Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

Trento散歩♪

2019-04-07 17:01:00 | 2018/2019 ISMF World Cup
明日はミラノから日本へと戻りますが、今日は経由地としてイタリア北部のトレントという街に滞在しています。
 
 
トレントは人口11万人ほどの地方都市。今日中にミラノまで行くことも出来ましたが、大都市よりもこれくらいの街の方が私は好みです♪
 
 
ホテルの近くをテクテク散歩をするだけでも充分に楽しい時間です。
 
 
たまたま広場でヨーロッパフェアをやっていて、各国の食事とビールを楽しみながら、話に花を咲かせている方々がたくさん♪みなさん良い時間の過ごし方をされています。
 
 
本屋さんの軒先にはSkislpinismoのルート集が並び、スポーツ店の看板にはツーリングブーツが大きく掲げられています。やはりそれだけイタリアでもSKIMOは人気のスポーツなんですね。素晴らしい環境です。
 
 
あっと言う間に2時間ほど、いい散歩ができました
 

輝くクリスタルトロフィー

2019-04-07 11:19:00 | 2018/2019 ISMF World Cup
昨日は午後からWorld Cup年間ランキングトップに贈られるクリスタルトロフィーの授与式がありました。
 
 
バーティカル、スプリント、インディビジュアルの3種目を合わせての年間総合チャンピオン、King of Skimoはイタリアのロベルト・アントニオリ選手が獲得!
 
 
イタリア国歌が流れる中、偉大なチャンピオンの栄誉を会場全体が讃える素晴らしい式典でした。
 
 
そして実は私もワールドカップツアーにフル参戦した初めてのアジア人ということで、特別に壇上で紹介と記念品の授与を受けました♪
 
Photo by dymages(Instagramより)
 
突然のことで驚いてしまいましたが、会場からもたくさんの拍手をもらえて、本当に光栄な経験となりました。これで一気に顔と名前を覚えてもらえたので、来シーズンは実力で存在をアピールしたいと思います♪
 
 
式典のあとは街で打ち上げ!山を愛するアスリートの熱さは世界共通♪昨夜も2次会、3次会??と深夜まで飲んで歌って盛り上がり続けました(笑)2次会からはチャンピオンのアントニオリや、総合2位となったドイツのアントンも一緒になり、世界のスター選手である彼らの素の姿をを見ることもできて楽しい時間でした。楽しく飲めばみんな同じ人間、同じ人間なんだから私にもできるはず!そんな親近感からちょっとだけ勇気をもらったような気がします♪

2018/2019 ISMF World Cup M.di Campiglio Individual

2019-04-06 13:04:00 | 2018/2019 ISMF World Cup
いつも私のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
 
 
2018/2019 ISMF Ski mountaineering World Cupツアー全6戦、14レースを先ほど、全レース完走で無事に終えることができましたことを、この場にてご報告させていただきます。
 
 
そしてまずは、私のアスリート活動へのサポートをいただいている各メーカー、ブランドの皆様、地元を中心とした小寺教夫後援会の皆様、アサケアルパインクラブの皆様、その他にもたくさんの応援をいただいている方々、またいつも私を支えてくれている家族に、心より感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました!
 
 
全14レースすべてで一瞬たりとも気を抜く余裕は与えてもらえず、とにかく必死に足を前に出し続け、登って滑り続けたシーズンでした。そこまで追い込んだレースをしても世界の背中はまだまだ遥か彼方、いつも圧倒的な差を見せつけられてばかりでしたが、不思議と絶望感だけはまったく感じていません。
 
 
これまで未知だった世界の山岳スキーレースを自分の身体で体験できたことで、いろいろな物が今、自分の中で大きく変わろうとしています。残された競技人生のすべてを賭けて挑むべき世界。そんな世界へのスタートが今日なんだと思います!
 
 
次の1年、世界の舞台で再び大きく変わった自分をお見せできるように頑張りますので、引き続きの応援をよろしくお願いします。
 

大会休息日とインディビジュアルコース

2019-04-05 17:26:00 | 2018/2019 ISMF World Cup
今日は大会全体が休息日でした。
 
 
雪自体は止みましたが、山は冬に逆戻り!
 
 
数日前までは春の陽気だったのですが、驚きの一変ぶりです。
 
山の上部では膝丈以上の積雪があり、Cima Groste を使ったオリジナルコースは危険すぎてコース変更となりました。
 
 
新しいコースはバーティカルのコースにもなったMonte Spinale を使った周回コースに。
 
 
コースの最後は板を背負ってMadonnaの街中を駆け抜けて、
 
 
街のメインストリートにあるイベント広場がゴール!
 
 
まさに街と山とが一体となったレース。明日は元気に街まで帰って来たいと思います♪
 

Vertical Race & Skimo Party

2019-04-04 23:42:00 | 2018/2019 ISMF World Cup
昨日からの雪は勢いが収まらず、ぐんぐんと積雪が増えた1日でした。
 
 
コース変更こそありませんでしたが、レース前に圧雪車とレーススタッフ20人がコースを前走してからのスタートとなりました。
 
Photo by ISMF
 
コースはSpinaleゴンドラ山麓駅からMonte Spinale 山頂までの標高差600m。
 
 
レースは42名でスタート。レース前の最後に出来ることと言えばシールワックスですが、入念にやったおかげで今日は板が良く走りました。
 
Photo by ISMF
 
いつもなら最後尾からのスタートですが、今日はしばらく後ろに3〜4人。小さなことですが、それでもワールドカップ最終戦にして初めての進歩。
 
 
ほどなく定位置の最後尾に下がりましたが、今日はレースの2/3までは前にワールドカップ常連国の選手を視界に入れる位置でレースを進められました。
 
Photo by ISMF
 
結果は最下位ですが、開幕戦の時からは明らかに進歩した動きで最後まで押し通すことができ、バーティカルに関しても現状で出来るベストな攻めは出来たと感じています。
 
 
 
全体の結果を見ていただくと、トップから38位までが約4分の間にわずかな差毎にずらっと連なっています。各国から選抜されてきた究極のメンバーが競うワールドカップではそれだけ実力が接近しているということです。
 
Photo by ISMF
 
おそらくそれは人間が到達し得る限界点に近い世界。逆に言えば、そのハイレベルな世界の端っこにでも割って入れれば、その先からはまた別の可能性が広がっていると思います。
 
 
シーズンを通して、具体的な次の目標となる物を一番感じられたのがこのバーティカルレースでした。バーティカルで5分先にある世界の端っこ、そしてその更に先を強く意識してこれからのトレーニングに取り組める様になったことが、今シーズンの収穫です。
 
 
残すは明後日のインディビジュアル1レース。引き続き、やれることをしっかりやり切りたいと思います!
 
 
レース後は、ゴール地点のChalet Fiatで地元主催のSkimo Party
 
 
イタリアらしくワインと美味しい食事が振舞われ、私たちアスリートだけでなく、誰でもが参加できる賑やかなパーティーでした。
 
 
 
 
 
 
こういう場に独りでの参加はちょっと寂しいものがありましたが、同席になったフランスチームや地元ボランティアの方々が話題を振ってくれたので、楽しく過ごさせてもらいました。
 
 
F1のトップメーカー、フェラーリの国だけあってイタリアの方々には「Suzuka」の知名度は抜群♫
 
 
パーティー中にフラワーセレモニーが行われる演出もさすがです。盛り上がらないわけがありません(笑)
 
イタリアのトップ選手はインタビューを受けて、本当に母国のヒーロー!
 
 
ここMadonna di Campiglio は2026年の冬季オリンピックがイタリアに決まれば、そしてSkimoが正式種目になれば、その開催地となる可能性が極めて高い場所です。(私はそうなると信じています!)
 
 
イタリアの人たちの、自分たちが育んできたSkimo文化がオリンピックに認めらようとしていることへの希望と情熱を強く感じることができたSkimo Partyでした♪