愚痴る

　お彼岸なので弟宅に仏様を拝みに行ってきた。
　生憎、嫁さんは留守だったので弟と少ししゃべる。

　「変わりない？」と聞きあう程度で特に話はない。
　いつもの事だが変わりないのならそれで良しとする。

　弟が我が息子たちや夫の事を案じてくれるのは有難い。
　私は身内の気安さでつい家族の愚痴をこぼしてしまう。

　「こんな筈じゃなかった…」言うまいと思うのに出る。
　色々うっぷんがたまるのは世の常でままならない。

　「生きてるだけで良しとしなきゃあ！」弟は苦笑する。