数週間前、キリスト教のラジオ番組を地元局で聞いていた。ラジオの牧師は、進化論を信じていなくて、むしろ、進化論と相対して戦っているような論調だった。
我々日本人、若しくは仏教徒は、進化論も、人は猿から進化した、と言っても別段何の問題もなく聞き過ごすが、これがキリスト教にとっては許しがたい教説に映るらしい。
キリスト教の聖典、聖書によると、この世は六日間で作られ、動植物を神が作った後、最後に人を作ったとある。どうしても猿から進化、発展して人になったとは考えたくないらしい。
だから未だに日本では信じられない事だが、多くのキリスト教徒は進化論を信じず、太古の海の中でアメーバの様な原始スープの中から現在の動植物が進化発展したとは信じずに、聖書の言う通り、それらは神が個別に作り上げた、と説く。
アメリカでは、自分の子供を進化論から遠ざける為、進化論を教える公立学校には子供を通わせず、裕福な子供は私立の学校に通わせると言う。
何とも時代錯誤、と言うか、宗教もここまで来ると狂信、盲信の類いだなと思わせられる。
何より、キリスト教が科学に対立し反する教えだからこんな事が起きる。一神教のユダヤ・キリスト・イスラム教が、人の前に神を立てた事による矛盾が噴き出した結果だろう。何とも哀れで無惨だ。