第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の大会本部は17日、選手ら5人の新型コロナウイルス陽性が判明している宮崎商が試合を辞退することを明らかにした。午後に大会本部と宮崎商が会見を開く。

 宮崎商は選手、監督、練習補助員ら35人が今月5日に宿舎に入った。14日夕に選手1人が発熱、15日に病院でPCR検査を受け、陽性が分かった。その後、16日までに新たに4人の感染が確認された。宮崎商は13年ぶり5回目の出場だった。

 大会の感染対策ガイドラインでは、代表校の選手らに感染者が出た場合、保健所などの判断を踏まえて集団感染が疑われるかを重要視して対応を協議するとしている。個別の事案と判断した場合は当該選手の入れ替えなどで対応し、チームとしての参加は差し止めない。集団感染と判断される場合はチームは出場できず、代表校の差し替えはしない。

 宮崎商は地元出発前に大会本部が実施したPCR検査では全員が陰性だった。甲子園入り後もガイドラインに沿って感染防止策を講じたと説明している。移動の際は専用バスを使い、全員がマスクを着用していた。宿舎ではシングルルームを利用、ロビーの出入りのたびに検温と手指消毒をしていた。食事は個別の配膳だったという。