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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その265)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<諍:ショウ、ソウ、いさ(める)、うった(える)、あらそ(う)、いさか(い)>*ショウ(呉音)ソウ(漢音)
・いさ(める):諍臣(ソウシン)=諫諍(諫争)の臣、諍治(ソウチ)=諫止する(字通)*大漢和は「あらそい治める」、廷諍(テイソウ)、諍友(ソウユウ)=あらそい、いさめる友人、諫諍(カンソウ)
・うった(える):諍訟(ソウショウ)=訴訟、
・あらそ(う):諍議(ソウギ)=争論=諍論(*)、諍気(ソウキ)=争って勝とうとする気、廷諍、諍友、
・いさか(い):紛諍(フンソウ)、廷諍(テイソウ)、諍闘(ソウトウ)=いさかい
*「諍論」:漢検2「ジョウロン」、大漢和・字通・漢字源「ソウロン」 広辞苑「ジョウロン」 ・・・この熟語の音読みだけは“ジョウロン”読みが通用、定着?しているらしい。
<諳:アン、そら(んじる)、な(れる)、さと(る)>
・そら(んじる):諳記(暗記)=そらで覚える、諳憶=そらんじ記憶する、諳究=すっかりそらんじる、諳悉=諳記しつくす、諳誦(アンショウ)*“アンジュ”とも読む。
・な(れる):諳練・諳錬=熟習する、十分になれ覚える(大漢和)
・さと(る):(=暁る意。熟達する意。)諳暁(アンギョウ)=識りさとる、そらんじさとる
<諧:カイ、かな(う)、ととの(う)、やわ(らぐ)、たわむ(れ)>
・かな(う):和諧、諧和、諧允(カイイン)=心にかなう、
・ととの(う):諧婉(カイエン)=調和して美しい、諧協=ととのう、諧調、調諧
・やわ(らぐ):諧合=和合する、諧和=和諧=なかよく親しくする、諧易(カイイ)=くつろぎ親しむ、歓諧
・たわむ(れ):諧謔、諧語、俳諧、詼諧、諧調=からかう
*複数の読みに対応すると思われる熟語は重複して載せています。
<諱:キ、い(む)、はばか(る)、いみな>
・い(む):諱避(キヒ)=いみ避ける、はばかり避ける、諱悪(キオ)=いみ嫌う、諱疾(キシツ)=疾をいむ=欠点をかくす、諱日=忌日=命日、諱忌(キキ)=いみ嫌うこと、忌諱(キイ・キキ)
・はばか(る):諱屈=はばかって隠す、諱言=はばかって直言しない、不諱(フキ)=はばからない(*「臣、不諱の朝に居る」ー“朝”は朝廷、宮廷のことー)
・いみな:諱名、偏諱(ヘンキ)
*いみな:実名のこと。生前には“名”といい、死後には“諱”という。
<謔:ギャク、たわむ(れる)、ふざ(ける)>*漢検2「ふざ(ける)」訓読み掲載ナシ。
・たわむ(れる):謔劇=謔浪=たわむれる、謔語=たわむれの言葉、ざれごと。謔笑
・ふざ(ける):謔笑=おどけわらう、たわむれふざける
*下付き:諧謔、戯謔、嘲謔 *「謔浪笑敖(ギャクロウショウゴウ)」=たわむれ嘲り笑う
<諠:ケン、かまびす(しい)、やかま(しい)>
略。諠擾(ケンジョウ)、諠譟(ケンソウ)、諠鬧(ケンドウ・ケントウ)、諠譁=喧嘩・・・など熟語多し。)
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