雪の予報だったので、一日中家に引きこもっていました。
ストーリーは、北海道根室で生まれた橋宮ミサエの苛酷な半生を綴った第一部と、ミサエの息子でミサエがかつて苦労を強いられた雇い主の吉岡家の養子となった雄介の物語である第二部。
ところが外は寒いけど、薄日が射していましたよ。
昨日から読み始めて昨夜寝る前に読了した河崎秋子さんの「締め殺しの樹」の重厚なストーリーにどっぷりと浸り、次の本に取り掛かるのが遅くなるほど…。
ストーリーは、北海道根室で生まれた橋宮ミサエの苛酷な半生を綴った第一部と、ミサエの息子でミサエがかつて苦労を強いられた雇い主の吉岡家の養子となった雄介の物語である第二部。
屯田兵として明治時代に根室に入植した吉岡家。
薄い縁を理由に吉岡家で牛の世話や農作業、家事を担わされ、学校へも通わせて貰えないミサエ。
やがて薬売りの小山田と寺の住職の口添えで学校に通わせて貰えるも、苛酷な労働は尽きることがない。
まるで「おしん」のようで…。
その後小山田からの申し出で札幌の薬屋へ奉公し、看護婦の資格をとり自立するが、再び根室へ戻り保健婦に。
結婚し娘道子を授かるが、10歳の時に森の中で自死してしまう…。
これでもかと言うくらいのミサエの労苦、道子の死で離婚するがお腹の子を産み雄介と名付ける。
吉岡の家に働き手として養子になった雄介…
母として名乗ることも許されず…。
延々とストーリーを書いてしまいましたが、第二部は雄介。
なぜ、姉道子は死ななければならなかったのか?
道子やミサエを追いつめた人物の非道さ。
吉岡家との因縁は、雄介の成長で大きく変わることに!
嫌な人物にもキッパリと物を言い切った雄介の未来を予感させて物語は終わる。
河崎秋子さんの書く北の大地の物語は、とても読み応えがあります。