男の発想

　窓を開けると丁度、目の高さにゴーヤがぶら下がっている。
　最初は親指位だったのに握りこぶしの大きさに育っている。

　緑色が若々しくて成長するのを見守るのは楽しいものだ。
　朝起きてゴーヤを眺めていると夫が横から声をかけてきた。

　「ゴーヤは俺の分身みたいだ。なあ、そっくりだろう？」
　ニヤニヤ笑っている。それで夫の考えている事が分った。

　「人が純粋な気持ちで朝の空気を楽しんでいるのに何よ！」
　思わず大声を上げてしまったが、可笑しさもこみ上げてきた。

　男の発想に驚く！単に夫がエッチなだけかもしれないが…？