでいいじゃないですか」

翌日電話すると、
「で、結局マグロだったんですか?」
「うん、でも帰りに魚屋よってサンマとイカもあったんで、サンマとイカとマグロ。旨かったー」
「食べたいもの全部食べたんですね、子供と一緒だ」
「だって話聞いたら、もう頭の中サンマでいっぱいになっちゃって」
「それじゃ海だ、でもよかったですね」
「で、今日は何がいいかなー」って、若い彼女が出ていって一人になった我儘な男には、ゴダールでなくても勝手にしやがれと言うことでしょう。


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