日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●さきほど、“月に惟う”さまにお寄せいただいたコメントです。合格体験記(その2)として、<初合格まで>と<その後>の学習方法をまとめてもらってます。初合格を目指す方、また、リピーターのためにも有益なお話だと思います。当ブログやその他のブログの活用法なども書かれていますので、とても参考になると思います。
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初合格から一年半が経ちました。
syuusyuu様から改めて初合格までのことや、今に至るまでの学習法を書いてみては、との話をいただきましたので書いてみようと思います。
【27-3初合格まで】
最近の難度アップを考慮しても、こちらに以前コメントした学習法がお勧めです。以下、少し補足をしたいと思います。
まず「市販問題集+漢検四字熟語辞典+過去問」の習得が合格への大前提となります。
市販問題集=精選演習+頻出度順+本試験型(もしあれば完全征服)です。他は含めなくてもいいと思います。これらを何度も繰り返しますが、「迷った末に正解した」は間違えたものとみなしてチェックしておき、反射的に即答できるまで繰り返します。やがては単に設問に答えるだけでなく、熟語だったら訓読みも答えられるようにする、音読みの答えから熟語を書けるようにする、など自分なりに応用を利かせていってください。自分だけの問題集を作るつもりで。私の問題集は書き込みで一杯です。
四字熟語に関しては得点源にするべく、最終的にはsyuusyuu様が仰るように「舐めるように」辞典を読み込みます。といっても最初は4日ほどで通読することが目標です。私は蛍光ペンで1級の見出し語のみにラインを引きながら読み進めました。2回目は1級+準1級、3回目は1級+他の気になる語、などテーマを決めて何度も読み込みました。時間を置かず何度も目にし、時には声に出して読み上げることでかなり習熟することができると思います。
その後、演習をおこなっていきます。本ブログの四字熟語カテゴリーの記事や、模試の四字熟語問題(選択肢を見ないで答える)を使うのが効率的だと思います。
過去問は多く解いたほうがいいですが、まずは3年分の1級問題をほぼ満点にすること、準1級の読み問題を書けるようにすることが肝要で、徐々に範囲を広げるのがいいと思います。私は国会図書館からの資料請求まではしておらず、平成21年度以降の過去問しか持っていません。
これら基本に加え、強化したいのは「故事成語」「対義語・類義語」です。本ブログの該当カテゴリーの古い記事から順番に、10個ぐらいずつ記事をピックアップして問題演習をしていきます。9割くらいできるようになったら、取り組む記事を増やしていきます。特に対義語・類義語に取り組む際には、わからなくても5分ほどは考えて類推する力を養うべきだと思います。
他に最近の難化傾向対策として総合的に地力を付ける意味で、
「26-3向け実践問題」
「27-1向け実践問題」
は是非習得して欲しい重要語句の宝庫です。
【27-3初合格後から29-2まで】
ここからは、1級をリピートするうえでの、私の学習方法です。
27-3で合格して大変嬉しかったのですが、私がイメージする1級合格者には程遠い実力しかない、との気持ちもありました。事実、27-3は易化したと言われる回でしたし、難化すると言われる年度1回目(28-1)に向けて何をすべきか非常に迷いました。何かを新たに始めて自分が成長したことを実感して次回の試験に臨みたかったので、ここで初めてsyuusyuu模試に挑戦しました。チャレンジャー向けから順に始めるとともに、syuusyuu様が28-1向け模試をアップすると、そちらにも挑戦しました。しかし、模試の結果は惨憺たるものでした。復習するのにも時間が掛かり、覚えることがまだこんなにたくさんある、という気持ちは焦りを生みました。市販問題集や過去問の復習をすっかり疎かにして試験に臨んだため、本番では標準的な問題をいくつか落とし、28-1は不合格となりました。ここで思ったのは「難易度に左右されていてはダメ、難易度に関わらずに合格したい」ということでした。そのためには基本語をなるべく誤答しないことが重要だと感じました。
そのため28-2に向けては市販問題集と過去に取り組んだsyuusyuu模試の復習を交互におこなうのが基本で、更に故事成語と対義語・類義語の対策をしました。この時期、全体的に復習中心の学習をしたことは安定感をつける意味でかなり有益でした。その結果、易化したと言われる28-2、28-3では180点台を獲得できました。
難化が予想された29-1に向けては、また何か新しいことを始めたいとの思いに駆られました。そこでspaceplusKKさん「漢検1級模擬試験倉庫」の大見出問題にチャレンジすることにしました。もっと前から始めておけば良かったと後悔するほどの良問揃いで、初合格を目指すチャレンジャーの方にも是非とも取り組んでほしいと思います。この頃は模擬試験を完遂するには時間が足りなかったので、手を出しませんでした。他に取り組んだことは、またひたすら復習です。たぶんこの地固めが功を奏したのでしょう、初めて難化した回で合格することができ、晴れて漢検1級合格者としての自信が生まれました。
昨日は29-2の合格発表日。また何とか合格を維持することができました。決して高得点ではありませんが、結果には満足しています。今回に向けては漢検1級模擬試験倉庫の模試を全て解き、28-1対策以来久しぶりにsyuusyuu模試にタイムリーに取り組み、その復習を繰り返すというもので、目新しいことには挑戦していません。
さまざま書きましたが、何に取り組もうとも復習が大切、ということです。着実に足元を固めて次に進む、その繰り返しです。1級の学習範囲は広いですから、どうしても多くの問題を熟なしたくなりますし、確かに必要なことでもあります。ただ、間違えた箇所を放置するようになってしまっては何度やっても同じ間違いを繰り返すのみで、その問題に対して苦手意識が募るばかりです。そして本番でも同じ過ちを犯して大後悔することになります。学習範囲を広げる時と、穴(苦手)を作らないように復習に時間をかける時、その攻守のバランスを取りつつ学習していくことが合格への近道ですし、高得点に繋がる道だと思います。
これを読まれた方が、艱難辛苦の末に合格を手にすることを願ってやみません。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●さきほど、“月に惟う”さまにお寄せいただいたコメントです。合格体験記(その2)として、<初合格まで>と<その後>の学習方法をまとめてもらってます。初合格を目指す方、また、リピーターのためにも有益なお話だと思います。当ブログやその他のブログの活用法なども書かれていますので、とても参考になると思います。
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初合格から一年半が経ちました。
syuusyuu様から改めて初合格までのことや、今に至るまでの学習法を書いてみては、との話をいただきましたので書いてみようと思います。
【27-3初合格まで】
最近の難度アップを考慮しても、こちらに以前コメントした学習法がお勧めです。以下、少し補足をしたいと思います。
まず「市販問題集+漢検四字熟語辞典+過去問」の習得が合格への大前提となります。
市販問題集=精選演習+頻出度順+本試験型(もしあれば完全征服)です。他は含めなくてもいいと思います。これらを何度も繰り返しますが、「迷った末に正解した」は間違えたものとみなしてチェックしておき、反射的に即答できるまで繰り返します。やがては単に設問に答えるだけでなく、熟語だったら訓読みも答えられるようにする、音読みの答えから熟語を書けるようにする、など自分なりに応用を利かせていってください。自分だけの問題集を作るつもりで。私の問題集は書き込みで一杯です。
四字熟語に関しては得点源にするべく、最終的にはsyuusyuu様が仰るように「舐めるように」辞典を読み込みます。といっても最初は4日ほどで通読することが目標です。私は蛍光ペンで1級の見出し語のみにラインを引きながら読み進めました。2回目は1級+準1級、3回目は1級+他の気になる語、などテーマを決めて何度も読み込みました。時間を置かず何度も目にし、時には声に出して読み上げることでかなり習熟することができると思います。
その後、演習をおこなっていきます。本ブログの四字熟語カテゴリーの記事や、模試の四字熟語問題(選択肢を見ないで答える)を使うのが効率的だと思います。
過去問は多く解いたほうがいいですが、まずは3年分の1級問題をほぼ満点にすること、準1級の読み問題を書けるようにすることが肝要で、徐々に範囲を広げるのがいいと思います。私は国会図書館からの資料請求まではしておらず、平成21年度以降の過去問しか持っていません。
これら基本に加え、強化したいのは「故事成語」「対義語・類義語」です。本ブログの該当カテゴリーの古い記事から順番に、10個ぐらいずつ記事をピックアップして問題演習をしていきます。9割くらいできるようになったら、取り組む記事を増やしていきます。特に対義語・類義語に取り組む際には、わからなくても5分ほどは考えて類推する力を養うべきだと思います。
他に最近の難化傾向対策として総合的に地力を付ける意味で、
「26-3向け実践問題」
「27-1向け実践問題」
は是非習得して欲しい重要語句の宝庫です。
【27-3初合格後から29-2まで】
ここからは、1級をリピートするうえでの、私の学習方法です。
27-3で合格して大変嬉しかったのですが、私がイメージする1級合格者には程遠い実力しかない、との気持ちもありました。事実、27-3は易化したと言われる回でしたし、難化すると言われる年度1回目(28-1)に向けて何をすべきか非常に迷いました。何かを新たに始めて自分が成長したことを実感して次回の試験に臨みたかったので、ここで初めてsyuusyuu模試に挑戦しました。チャレンジャー向けから順に始めるとともに、syuusyuu様が28-1向け模試をアップすると、そちらにも挑戦しました。しかし、模試の結果は惨憺たるものでした。復習するのにも時間が掛かり、覚えることがまだこんなにたくさんある、という気持ちは焦りを生みました。市販問題集や過去問の復習をすっかり疎かにして試験に臨んだため、本番では標準的な問題をいくつか落とし、28-1は不合格となりました。ここで思ったのは「難易度に左右されていてはダメ、難易度に関わらずに合格したい」ということでした。そのためには基本語をなるべく誤答しないことが重要だと感じました。
そのため28-2に向けては市販問題集と過去に取り組んだsyuusyuu模試の復習を交互におこなうのが基本で、更に故事成語と対義語・類義語の対策をしました。この時期、全体的に復習中心の学習をしたことは安定感をつける意味でかなり有益でした。その結果、易化したと言われる28-2、28-3では180点台を獲得できました。
難化が予想された29-1に向けては、また何か新しいことを始めたいとの思いに駆られました。そこでspaceplusKKさん「漢検1級模擬試験倉庫」の大見出問題にチャレンジすることにしました。もっと前から始めておけば良かったと後悔するほどの良問揃いで、初合格を目指すチャレンジャーの方にも是非とも取り組んでほしいと思います。この頃は模擬試験を完遂するには時間が足りなかったので、手を出しませんでした。他に取り組んだことは、またひたすら復習です。たぶんこの地固めが功を奏したのでしょう、初めて難化した回で合格することができ、晴れて漢検1級合格者としての自信が生まれました。
昨日は29-2の合格発表日。また何とか合格を維持することができました。決して高得点ではありませんが、結果には満足しています。今回に向けては漢検1級模擬試験倉庫の模試を全て解き、28-1対策以来久しぶりにsyuusyuu模試にタイムリーに取り組み、その復習を繰り返すというもので、目新しいことには挑戦していません。
さまざま書きましたが、何に取り組もうとも復習が大切、ということです。着実に足元を固めて次に進む、その繰り返しです。1級の学習範囲は広いですから、どうしても多くの問題を熟なしたくなりますし、確かに必要なことでもあります。ただ、間違えた箇所を放置するようになってしまっては何度やっても同じ間違いを繰り返すのみで、その問題に対して苦手意識が募るばかりです。そして本番でも同じ過ちを犯して大後悔することになります。学習範囲を広げる時と、穴(苦手)を作らないように復習に時間をかける時、その攻守のバランスを取りつつ学習していくことが合格への近道ですし、高得点に繋がる道だと思います。
これを読まれた方が、艱難辛苦の末に合格を手にすることを願ってやみません。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
ブログ記事に“昇格”したら、大きな反響なので、こちらも驚いています・・・みなさん、何らかのヒントが欲しいんでしょう・・・また、機会がありましたら、そのようなことで気がついたことなどあればお寄せください(笑)
“つなぎ”として、また、こちらで記事にさせてもらうかもしれません(笑)。
私がブログをやったら、と自問してみたのですが、内容がなかなか思い浮かばないですね(笑)
間違ったことは書けないですし、そう考えますとsyuusyuu師匠のハイペース更新には本当に頭が下がります。でも、いつまでも私からの一方通行は何とかしなければいけませんね。
spaceplusKK様
宣伝せずとも漢検1級を志す方々は貴ブログを充分ご存知かと。それくらいに皆様の拠り所となっています。これからも楽しく拝見させていただきますね。
rikuroku様
「ライバル」は大変嬉しい反面、もったいないお言葉ですね。いつかそのような存在になれればいいのですが。rikuroku様からの温かい叱咤と受け取って、これからも頑張っていきたいと思います。
私の憧れの皆様に揃ってコメントいただけるとは感激です!
ありがとうございました。
syuusyuuさん、コメント欄お借りします。
月に惟うさま
貴重な体験談何度も何度も読み返しました。
同じ苦労がわかるだけに共感もし、うるうるきてしまいそうでした。
先輩などとおっしゃっていただき大変恐縮しております。
僕はみなさんのように文章力もないですし、自身の学習法を記録したりメモしたりしていないのでまとめることができないのです。すいません。
正直いろいろやりすぎて、これまで学習の順番・時間軸をまったく覚えていません(汗)
syuusyuuさんやspace+さんをはじめ、たくさんのブログやツイッターで学習しているうちに、いつの間にかリピーターになってしまっていた感じです(笑)
僕も漢字を通じて素晴らしい方たちに出会えたことを感謝しています。
もっともっと嬉しい気持ちと感謝の気持ちを伝えたいのですが、拙い文章で申し訳ございません。
syuusyuuさんは師匠
space+さんは先生
月に惟うさんは良きライバル
皆様今後ともよろしくお願いいたします。
・“貴ブログ”が出来上がるまでの“つなぎ”のようなもんです(笑)。大変貴重な体験談なので、単なる漢字の記事よりも初学者にはとても有益だと思いますよ。特にバリバリの社会人がいかに時間を有効に使いながら学習もするという、その姿勢とやり方は一考に値すると思います。皆さんにとってもとてもヒントになることが多いと思います。
忙しい中での記事投稿、ホントにありがとうございました。
②S+さま
・今や、皆さんにとっても、とても“頼りがい”のある貴ブログ、こういう形でも紹介ができてうれしいです(笑)
・貴殿やR氏のコメントなども記事にして紹介できればとは思ったけど、お二人ともブログやツイッターで、すでに独自に情報発信しているからなあ・・・こちらで発信するまでもないと考えている次第・・・
③お二人とも、コメント、どうもありがとうございました。
月に惟うさんへ
弊ブログにまで触れていただいて大変恐縮です。
弊ブログについての記述の「この頃は模擬試験を完遂するには時間が足りなかったので、手を出しませんでした。」という箇所は、変に思われるかもしれませんが(苦笑)、とても嬉しく感じました。
というのも、中にはしっかり理解しなければ混乱を招く可能性のあるような問題も含まれているので、やはり「やるならしっかりとやる」「対策が十分できない場合は潔く諦める」という姿勢で取り組んでいただけると、出題する側としては有難いからです。
私もsyuusyuu師匠の記事を学習する際は、一通りしっかりできる範囲を選んで学習させていただいています。
余裕のない時には、記事をザッと見るだけになってしまうことも多くて心苦しくはあるのですが(苦笑)
ちなみに、私の合格体験談は、ビックリするぐらい皆さんの参考にならないと思いますので遠慮しておきます(笑)
宣伝していただいて、どうもありがとうございました。
syuusyuu師匠へ
弊ブログに関する部分も、合わせて記事に昇格していただき、ありがとうございます。
上記の通り、月に惟うさんへのメッセージを勝手ながら書かせていただきました。事後承諾ですみません。
私もどこかの記事に、貴ブログのオススメの活用法をコメントさせていただいた記憶がありますね…。
大したことは書いていないかもしれませんが、時間がある時に探してみたいと思います。
月に惟うさんのコメントにある通り、多くの方との出会いが一番の財産だと私も思っています。
そもそも私が受検するきっかけはこちらの模試に挑戦したことですので、師匠には本当に感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
「昇格」ってこういう意味だったのですね!
こんな拙い文章を記事にしていただくとは。
もっと推敲すべきでした(笑)
京都ご招待に匹敵する喜びです!
本来ならspaceplusKK様やrikuroku様など諸先輩方が合格体験談を書かれるほうが、説得力があるはずだと思うのですが。
※お二人方、読まれていたらすみません。
いつも惜しみなく、しかもハイペースで情報提供してくださるsyuusyuu様、また他のブログやコメントで啓発してくださる先輩方にこうして出会えたことが、漢検1級に挑戦して獲得した一番の財産なのだと思っています。
私もまだまだやるべきことが山積していますので、これからも御指導くださいますよう、よろしくお願いいたします。