私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

無我、非有非無、無根について再考する(補足編)

2025年02月10日 11時34分00秒 | ブログ案内

◇無我、非有非無、無根について再考する(補足編)◇

 

以前に、「無我、非有非無、無根について再考する」という記事を書いたのですが、これについてもう少し補足的なことを書いておこうと思います。

 

無実(無我)と非有非無の違いについて書いてみようと思います。
簡単におさらいすると、無実は一切に実体がないという意味で、非有非無は一切にあるともないとも言えないという意味です。

 

おそらく釈迦は、無我(釈迦は無我ではなく、どちらかというと非我と言ったという話もありますが、ここはそれほど本質的なことではありません)に、無実という意味だけではなく、非有非無の意味合いも持たせたかったではないかと考えています。

あるいは、釈迦は無実と非有非無の意味の違いを深く理解しないまま、曖昧に一緒くたにして扱っていたのかも知れないと考えています。

かく言う私自身も、つい最近まで無実と非有非無の意味の違いについて、曖昧にしたままほったらかしにしていました。

 

しかし、無実と非有非無とは本質的に別ものなのであり、一緒くたに扱えるものではないのです。

非有非無は、シンプルにものごとの有る無しについて言っています。

これに対し、無実は、ものごとに実体があるのかないのか、つまりものごとの実体性について言っているのであって、ものごとの有無については言及していないのです。

突き詰めて考えてみると、これは当たり前のことであり、ものごとに実体があるのか否かと、ものごとの有る無しとは別の問題なのです。

一緒くたにできるものではないのです。

 

このように文章で書くと、無実(無我)と非有非無の違いが明確であり、わかったような気にもなりやすいだろうと思います。

しかし、この違いを本当に理解するのは至難なのです。

これは大問題であり、無実と非有非無の公案と名付けてもいいのかも知れません。

 

 

◇「私」に意識を向ける自覚についてのご紹介は、例えばこの文章をお読みください(「自覚を始められる方へ」)。
◇自覚の要領をひとつにまとめた有料記事「自覚のヒント」のご案内はこちらです。
◇有料のスカイプ個人セッション、10時間個人セッション等のご案内は、こちらです。
 
コメント大歓迎です。気軽にお書きください。
読んで頂いてありがとうございました。
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改めて幸福論と本心について

2025年02月10日 10時45分22秒 | 生きるヒント

◇改めて幸福論と本心について◇

 

少し前に「幸福論と本心」というテーマで記事を書いたのですが、どうも今一つしっくりしないまま書いてしまい、そのままになっていました。

そのもやもやしていた部分が私の中でやっとハッキリしましたので、改めて記事にしておきたいと思います。

 

短刀直入に書くと、私という存在にとって本心が重要、もっと言えば本心だけが重要なのであって、それ以外はどうでもいいのです。

本心に悟りが含まれている場合は、悟りも重要になりますが、そうでないなら、悟りだってどうでもいいことなのです。

つまり、本心に向き合えているか、取り組めているかが重要なのであって、幸せかどうかなんてどうでもいいことなのです。

本当に自分にとって大切なこと、どうしてもやりたいことがわかっていれば、幸せかどうかとか、幸せになれるかどうかなんてことを気にせず、その大切に思うことや、やりたいことに取り組むはずなのです。

 

しかし、そうやって幸かどうか等を度外視して本心に向き合い、取り組むと、その取り組みそのものが揺るぎない幸福なものになるのです。

なぜそうなるのか、その理由についても、改めて考えてみると実は簡単なことなのです。

それは、私たちがどういうときに幸福感を感じるのか、その源泉というか、メカニズムに着目すれば簡単に説明が付くのです。

 

私たちは、起こっている衝動や欲求や衝動が満たされたときに満足感やそれに伴う幸福感を感じるのです。

私たちに起こってくる衝動や欲求は、浅い本能的といか動物的なものから、最も深い本心に関するものまで多種多様なものがありますが、それらの衝動や欲求の中で、私たちにとって最も深く重要度の高いものがやはり本心に関するものなのです。

ですから、私たちの中にあるその最も深く本質的な衝動、欲求である本心に向き合い、取り組むことで、自ずとそれによる揺るぎない満足感、幸福感が起こってくるのです。

 

 
◇「私」に意識を向ける自覚についてのご紹介は、例えばこの文章をお読みください(「自覚を始められる方へ」)。
◇自覚の要領をひとつにまとめた有料記事「自覚のヒント」のご案内はこちらです。
◇有料のスカイプ個人セッション、10時間個人セッション等のご案内は、こちらです。
 
コメント大歓迎です。気軽にお書きください。
読んで頂いてありがとうございました。
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする