6月の読書メーター
読んだ本の数:44
読んだページ数:14347
ナイス数:5597
貧困 子供のSOS - 記者が聞いた、小さな叫びの感想
新聞に時々載っていた記事を思い出しながら読了。取材にあたった記者さんたちの感想や状況も書かれていて、胸に迫る思いでした。子供の貧困は目につきにくい。そんな中で懸命に頑張る子供や、支える方々がいるという事実に感動も。不登校児も貧困が一因になっている事例も多いと。家庭が壊れた時、しわ寄せがくるのは子供。
読了日:06月01日 著者:読売新聞社会部
ミッドナイト・ラン! (100周年書き下ろし)の感想
山岳ものの作家さんと認識していた樋口明雄さん。これは全く違っていました。ネットの自殺サイトで知り合った5人が丹沢の山中でヤクザに追われている少女を助けた。追うヤクザ、そして警察。自殺を断念し、生きる意味を見つけた5人。町中でカーチェイスや発砲、空飛ぶ車。あり得ない設定だけど、こういうのはストレートに楽しめればそれで良し。
読了日:06月01日 著者:樋口 明雄
計画感染の感想
読み友さんたちが絶賛されているのに納得!本当に面白くて先が気になり一気読みでした。飛行機と言う閉鎖空間で新型ウイルスの感染者が出たら、そして爆発的に機内に広がったとしたら。都合の悪い真実を隠そうとするお偉い方々には心底うんざりです。大原省吾さん、2作しか読んでいませんが、この先注目の作家になりました。お勧め本です。
読了日:06月02日 著者:大原省吾
キトラ・ボックスの感想
キトラ古墳にまつわる謎と、中国・ウィグルからの留学生・可敦。読んでいて、ちょっと違和感を感じたのは、前編があったからなのか。アトミック・ボックスも読んでみたくなりました。でも、こちらも中々面白かったです。
読了日:06月03日 著者:池澤 夏樹
ジャパン・ディグニティの感想
良かった!不器用で人付き合いが苦手な美也子が、父の工房で津軽塗の職人として成長してゆく。武骨な父に愛想を尽かし離婚した母、オカマの弟、隣人の吉田のおばあちゃん。手間のかかる伝統工芸品の良さをしっかり伝えてもらえる作品でした。お勧めです。
読了日:06月04日 著者:髙森 美由紀
明るい夜に出かけての感想
第30回山本周五郎賞受賞作。人付き合いが苦手な主人公・トミヤマくんは、実家を離れ一人でアパートに暮らし、深夜のコンビニでアルバイトをしている。1年限定と約束された期間での彼の暮らしぶり。ラジオやニコ動、オンラインゲーム、今どきの若者の生態がよく分かる。「明るい夜に出かけて」、とても良いタイトルだと思いました。
読了日:06月05日 著者:佐藤 多佳子
冬雷の感想
魚の宮という因習深い田舎町の冬雷閣と鷹櫛神社。孤児だった代助は冬雷閣の跡取りとして養子に迎えられる。町全体が閉鎖的で、いつの時代なのかと思わされる。後半の展開がやや昼メロめいていたのが残念・・・。でも、ドロドロなドラマはたまに読みたくなるので、それはそれで良いのかも。
読了日:06月06日 著者:遠田 潤子
決戦!忠臣蔵の感想
決戦シリーズは初読み。朝井まかてさんの犬目線の作品はユニークで好きでした。あとは何となくさらっと読み飛ばしてしまったので、あまり印象に残らなかった。
読了日:06月06日 著者:葉室 麟,朝井 まかて,夢枕 獏,長浦 京,梶 よう子,諸田 玲子,山本 一力
不発弾の感想
株とか金融商品に全く縁がないのでとても読むのに苦労しました。巨大な企業は潰すわけにいかないのか?小堀さん、飛ばされてもまた本陣へ戻って悪と戦って欲しいなぁ。
読了日:06月07日 著者:相場英雄
ぷろぼのの感想
ぷろぼのって何?ボランティアを行うNPOらしい。でも、この作品はぷろぼのそのものより、超一流総合電器メーカー・パシフィック電器の人事部のえげつないリストラを主導している悪党をやっつけるというストーリー。とにかく悪は必ず滅びる的な、スカッとした読み心地を求める人にはお勧めの1冊です。
読了日:06月08日 著者:楡 周平
二階の王の感想
ショッピングモールのアルバイト店員・朋子には、自宅の二階に引きこもったままの兄が居る。並行して語られる悪因研の活動、引きこもりの兄とどうつながっていくのか、先が気になって一気に読めました。二階の王とは、いったい何だったのか。ラストがちょっとあっさりとして、怖さはちょっとトーンダウンしたけれど、これがデビュー作ということなので、楽しみに作品を待ちたい作家さんですね。
読了日:06月09日 著者:名梁 和泉
夜の谷を行くの感想
私より、少し上の世代。連合赤軍のリンチ事件は、高校生時代の出来事。あれから39年の時を経て、西田啓子という元メンバーはひっそりと生きてきた。永田洋子の死、3.11。犯した罪は周りにどれほどの影響を与えるのか。啓子の自己中心的思考にずっと違和感を覚えながらの読了。
読了日:06月09日 著者:桐野 夏生
午前三時のサヨナラ・ゲームの感想
プロ野球がテーマのマニアックな短編集。「野球嫌い」が面白くて大笑い。
読了日:06月09日 著者:深水 黎一郎
白バイガール 幽霊ライダーを追え! (実業之日本社文庫)の感想
白バイガール、今作は川崎潤が主役。ベテラン白バイ隊員の追跡を振り切って、公道を暴走し逃走する謎の凄腕ライダー。殺人事件との関わりも? イケメン俳優たちや、消防女子もちらりと登場。木乃美の成長も嬉しかった。次も楽しみに待ちたいですね。
読了日:06月10日 著者:佐藤青南
薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート3の感想
シリーズ第3弾は、バリバリのラブコメでした。周りのおせっかいが愉快で、これはもう漫画か?!って思えるほど。楽しい読書。
読了日:06月10日 著者:福田 和代
今日のハチミツ、あしたの私の感想
とても良かったです!碧は自分の居場所を自分で見つけた。あざみさん、黒江さん、三吉さん、親友の真百合。碧の周りの人たちがみな彼女の味方になるのも分かる。ハチミツを使った料理が美味しそうでとても魅力的でした。お勧め本です。安西は…ヘタレすぎてダメ男。
読了日:06月10日 著者:寺地 はるな
くらべる時代 昭和と平成の感想
お気に入りのシリーズ。昭和と平成、リアルにその時代を生きてきた私。この本で改めて気づいたけれど、何と変化のスピードが早いのかということ。卓上ポットや椅子、横断歩道や信号機、トンネル等々。くらべるシリーズ、これからも追いかけたいし、既刊本も読みたいです!
読了日:06月11日 著者:おかべ たかし
ダークナンバー (ハヤカワ・ミステリワールド)の感想
久しぶりに長沢さんを読みました。警視庁の分析捜査官・渡瀬敦子と中学時代の同級生のテレビ局の記者・土方玲衣。東京の連続放火事件と埼玉の連続路上強盗事件との関わりに気付き、真犯人を追いつめる。衆議院選の開票速報中に犯人逮捕を生で中継すると言う前代未聞の出来事は、読んでいて中々スリリングでハラハラ。しかし、真犯人の犯行動機は切なくて真実が明かされることが出来なかったのは残念。
読了日:06月12日 著者:長沢樹
あなたのいない記憶の感想
十年ぶりに東京の大学で再会した優希と淳之介。同じ絵画教室で仲良くしていた「タケシ」というお兄さんの、それぞれの記憶が違っていた。優希は架空の人物だと、淳之介は有名スポーツ選手だと。タケシは何者だったのか?タケシの幼なじみの京香と心理カウンセラーを訪れる…。捻じ曲げられた記憶の謎とタケシの真実。ちょっと切ないラストに泣きました。
読了日:06月12日 著者:辻堂 ゆめ
龍が哭(な)くの感想
河井継之助を描いた大作。幕末の長岡藩家老、出自は低い身分でありながら、日本の行く末を見極め、長岡の民の幸せをひたすら追い求めた激動の生涯。長編で読み応えがありました。秋山香乃さん、初読み。
読了日:06月14日 著者:秋山 香乃
アトミック・ボックスの感想
これは面白かった!キトラ・ボックスを先に読んでしまったので、結末の予想はついていたけれど、それを差し引いても読みごたえがあって良かったです。瀬戸内の小さな島で漁師をしていた父が死の直前に娘に託した大きな秘密とは?秘密の内容もさることながら、逃亡劇としてもとても面白くてスリリング。お勧め本です。
読了日:06月14日 著者:池澤 夏樹
匿名交叉 (『このミス』大賞シリーズ)の感想
うーん、やられました! ネット上でのひどいさらされ方、ソラパパの秘密。そして楓の抱えていたもの。読み終えてまさに「匿名交叉」でしたね。自分の思いや気持ちはきちんと相手に伝えないと、悲しいことになってしまいます。。
読了日:06月15日 著者:降田 天
フォークロアの鍵の感想
民俗学の研究でお年寄りの語りを聞く活動のために、認知症の老人たちが暮らすグループホームに通うことになった・千夏。もっとも重い症状のルリ子さんが口にした「おろんくち」。彼女が晴れた日の夕方、外に出ようとするのはなぜか?高校生・大地とともに行動し、謎が明らかに。杓子定規な規則を振りかざすカウンセラーと、千夏のスタンスが対比的で面白かったです。ひとつ気になったこと、お年寄りに◎◎じいちゃんとか××ばあちゃんと呼びかけるのは、ちょっと考えにくい。
読了日:06月15日 著者:川瀬 七緒
白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9の感想
大好きな南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ。真冬の北岳を舞台に、逃走中の強盗殺人犯グループ・冬山登山中の遭難者・盗品を横取りして逃げる窃盗犯が!冬期間は山を下りて地元警察署地域課で勤務していた星野夏美たちもバディのボーダーコリーのメイとともに山に入る。ハラハラドキドキ、スピーディーな展開はいつもながら楽しめました。静奈さん、相変わらず格好良いです。
読了日:06月16日 著者:樋口明雄
神さまたちのいた街での感想
これは結構キツい内容でした。交通事故をきっかけに宗教にのめり込む父。母はそれに反発して別の新興宗教にすがる。バラバラになる家族に悩み、自分の意志で信仰を拒んだ小五の征人、妹を守る姿が何ともいえない。親友・龍之介が居てくれて良かった。
読了日:06月17日 著者:早見 和真
か「」く「」し「」ご「」と「の感想
ちょっとだけ、人と変わった能力を持つ5人の高校生の物語。何だか乗り切れずに読了。うん、ラストまで読むと同じ年代の高校生や若い人には共感できるものだとは理解できます。もう、おばさんの感性ではついていけないのかな?ちょっと寂しいかも。しばらくこの作家さんとは距離を置くことにします。
読了日:06月18日 著者:住野 よる
猫の傀儡(くぐつ)の感想
これはやられました!面白くて一気に読めます。猫町の傀儡師となった猫のミスジと傀儡の人・阿次郎。猫にあやつられるなら、私も傀儡になりたいかも?(笑)
読了日:06月19日 著者:西條 奈加
東京帝大叡古教授の感想
明治後半の東京帝大。熊本の五高生が上京し、連続殺人事件や首都の騒乱事件に巻き込まれる。叡古教授のキャラクターが中々面白く、阿蘇藤太の本名が分かった時にはちょっと興奮!分厚くて読み始めるまでちょっと気が乗らなかったけれど、いざ読み始めたらサクサク読了出来ました。門井さんの歴史ミステリー、面白いです。
読了日:06月20日 著者:門井 慶喜
あとは野となれ大和撫子の感想
第157回直木賞候補作。中央アジアの架空の国・アラルスタンで大統領が暗殺された。閣僚たちはみな逃亡し、王宮に残されたのは後宮の少女たちのみ。アイシャをリーダーにただ一人の日本人・ナツキは国防相に!荒唐無稽な展開ながらも誰が敵で誰が味方なのか、ちょっとハラハラしながら読了。水不足の国、他の国からの侵略とどう向き合うか、砂漠に立つ彼女らの姿が少し格好良く見えました。
読了日:06月20日 著者:宮内 悠介
ピエロがいる街の感想
就職を探してはいるものの、何をやりたいのか分からない青年・立花くん。ある日謎のピエロに助手として雇われる。人口15万人の兜市は、真面目な市長が真剣に市政に取り組んでいる。ピエロってあの人? きっと読者はそう思ったはず。ラストでびっくり、そうだったのか。面白かった!
読了日:06月21日 著者:横関 大
ミッション建国の感想
与党の二世若手議員が党の重鎮から日本の未来を託される。少子高齢化、介護問題、近隣のあの大国…。うーん、訴えたいことは分かるのだけれど、読んでいるうちにだんだん疲れてしまって、後半はナナメ読みになってしまいました。残念!
読了日:06月21日 著者:楡周平
産まなくても、産めなくてもの感想
妊娠・出産、出産後の仕事との両立、特別養子縁組、男性不妊。最近脚光を浴びている卵子の凍結保存など、とても読みごたえのある1冊でした。やはり女性にかかる負担や重圧は大きいですよね。。身近に悩んでいる人がいるので、感想をまとめにくいですが、男女を問わず多くの人に読んで欲しいと思いました。
読了日:06月22日 著者:甘糟 りり子
([お]7-9)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫 お 7-9)の感想
大好きなシリーズ、とうとう完結しましたね。希実の母の死から5年、まさかの斑目氏のその後やソフィアのこと。ブランジェリー暮林に集ったみんなが夜明けとともに幸せに。おいしいパンが食べたくなって読了。
読了日:06月23日 著者:大沼 紀子
([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)の感想
ほしおさなえさん、初読み。読み友さんたちの感想でずっと気になっていた1冊、旅のお供に購入しました。祖父が営んでいた昔ながらの活版印刷所・三日月堂。店主の弓子と依頼主たちのお話がひとつひとつ素敵でとても良かったです。私も和文タイプライターで仕事をしていたので、鉛の活字のことなど、とても懐かしかったです。紙と活字が大好きなので、本の出版は絶対に途絶えさせてはいけないなという思いが強くなりました。続編も読みますよ~。
読了日:06月25日 著者:ほしお さなえ
殺人者はいかに誕生したか―「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解くの感想
読み友さんの感想から興味を持って読みました。長谷川博一さん初読み。凶悪な殺人事件を犯した犯罪者も、生まれたばかりの赤ん坊のときは無垢な命を持っていたはず。どういう幼少期を過ごしたことで犯罪を犯すようになったのかを、臨床心理士の著者が獄中の彼らとの対話を通して書いたもの。感想を上手くまとめられない自分の能力に忸怩たる思いです。
読了日:06月25日 著者:長谷川 博一
またたびトラベル (学研の新・創作シリーズ)の感想
不思議な旅行会社・またたびトラベル。重い本を読んだあとにこういうほっこりしたお話はいいですね。作中に出てくる真っ白な子ネコ・サフランちゃん!茂市さんのお家に^^
読了日:06月25日 著者:茂市 久美子
([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)の感想
これ、大好きなシリーズになりました。読み終えたばかりだけど、早くも続きが読みたくなってしまいます。「ちょうちょうの朗読会」は、あまんきみこさんの本が読みたくなります。自分が生まれる前に亡くなった姉に対する思いを書いた「あわゆきのあと」、貝の版画の豆本を作る「海からの手紙」も、最後の「我らの西部劇」もとても良くて、うるうるしました。
読了日:06月26日 著者:ほしお さなえ
読んだ本の数:44
読んだページ数:14347
ナイス数:5597

新聞に時々載っていた記事を思い出しながら読了。取材にあたった記者さんたちの感想や状況も書かれていて、胸に迫る思いでした。子供の貧困は目につきにくい。そんな中で懸命に頑張る子供や、支える方々がいるという事実に感動も。不登校児も貧困が一因になっている事例も多いと。家庭が壊れた時、しわ寄せがくるのは子供。
読了日:06月01日 著者:読売新聞社会部

山岳ものの作家さんと認識していた樋口明雄さん。これは全く違っていました。ネットの自殺サイトで知り合った5人が丹沢の山中でヤクザに追われている少女を助けた。追うヤクザ、そして警察。自殺を断念し、生きる意味を見つけた5人。町中でカーチェイスや発砲、空飛ぶ車。あり得ない設定だけど、こういうのはストレートに楽しめればそれで良し。
読了日:06月01日 著者:樋口 明雄

読み友さんたちが絶賛されているのに納得!本当に面白くて先が気になり一気読みでした。飛行機と言う閉鎖空間で新型ウイルスの感染者が出たら、そして爆発的に機内に広がったとしたら。都合の悪い真実を隠そうとするお偉い方々には心底うんざりです。大原省吾さん、2作しか読んでいませんが、この先注目の作家になりました。お勧め本です。
読了日:06月02日 著者:大原省吾

キトラ古墳にまつわる謎と、中国・ウィグルからの留学生・可敦。読んでいて、ちょっと違和感を感じたのは、前編があったからなのか。アトミック・ボックスも読んでみたくなりました。でも、こちらも中々面白かったです。
読了日:06月03日 著者:池澤 夏樹

良かった!不器用で人付き合いが苦手な美也子が、父の工房で津軽塗の職人として成長してゆく。武骨な父に愛想を尽かし離婚した母、オカマの弟、隣人の吉田のおばあちゃん。手間のかかる伝統工芸品の良さをしっかり伝えてもらえる作品でした。お勧めです。
読了日:06月04日 著者:髙森 美由紀

第30回山本周五郎賞受賞作。人付き合いが苦手な主人公・トミヤマくんは、実家を離れ一人でアパートに暮らし、深夜のコンビニでアルバイトをしている。1年限定と約束された期間での彼の暮らしぶり。ラジオやニコ動、オンラインゲーム、今どきの若者の生態がよく分かる。「明るい夜に出かけて」、とても良いタイトルだと思いました。
読了日:06月05日 著者:佐藤 多佳子

魚の宮という因習深い田舎町の冬雷閣と鷹櫛神社。孤児だった代助は冬雷閣の跡取りとして養子に迎えられる。町全体が閉鎖的で、いつの時代なのかと思わされる。後半の展開がやや昼メロめいていたのが残念・・・。でも、ドロドロなドラマはたまに読みたくなるので、それはそれで良いのかも。
読了日:06月06日 著者:遠田 潤子

決戦シリーズは初読み。朝井まかてさんの犬目線の作品はユニークで好きでした。あとは何となくさらっと読み飛ばしてしまったので、あまり印象に残らなかった。
読了日:06月06日 著者:葉室 麟,朝井 まかて,夢枕 獏,長浦 京,梶 よう子,諸田 玲子,山本 一力

株とか金融商品に全く縁がないのでとても読むのに苦労しました。巨大な企業は潰すわけにいかないのか?小堀さん、飛ばされてもまた本陣へ戻って悪と戦って欲しいなぁ。
読了日:06月07日 著者:相場英雄

ぷろぼのって何?ボランティアを行うNPOらしい。でも、この作品はぷろぼのそのものより、超一流総合電器メーカー・パシフィック電器の人事部のえげつないリストラを主導している悪党をやっつけるというストーリー。とにかく悪は必ず滅びる的な、スカッとした読み心地を求める人にはお勧めの1冊です。
読了日:06月08日 著者:楡 周平

ショッピングモールのアルバイト店員・朋子には、自宅の二階に引きこもったままの兄が居る。並行して語られる悪因研の活動、引きこもりの兄とどうつながっていくのか、先が気になって一気に読めました。二階の王とは、いったい何だったのか。ラストがちょっとあっさりとして、怖さはちょっとトーンダウンしたけれど、これがデビュー作ということなので、楽しみに作品を待ちたい作家さんですね。
読了日:06月09日 著者:名梁 和泉

私より、少し上の世代。連合赤軍のリンチ事件は、高校生時代の出来事。あれから39年の時を経て、西田啓子という元メンバーはひっそりと生きてきた。永田洋子の死、3.11。犯した罪は周りにどれほどの影響を与えるのか。啓子の自己中心的思考にずっと違和感を覚えながらの読了。
読了日:06月09日 著者:桐野 夏生

プロ野球がテーマのマニアックな短編集。「野球嫌い」が面白くて大笑い。
読了日:06月09日 著者:深水 黎一郎

白バイガール、今作は川崎潤が主役。ベテラン白バイ隊員の追跡を振り切って、公道を暴走し逃走する謎の凄腕ライダー。殺人事件との関わりも? イケメン俳優たちや、消防女子もちらりと登場。木乃美の成長も嬉しかった。次も楽しみに待ちたいですね。
読了日:06月10日 著者:佐藤青南

シリーズ第3弾は、バリバリのラブコメでした。周りのおせっかいが愉快で、これはもう漫画か?!って思えるほど。楽しい読書。
読了日:06月10日 著者:福田 和代

とても良かったです!碧は自分の居場所を自分で見つけた。あざみさん、黒江さん、三吉さん、親友の真百合。碧の周りの人たちがみな彼女の味方になるのも分かる。ハチミツを使った料理が美味しそうでとても魅力的でした。お勧め本です。安西は…ヘタレすぎてダメ男。
読了日:06月10日 著者:寺地 はるな

お気に入りのシリーズ。昭和と平成、リアルにその時代を生きてきた私。この本で改めて気づいたけれど、何と変化のスピードが早いのかということ。卓上ポットや椅子、横断歩道や信号機、トンネル等々。くらべるシリーズ、これからも追いかけたいし、既刊本も読みたいです!
読了日:06月11日 著者:おかべ たかし

久しぶりに長沢さんを読みました。警視庁の分析捜査官・渡瀬敦子と中学時代の同級生のテレビ局の記者・土方玲衣。東京の連続放火事件と埼玉の連続路上強盗事件との関わりに気付き、真犯人を追いつめる。衆議院選の開票速報中に犯人逮捕を生で中継すると言う前代未聞の出来事は、読んでいて中々スリリングでハラハラ。しかし、真犯人の犯行動機は切なくて真実が明かされることが出来なかったのは残念。
読了日:06月12日 著者:長沢樹

十年ぶりに東京の大学で再会した優希と淳之介。同じ絵画教室で仲良くしていた「タケシ」というお兄さんの、それぞれの記憶が違っていた。優希は架空の人物だと、淳之介は有名スポーツ選手だと。タケシは何者だったのか?タケシの幼なじみの京香と心理カウンセラーを訪れる…。捻じ曲げられた記憶の謎とタケシの真実。ちょっと切ないラストに泣きました。
読了日:06月12日 著者:辻堂 ゆめ

河井継之助を描いた大作。幕末の長岡藩家老、出自は低い身分でありながら、日本の行く末を見極め、長岡の民の幸せをひたすら追い求めた激動の生涯。長編で読み応えがありました。秋山香乃さん、初読み。
読了日:06月14日 著者:秋山 香乃

これは面白かった!キトラ・ボックスを先に読んでしまったので、結末の予想はついていたけれど、それを差し引いても読みごたえがあって良かったです。瀬戸内の小さな島で漁師をしていた父が死の直前に娘に託した大きな秘密とは?秘密の内容もさることながら、逃亡劇としてもとても面白くてスリリング。お勧め本です。
読了日:06月14日 著者:池澤 夏樹

うーん、やられました! ネット上でのひどいさらされ方、ソラパパの秘密。そして楓の抱えていたもの。読み終えてまさに「匿名交叉」でしたね。自分の思いや気持ちはきちんと相手に伝えないと、悲しいことになってしまいます。。
読了日:06月15日 著者:降田 天

民俗学の研究でお年寄りの語りを聞く活動のために、認知症の老人たちが暮らすグループホームに通うことになった・千夏。もっとも重い症状のルリ子さんが口にした「おろんくち」。彼女が晴れた日の夕方、外に出ようとするのはなぜか?高校生・大地とともに行動し、謎が明らかに。杓子定規な規則を振りかざすカウンセラーと、千夏のスタンスが対比的で面白かったです。ひとつ気になったこと、お年寄りに◎◎じいちゃんとか××ばあちゃんと呼びかけるのは、ちょっと考えにくい。
読了日:06月15日 著者:川瀬 七緒

大好きな南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ。真冬の北岳を舞台に、逃走中の強盗殺人犯グループ・冬山登山中の遭難者・盗品を横取りして逃げる窃盗犯が!冬期間は山を下りて地元警察署地域課で勤務していた星野夏美たちもバディのボーダーコリーのメイとともに山に入る。ハラハラドキドキ、スピーディーな展開はいつもながら楽しめました。静奈さん、相変わらず格好良いです。
読了日:06月16日 著者:樋口明雄

これは結構キツい内容でした。交通事故をきっかけに宗教にのめり込む父。母はそれに反発して別の新興宗教にすがる。バラバラになる家族に悩み、自分の意志で信仰を拒んだ小五の征人、妹を守る姿が何ともいえない。親友・龍之介が居てくれて良かった。
読了日:06月17日 著者:早見 和真

ちょっとだけ、人と変わった能力を持つ5人の高校生の物語。何だか乗り切れずに読了。うん、ラストまで読むと同じ年代の高校生や若い人には共感できるものだとは理解できます。もう、おばさんの感性ではついていけないのかな?ちょっと寂しいかも。しばらくこの作家さんとは距離を置くことにします。
読了日:06月18日 著者:住野 よる

これはやられました!面白くて一気に読めます。猫町の傀儡師となった猫のミスジと傀儡の人・阿次郎。猫にあやつられるなら、私も傀儡になりたいかも?(笑)
読了日:06月19日 著者:西條 奈加

明治後半の東京帝大。熊本の五高生が上京し、連続殺人事件や首都の騒乱事件に巻き込まれる。叡古教授のキャラクターが中々面白く、阿蘇藤太の本名が分かった時にはちょっと興奮!分厚くて読み始めるまでちょっと気が乗らなかったけれど、いざ読み始めたらサクサク読了出来ました。門井さんの歴史ミステリー、面白いです。
読了日:06月20日 著者:門井 慶喜

第157回直木賞候補作。中央アジアの架空の国・アラルスタンで大統領が暗殺された。閣僚たちはみな逃亡し、王宮に残されたのは後宮の少女たちのみ。アイシャをリーダーにただ一人の日本人・ナツキは国防相に!荒唐無稽な展開ながらも誰が敵で誰が味方なのか、ちょっとハラハラしながら読了。水不足の国、他の国からの侵略とどう向き合うか、砂漠に立つ彼女らの姿が少し格好良く見えました。
読了日:06月20日 著者:宮内 悠介

就職を探してはいるものの、何をやりたいのか分からない青年・立花くん。ある日謎のピエロに助手として雇われる。人口15万人の兜市は、真面目な市長が真剣に市政に取り組んでいる。ピエロってあの人? きっと読者はそう思ったはず。ラストでびっくり、そうだったのか。面白かった!
読了日:06月21日 著者:横関 大

与党の二世若手議員が党の重鎮から日本の未来を託される。少子高齢化、介護問題、近隣のあの大国…。うーん、訴えたいことは分かるのだけれど、読んでいるうちにだんだん疲れてしまって、後半はナナメ読みになってしまいました。残念!
読了日:06月21日 著者:楡周平

妊娠・出産、出産後の仕事との両立、特別養子縁組、男性不妊。最近脚光を浴びている卵子の凍結保存など、とても読みごたえのある1冊でした。やはり女性にかかる負担や重圧は大きいですよね。。身近に悩んでいる人がいるので、感想をまとめにくいですが、男女を問わず多くの人に読んで欲しいと思いました。
読了日:06月22日 著者:甘糟 りり子
![([お]7-9)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫 お 7-9)](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51XkTegbdfL._SL120_.jpg)
大好きなシリーズ、とうとう完結しましたね。希実の母の死から5年、まさかの斑目氏のその後やソフィアのこと。ブランジェリー暮林に集ったみんなが夜明けとともに幸せに。おいしいパンが食べたくなって読了。
読了日:06月23日 著者:大沼 紀子
![([ほ]4-1)活版印刷三日月堂 (ポプラ文庫)](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51abOTNLlTL._SL120_.jpg)
ほしおさなえさん、初読み。読み友さんたちの感想でずっと気になっていた1冊、旅のお供に購入しました。祖父が営んでいた昔ながらの活版印刷所・三日月堂。店主の弓子と依頼主たちのお話がひとつひとつ素敵でとても良かったです。私も和文タイプライターで仕事をしていたので、鉛の活字のことなど、とても懐かしかったです。紙と活字が大好きなので、本の出版は絶対に途絶えさせてはいけないなという思いが強くなりました。続編も読みますよ~。
読了日:06月25日 著者:ほしお さなえ

読み友さんの感想から興味を持って読みました。長谷川博一さん初読み。凶悪な殺人事件を犯した犯罪者も、生まれたばかりの赤ん坊のときは無垢な命を持っていたはず。どういう幼少期を過ごしたことで犯罪を犯すようになったのかを、臨床心理士の著者が獄中の彼らとの対話を通して書いたもの。感想を上手くまとめられない自分の能力に忸怩たる思いです。
読了日:06月25日 著者:長谷川 博一

不思議な旅行会社・またたびトラベル。重い本を読んだあとにこういうほっこりしたお話はいいですね。作中に出てくる真っ白な子ネコ・サフランちゃん!茂市さんのお家に^^
読了日:06月25日 著者:茂市 久美子
![([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51xkFPhYm4L._SL120_.jpg)
これ、大好きなシリーズになりました。読み終えたばかりだけど、早くも続きが読みたくなってしまいます。「ちょうちょうの朗読会」は、あまんきみこさんの本が読みたくなります。自分が生まれる前に亡くなった姉に対する思いを書いた「あわゆきのあと」、貝の版画の豆本を作る「海からの手紙」も、最後の「我らの西部劇」もとても良くて、うるうるしました。
読了日:06月26日 著者:ほしお さなえ