7月の読書メーター
読んだ本の数:40
読んだページ数:11936
ナイス数:4537
S&S探偵事務所 最終兵器は女王様の感想
IT関連のトラブルを解決するS&S IT探偵事務所。しのぶとスモモが悪と対決する。事務所のアルバイト透くんや二人を見守るロボットの3号がナイス。シリーズの前日譚があるそうなので、そちらも読んでみます。
読了日:07月01日 著者:福田和代
日傘を差す女の感想
都心のビルの屋上で胸に銛が刺さった状態で発見された老人の遺体。鯨の町太地の伝説の砲手・稲本和夫の死と相次いで起きた殺人事件。捜査1課の草刈・立石のコンビが赤坂・和歌山・三厩を捜査し明かされた真相。衰退した捕鯨と旧習の残る花柳界と政界の闇。真犯人はちょっと意外な人物でした。
読了日:07月02日 著者:伊集院 静
黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみの感想
紅雲町シリーズ第7弾。知人に頼まれた息子の就職と小蔵屋の敷地内で起こった事件。正しいことを主張することの辛さ。どうかこの先もお草さんが小蔵屋で久実ちゃんと商売に励むことが出来ますように。
読了日:07月02日 著者:吉永 南央
ぬるくゆるやかに流れる黒い川の感想
理不尽な無差別殺人で家族を失った二人の少女。6年が過ぎ犯人と同じ二十歳になった二人は、何故家族を殺されなければならなかったのか、事件のことを調べ始める。女性への嫌悪・蔑視・虐待、明らかにされた犯人・武内譲が殺人を犯した背景に愕然とした。香那と小雪が新たな道を歩み始めたこと、二人を支えた今道さんが良かった。
読了日:07月03日 著者:櫛木 理宇
サリエルの命題の感想
新型インフルエンザが日本海の離島で発生。住人が瞬く間に全員死亡。米国の研究機関から極秘のデータ流出で作られた悪魔のウイルス・サリエルなのか?日本を襲うパンデミックの危機、そのとき国はどう対策を講じるのか?健康保険制度と少子高齢化問題、考えさせられる作品でした。
読了日:07月04日 著者:楡 周平
本と鍵の季節の感想
高校の図書室に持ち込まれる謎を、2人の図書委員・堀川次郎と松倉詩門が解き明かす。開かずの金庫・美容院のロッカー・割られた窓と試験問題盗難事件・自殺した高三の先輩が読んでいた本・二人の昔の話など。二人の友情がずっと続いて欲しいと思いました。
読了日:07月04日 著者:米澤 穂信
しずかな魔女 (物語の王国 2-13)の感想
この夏、沢山の方に読んでいただきたいお薦めの1冊。学校に行くことが出来ない草子がはじめて図書館でレファレンスを希望した。そして司書の深津さんから渡された、白い紙の束。読み終えて感動の涙が。市川さんの著作、じんわりと心に染みてきます。
読了日:07月05日 著者:市川 朔久子
([お]12-3)みつばの郵便屋さん 二代目も配達中 (ポプラ文庫)の感想
シリーズ第3弾。みつば郵便局に新たに配属された女性配達員・筒井美郷とアルバイト荻野くん。秋宏の良い人ぶりに読んでいて気持ちが和む。
読了日:07月06日 著者:小野寺 史宜
サイバー・コマンドーの感想
S&S探偵事務所の前日譚。今の時代、コンピューターがなければ世界が動かない。サイバー攻撃されたら世界は大混乱…。しのぶとスモモが何故探偵事務所を始めたのかが分かって納得。
読了日:07月07日 著者:福田和代
キボウのミライ S&S探偵事務所の感想
今作はデラさんの娘の誘拐事件も絡め、読み応えがありました。強敵がラストで現れたので続編もありそう。楽しみに待ちたい。
読了日:07月08日 著者:福田和代
目撃の感想
電気メーターの検針員・戸田奈津実は、担当する住宅地で殺人事件の何かを見てしまったらしい。背後から視線を感じ、相談を受けた一匹狼の刑事・穂積。誰が奈津実を監視しているのかは早々に予想できたけれど、まさかの人物が関わっていたことに驚きました。長編だけど面白くて一気読み。
読了日:07月09日 著者:西村 健
帰郷の感想
良い本を読ませていただきました。タイトル作・帰郷のような悲劇は幼い頃に聞いたことがありました。父の戦死で母と離ればなれになった息子の物語「夜の遊園地」が好きです。どの作品も戦争の悲劇を伝えていて心に残りました。この夏のお薦め本。
読了日:07月10日 著者:浅田 次郎
そして夜は甦るの感想
原さんのデビュー作。これぞハードボイルド。探偵・沢崎が、ルポライターの失踪、東京都知事狙撃事件、怪文書事件と大きな事件に立ち向かい巨大な陰謀を暴いていく。面白かったです。
読了日:07月11日 著者:原 〓
亥子ころころの感想
親子三代で営む「南星堂」。治兵衛の怪我と転がり込んだ菓子職人・雲平。思いのこもった諸国の菓子の数々に心をガッチリと捕まれます。「まるまるの毬」を読んでからお読みください。お永・お君の幸せも見たいので続編に期待を。。
読了日:07月12日 著者:西條 奈加
私が殺した少女の感想
二段組、273ページを一気に読了。バイオリンのレッスンに向かっていた9才の少女が誘拐され、遺体で発見された。身代金の運搬役を依頼され事件に関わった沢崎。誰が少女を殺したのか?最後まで真犯人がわからず面白く読みました。第102回直木賞受賞作。
読了日:07月12日 著者:原 寮
魔法がとけたあともの感想
奥田さん、日常の切り取り方がとても上手い!つわりに苦しむ妻・健診の結果で怯えるOL・反抗期の息子と母・大きな黒子に悩む青年・かつてのチームメイトに寄りそう男。どれも読後感が良い。お薦めです。
読了日:07月13日 著者:奥田 亜希子
いるいないみらいの感想
子どものいるいない、持つ持たない。5つの短編それぞれに味わいと考えさせられる部分と。1DK とメロンパン・無花果のレジデンス・私は子どもが大嫌い・ほおずきを鳴らす・
金木犀のベランダ。子羊堂というパン屋夫婦の物語、金木犀のベランダが特に心に残りました。
読了日:07月14日 著者:窪 美澄
君たちは今が世界の感想
6年3組のいじられ役・優等生・問題児・クラスの女王の取り巻きの女子、4人を通して語られる連作短編。あの年代の子ども達には教室が世界の大部分。ほぼ崩壊しているこのクラス、エピローグでその後の彼らのことが明かされ、じわっと感動。素敵な1冊、皆さんにお薦めします。
読了日:07月14日 著者:朝比奈 あすか
緋の河の感想
戦後の釧路で生まれた美しい少年・秀男は、きれいな女の人になりたいと思い続け、周囲の無理解を撥ね付け、長じて「カーニバル真子」へと。モデルとなったのはカルーセル麻紀さん。あの閉塞的な時代、ゲイという存在の道を切り開いたパイオニアのお話、とても魅力的な秀男にガッチリと心を捕まれ一気読み。お薦め本です。
読了日:07月16日 著者:桜木 紫乃
雑賀のいくさ姫の感想
雑賀水軍の姫・鶴が、戦国の西国大名の水軍と力を合わせ、明国の海賊と戦う。スケールの大きさと読みやすい文章で楽しめる1冊です。
読了日:07月17日 著者:天野 純希
([お]12-5)みつばの郵便屋さん 幸せの公園 (ポプラ文庫)の感想
みつばの郵便屋さんシリーズ第4弾。平本秋宏くんの良い人ぶりは読んでいて気持ちが良い。新しい出会いや別れもあるみつば郵便局、次巻がラストとのこと、一気に読みます。
読了日:07月17日 著者:小野寺 史宜
([お]12-6)みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町 (ポプラ文庫 お)の感想
秋宏のような郵便屋さんがいるみつばの町に住んでみたくなりました。「ホケツ!」の宮島くんが登場して嬉しかったです。続編、出ないのかしら?出たら読みます。ハードな物語に疲れた時には小野寺さんの作品を読みたいですね。
読了日:07月18日 著者:小野寺 史宜
カザアナの感想
平安の昔、風穴と呼ばれる自然と通じる力を持つ人々がいた。時を超え、近未来の日本。監視社会化が進み閉塞した時代に生きる入谷家の母と子供達が不思議な技術を持つ庭師・カザアナたちと共に大暴れ。森さんの今までの作風とは違っていたけれど、楽しく読了出来ました。
読了日:07月19日 著者:森 絵都
化物蠟燭の感想
江戸の市井を舞台に描かれた七つの奇譚。夏の夜に、じっくり読み進めるのにぴったりの作品。豆腐屋で働くお由が主人公の「お柄杓」、おのぶとお咲を描いた「幼馴染み」が好きです。
読了日:07月20日 著者:木内 昇
空色バトンの感想
笹生陽子さん、初読み。地味で平凡な母が40歳で突然死をする。その母が遺した25年前の同人誌。マンガ少女や巻き込まれた少年たちを描いた連作短編集。青春ですね。
読了日:07月20日 著者:笹生 陽子
千の命の感想
出産が命がけだった江戸時代、独学で医術を学んだ賀川玄悦。この人がいなかったら多くの妊産婦が命を落としていたかもしれない。産科の発展は命を繋ぐ偉業。とても読みやすく良い本でした。お薦めです。
読了日:07月21日 著者:植松 三十里
愛を知らないの感想
一木けいさん、初読み。ガツンと心に響きました。高校の合唱コンクールでアルトのソロパートに指名された橙子。コンクールに向けて、気ままでクラスメイトと馴染めなかった橙子が変わって行くが…。橙子の抱えていたものが、あまりにも重く読み進めるのが辛かったけれど、ラストは希望が見えて素晴らしい感動を頂きました。ヤマオがとても魅力的でした。また一人追いかけたい作家さんが増えました。
読了日:07月21日 著者:一木 けい
さらば長き眠りの感想
1年以上留守にして、事務所に戻ってきた沢崎。そこに舞い込んできた11年前の女性の飛び降り自殺の真相の調査。今作も面白く一気読み。留守をしていた理由が切なかったです。
読了日:07月23日 著者:原 りょう
友達未遂の感想
全寮制の星華女子高校。桜の間で暮らす、桜子・茜・千尋・真琴。4人が掴み取ったものはかけがえのない世界。予想を超えた面白さでした。宮西さん、やりますね!面白かったです。
読了日:07月23日 著者:宮西 真冬
平場の月の感想
病院の売店で再会した中学校の同級生の男女。50歳という年代にはそれぞれ抱えているものがある。若くはない二人の静かな恋愛は切なくて哀しくて、心の襞に染み込む読書になった。青砥の一途さ、須藤の頑なさ、平場で生きる二人には幸せになって欲しかったな。。第161回直木賞候補作、山本周五郎賞受賞作。
読了日:07月24日 著者:朝倉かすみ
ノーサイド・ゲームの感想
会社の上司に刃向かったために左遷された先が横浜工場。そして弱小ラグビーチームのGM に。ラグビーを知らない素人・君嶋はどうやってチーム再建に挑むのか?企業小説とスポ根もの、両方楽しめてお得感満載です。ドラマは録画してあるのでこれから見ます。面白かったです!
読了日:07月25日 著者:池井戸 潤
ランチ酒 おかわり日和の感想
シリーズ第2弾。1作目より面白かったです。祥子の離れて暮らす娘のことや顧客が巻き込まれたトラブルなど。この先祥子はどうなって行くのか?そしてこの本を読むとボリューム満点のご飯が食べたくなります。
読了日:07月26日 著者:原田ひ香
止まった刻 検証・大川小事故の感想
学校は何故子供たちの命を守ることが出来なかったのか?児童70人が亡くなり4人が行方不明になり、教職員10人が亡くなった。地元紙ならではの検証記事に胸を抉られる。命を守ること、安全への注意は学校関係者はより高度な知識と意識を持たなければならない。この悲劇を繰り返さないために。
読了日:07月26日 著者:河北新報社報道部
いけないの感想
サッと読み飛ばしてしまいました。だから、仕掛けられた謎は解けず…。また再読の機会があれば分かるかも?
読了日:07月27日 著者:道尾 秀介
店長がバカすぎての感想
武蔵野書店吉祥寺本店に勤務する契約社員・谷原京子。薄給で奮闘する彼女の天敵はバカ過ぎる店長!?理不尽な常連客・ワンマン社長・出版業界のシステムへの不満。世の書店員さんへのエールともいえる本作、楽しく読了しました。
読了日:07月28日 著者:早見和真
生還 (集英社文庫)の感想
24年前に失踪した妻を待ち続ける・悠木良二。妻を殺害したとの容疑で逮捕された冤罪被害者でもあった。鶴見弁護士の働きで妻の失踪の真実が明らかに。明かされた真実はとても切ないものでしたが、いい意味でのメロドラマ風で面白く読了しました。
読了日:07月28日 著者:小杉 健治
十年屋 3 時にはお断りもいたしますの感想
大切なものならどんなものでも十年預かってくれる十年屋。しかし、預かることの出来ないものも。結婚式を迎えた息子にスープを贈った頑固親父のお話しがとても良かったです。カラシちゃんの大活躍もあり。
読了日:07月28日 著者:廣嶋 玲子
闇夜の底で踊れの感想
増島拓哉さん、初読み。19歳の大学生作家のデビュー作。こういう路線の小説、苦手なのですごく読み難く苦戦しました。これからどういう作品を紡いでくれるのか、次作に期待をすることにします。
読了日:07月29日 著者:増島 拓哉
お願いおむらいすの感想
ぐるめフェスに集う人々を描いた連作短編集。悪人が出てこない、読み心地がほっこりする作品です。ハードな作品が続くとこういう本が嬉しいですね。
読了日:07月30日 著者:中澤 日菜子
ジョン・マン 7 邂逅編の感想
捕鯨船・フランクリン号の航海で大きく成長した万次郎。晴れがましい帰港と日本へ帰る決意。ゴールドラッシュに沸く西海岸への航海。さあ、次はいつ読めるのか?楽しみに待ちたいです。
読了日:07月31日 著者:山本 一力
読書メーター
読んだ本の数:40
読んだページ数:11936
ナイス数:4537
S&S探偵事務所 最終兵器は女王様の感想
IT関連のトラブルを解決するS&S IT探偵事務所。しのぶとスモモが悪と対決する。事務所のアルバイト透くんや二人を見守るロボットの3号がナイス。シリーズの前日譚があるそうなので、そちらも読んでみます。
読了日:07月01日 著者:福田和代
日傘を差す女の感想
都心のビルの屋上で胸に銛が刺さった状態で発見された老人の遺体。鯨の町太地の伝説の砲手・稲本和夫の死と相次いで起きた殺人事件。捜査1課の草刈・立石のコンビが赤坂・和歌山・三厩を捜査し明かされた真相。衰退した捕鯨と旧習の残る花柳界と政界の闇。真犯人はちょっと意外な人物でした。
読了日:07月02日 著者:伊集院 静
黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみの感想
紅雲町シリーズ第7弾。知人に頼まれた息子の就職と小蔵屋の敷地内で起こった事件。正しいことを主張することの辛さ。どうかこの先もお草さんが小蔵屋で久実ちゃんと商売に励むことが出来ますように。
読了日:07月02日 著者:吉永 南央
ぬるくゆるやかに流れる黒い川の感想
理不尽な無差別殺人で家族を失った二人の少女。6年が過ぎ犯人と同じ二十歳になった二人は、何故家族を殺されなければならなかったのか、事件のことを調べ始める。女性への嫌悪・蔑視・虐待、明らかにされた犯人・武内譲が殺人を犯した背景に愕然とした。香那と小雪が新たな道を歩み始めたこと、二人を支えた今道さんが良かった。
読了日:07月03日 著者:櫛木 理宇
サリエルの命題の感想
新型インフルエンザが日本海の離島で発生。住人が瞬く間に全員死亡。米国の研究機関から極秘のデータ流出で作られた悪魔のウイルス・サリエルなのか?日本を襲うパンデミックの危機、そのとき国はどう対策を講じるのか?健康保険制度と少子高齢化問題、考えさせられる作品でした。
読了日:07月04日 著者:楡 周平
本と鍵の季節の感想
高校の図書室に持ち込まれる謎を、2人の図書委員・堀川次郎と松倉詩門が解き明かす。開かずの金庫・美容院のロッカー・割られた窓と試験問題盗難事件・自殺した高三の先輩が読んでいた本・二人の昔の話など。二人の友情がずっと続いて欲しいと思いました。
読了日:07月04日 著者:米澤 穂信
しずかな魔女 (物語の王国 2-13)の感想
この夏、沢山の方に読んでいただきたいお薦めの1冊。学校に行くことが出来ない草子がはじめて図書館でレファレンスを希望した。そして司書の深津さんから渡された、白い紙の束。読み終えて感動の涙が。市川さんの著作、じんわりと心に染みてきます。
読了日:07月05日 著者:市川 朔久子
([お]12-3)みつばの郵便屋さん 二代目も配達中 (ポプラ文庫)の感想
シリーズ第3弾。みつば郵便局に新たに配属された女性配達員・筒井美郷とアルバイト荻野くん。秋宏の良い人ぶりに読んでいて気持ちが和む。
読了日:07月06日 著者:小野寺 史宜
サイバー・コマンドーの感想
S&S探偵事務所の前日譚。今の時代、コンピューターがなければ世界が動かない。サイバー攻撃されたら世界は大混乱…。しのぶとスモモが何故探偵事務所を始めたのかが分かって納得。
読了日:07月07日 著者:福田和代
キボウのミライ S&S探偵事務所の感想
今作はデラさんの娘の誘拐事件も絡め、読み応えがありました。強敵がラストで現れたので続編もありそう。楽しみに待ちたい。
読了日:07月08日 著者:福田和代
目撃の感想
電気メーターの検針員・戸田奈津実は、担当する住宅地で殺人事件の何かを見てしまったらしい。背後から視線を感じ、相談を受けた一匹狼の刑事・穂積。誰が奈津実を監視しているのかは早々に予想できたけれど、まさかの人物が関わっていたことに驚きました。長編だけど面白くて一気読み。
読了日:07月09日 著者:西村 健
帰郷の感想
良い本を読ませていただきました。タイトル作・帰郷のような悲劇は幼い頃に聞いたことがありました。父の戦死で母と離ればなれになった息子の物語「夜の遊園地」が好きです。どの作品も戦争の悲劇を伝えていて心に残りました。この夏のお薦め本。
読了日:07月10日 著者:浅田 次郎
そして夜は甦るの感想
原さんのデビュー作。これぞハードボイルド。探偵・沢崎が、ルポライターの失踪、東京都知事狙撃事件、怪文書事件と大きな事件に立ち向かい巨大な陰謀を暴いていく。面白かったです。
読了日:07月11日 著者:原 〓
亥子ころころの感想
親子三代で営む「南星堂」。治兵衛の怪我と転がり込んだ菓子職人・雲平。思いのこもった諸国の菓子の数々に心をガッチリと捕まれます。「まるまるの毬」を読んでからお読みください。お永・お君の幸せも見たいので続編に期待を。。
読了日:07月12日 著者:西條 奈加
私が殺した少女の感想
二段組、273ページを一気に読了。バイオリンのレッスンに向かっていた9才の少女が誘拐され、遺体で発見された。身代金の運搬役を依頼され事件に関わった沢崎。誰が少女を殺したのか?最後まで真犯人がわからず面白く読みました。第102回直木賞受賞作。
読了日:07月12日 著者:原 寮
魔法がとけたあともの感想
奥田さん、日常の切り取り方がとても上手い!つわりに苦しむ妻・健診の結果で怯えるOL・反抗期の息子と母・大きな黒子に悩む青年・かつてのチームメイトに寄りそう男。どれも読後感が良い。お薦めです。
読了日:07月13日 著者:奥田 亜希子
いるいないみらいの感想
子どものいるいない、持つ持たない。5つの短編それぞれに味わいと考えさせられる部分と。1DK とメロンパン・無花果のレジデンス・私は子どもが大嫌い・ほおずきを鳴らす・
金木犀のベランダ。子羊堂というパン屋夫婦の物語、金木犀のベランダが特に心に残りました。
読了日:07月14日 著者:窪 美澄
君たちは今が世界の感想
6年3組のいじられ役・優等生・問題児・クラスの女王の取り巻きの女子、4人を通して語られる連作短編。あの年代の子ども達には教室が世界の大部分。ほぼ崩壊しているこのクラス、エピローグでその後の彼らのことが明かされ、じわっと感動。素敵な1冊、皆さんにお薦めします。
読了日:07月14日 著者:朝比奈 あすか
緋の河の感想
戦後の釧路で生まれた美しい少年・秀男は、きれいな女の人になりたいと思い続け、周囲の無理解を撥ね付け、長じて「カーニバル真子」へと。モデルとなったのはカルーセル麻紀さん。あの閉塞的な時代、ゲイという存在の道を切り開いたパイオニアのお話、とても魅力的な秀男にガッチリと心を捕まれ一気読み。お薦め本です。
読了日:07月16日 著者:桜木 紫乃
雑賀のいくさ姫の感想
雑賀水軍の姫・鶴が、戦国の西国大名の水軍と力を合わせ、明国の海賊と戦う。スケールの大きさと読みやすい文章で楽しめる1冊です。
読了日:07月17日 著者:天野 純希
([お]12-5)みつばの郵便屋さん 幸せの公園 (ポプラ文庫)の感想
みつばの郵便屋さんシリーズ第4弾。平本秋宏くんの良い人ぶりは読んでいて気持ちが良い。新しい出会いや別れもあるみつば郵便局、次巻がラストとのこと、一気に読みます。
読了日:07月17日 著者:小野寺 史宜
([お]12-6)みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町 (ポプラ文庫 お)の感想
秋宏のような郵便屋さんがいるみつばの町に住んでみたくなりました。「ホケツ!」の宮島くんが登場して嬉しかったです。続編、出ないのかしら?出たら読みます。ハードな物語に疲れた時には小野寺さんの作品を読みたいですね。
読了日:07月18日 著者:小野寺 史宜
カザアナの感想
平安の昔、風穴と呼ばれる自然と通じる力を持つ人々がいた。時を超え、近未来の日本。監視社会化が進み閉塞した時代に生きる入谷家の母と子供達が不思議な技術を持つ庭師・カザアナたちと共に大暴れ。森さんの今までの作風とは違っていたけれど、楽しく読了出来ました。
読了日:07月19日 著者:森 絵都
化物蠟燭の感想
江戸の市井を舞台に描かれた七つの奇譚。夏の夜に、じっくり読み進めるのにぴったりの作品。豆腐屋で働くお由が主人公の「お柄杓」、おのぶとお咲を描いた「幼馴染み」が好きです。
読了日:07月20日 著者:木内 昇
空色バトンの感想
笹生陽子さん、初読み。地味で平凡な母が40歳で突然死をする。その母が遺した25年前の同人誌。マンガ少女や巻き込まれた少年たちを描いた連作短編集。青春ですね。
読了日:07月20日 著者:笹生 陽子
千の命の感想
出産が命がけだった江戸時代、独学で医術を学んだ賀川玄悦。この人がいなかったら多くの妊産婦が命を落としていたかもしれない。産科の発展は命を繋ぐ偉業。とても読みやすく良い本でした。お薦めです。
読了日:07月21日 著者:植松 三十里
愛を知らないの感想
一木けいさん、初読み。ガツンと心に響きました。高校の合唱コンクールでアルトのソロパートに指名された橙子。コンクールに向けて、気ままでクラスメイトと馴染めなかった橙子が変わって行くが…。橙子の抱えていたものが、あまりにも重く読み進めるのが辛かったけれど、ラストは希望が見えて素晴らしい感動を頂きました。ヤマオがとても魅力的でした。また一人追いかけたい作家さんが増えました。
読了日:07月21日 著者:一木 けい
さらば長き眠りの感想
1年以上留守にして、事務所に戻ってきた沢崎。そこに舞い込んできた11年前の女性の飛び降り自殺の真相の調査。今作も面白く一気読み。留守をしていた理由が切なかったです。
読了日:07月23日 著者:原 りょう
友達未遂の感想
全寮制の星華女子高校。桜の間で暮らす、桜子・茜・千尋・真琴。4人が掴み取ったものはかけがえのない世界。予想を超えた面白さでした。宮西さん、やりますね!面白かったです。
読了日:07月23日 著者:宮西 真冬
平場の月の感想
病院の売店で再会した中学校の同級生の男女。50歳という年代にはそれぞれ抱えているものがある。若くはない二人の静かな恋愛は切なくて哀しくて、心の襞に染み込む読書になった。青砥の一途さ、須藤の頑なさ、平場で生きる二人には幸せになって欲しかったな。。第161回直木賞候補作、山本周五郎賞受賞作。
読了日:07月24日 著者:朝倉かすみ
ノーサイド・ゲームの感想
会社の上司に刃向かったために左遷された先が横浜工場。そして弱小ラグビーチームのGM に。ラグビーを知らない素人・君嶋はどうやってチーム再建に挑むのか?企業小説とスポ根もの、両方楽しめてお得感満載です。ドラマは録画してあるのでこれから見ます。面白かったです!
読了日:07月25日 著者:池井戸 潤
ランチ酒 おかわり日和の感想
シリーズ第2弾。1作目より面白かったです。祥子の離れて暮らす娘のことや顧客が巻き込まれたトラブルなど。この先祥子はどうなって行くのか?そしてこの本を読むとボリューム満点のご飯が食べたくなります。
読了日:07月26日 著者:原田ひ香
止まった刻 検証・大川小事故の感想
学校は何故子供たちの命を守ることが出来なかったのか?児童70人が亡くなり4人が行方不明になり、教職員10人が亡くなった。地元紙ならではの検証記事に胸を抉られる。命を守ること、安全への注意は学校関係者はより高度な知識と意識を持たなければならない。この悲劇を繰り返さないために。
読了日:07月26日 著者:河北新報社報道部
いけないの感想
サッと読み飛ばしてしまいました。だから、仕掛けられた謎は解けず…。また再読の機会があれば分かるかも?
読了日:07月27日 著者:道尾 秀介
店長がバカすぎての感想
武蔵野書店吉祥寺本店に勤務する契約社員・谷原京子。薄給で奮闘する彼女の天敵はバカ過ぎる店長!?理不尽な常連客・ワンマン社長・出版業界のシステムへの不満。世の書店員さんへのエールともいえる本作、楽しく読了しました。
読了日:07月28日 著者:早見和真
生還 (集英社文庫)の感想
24年前に失踪した妻を待ち続ける・悠木良二。妻を殺害したとの容疑で逮捕された冤罪被害者でもあった。鶴見弁護士の働きで妻の失踪の真実が明らかに。明かされた真実はとても切ないものでしたが、いい意味でのメロドラマ風で面白く読了しました。
読了日:07月28日 著者:小杉 健治
十年屋 3 時にはお断りもいたしますの感想
大切なものならどんなものでも十年預かってくれる十年屋。しかし、預かることの出来ないものも。結婚式を迎えた息子にスープを贈った頑固親父のお話しがとても良かったです。カラシちゃんの大活躍もあり。
読了日:07月28日 著者:廣嶋 玲子
闇夜の底で踊れの感想
増島拓哉さん、初読み。19歳の大学生作家のデビュー作。こういう路線の小説、苦手なのですごく読み難く苦戦しました。これからどういう作品を紡いでくれるのか、次作に期待をすることにします。
読了日:07月29日 著者:増島 拓哉
お願いおむらいすの感想
ぐるめフェスに集う人々を描いた連作短編集。悪人が出てこない、読み心地がほっこりする作品です。ハードな作品が続くとこういう本が嬉しいですね。
読了日:07月30日 著者:中澤 日菜子
ジョン・マン 7 邂逅編の感想
捕鯨船・フランクリン号の航海で大きく成長した万次郎。晴れがましい帰港と日本へ帰る決意。ゴールドラッシュに沸く西海岸への航海。さあ、次はいつ読めるのか?楽しみに待ちたいです。
読了日:07月31日 著者:山本 一力
読書メーター