北のパラダイス

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北風と太陽

2014年04月04日 | 国際問題
あるとき、北風と太陽が力比べをしようと、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をした。

まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができなかった。

次に、太陽が燦燦と照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。

これで、勝負は太陽の勝ちとなった。



上記の話はイソップ寓話の一つで、物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられています。

転じて、最近の日本に対する隣国からの様々な挑発行為やバッシングを、この寓話に当てはめると面白い事が分かります。

近隣諸国の日本への対応は、例えば、北風タイプの中国や韓国、太陽タイプの台湾に分かれます。

北風タイプの中国や韓国に対しては、安倍首相の一連の言動にも象徴されるように、日本は断固として闘うという姿勢を示しています。

一方、太陽タイプの台湾とは特に軋轢はなく友好的な関係が続いています。

国際問題とイソップ寓話を同じテーブルに載せるのは少し無理があるかもしれませんが、本質的な部分で何か相通じるものがあるような気がします。

この寓話が示唆するのは、北風も太陽も一方通行の関係ではなく、常に立場は目まぐるしく変わるという双方向の関係にあるということです。

これは身近な人間関係にも言えることです。

即ち、厳罰的な態度で臨めば、相手もそれには徹底抗戦せざるを得ません。特に、自分は間違っていないと思えばなおさらです。

しかし、寛容的な態度で接すれば、相手も胸襟を開いて対応してくれます。そして、自分にも非はなかったどうか考えれる余地もあります。

さらに一歩進んで、強い北風が吹いて来ても、燦々と輝く太陽でお返しすることができたら、状況は改善されるかもしれません。

隣国がどんな挑発行為やバッシングを突き付けて来ても、それに踊らされずこれまで通り平和外交を続けることこそ、今の日本が国際社会から求められている姿ではないでしょうか...。

確かに、戦前・戦中には隣国に対してひどいこともたくさんしたでしょうが、戦後約70年間、その反省の上に立ち平和外交を貫いて来たわけですから、今後も変わらずに進んで行くべきだと思います。

それこそが、成熟した大人の国家として国際社会で模範を示し、堂々とリーダシップを取っていくべき日本のあり方だと思います。


ところで話は変わりますが、昨日、初めて実名入りでコメントを戴きました。

仕事でお付き合いのあるUさんで、親子ほど年齢差のある方ですが、とても有能な営業マンです。

コメントを読んで目頭が熱くなりました。

いつもブログを見てくれているという話は聞いてましたが、こんな素敵なコメントを寄せて下さりたいへん嬉しいです。

ありがとうございました。

これを励みに70歳まで現役を続けますので、これからもよろしくお願いします。