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漢検1級初合格をめざしている方々への特別シリーズ 過去問等の深掘りシリーズ(その3)
①「 彼におとせる秉あり、此にのこれる穂あり」
*出題は「秉(ヘイ)」の音読み。
*出典は「詩経 東周 紀元前七~五世紀 大田 (農事収穫を祝う歌)」の中の一節
*音読みは文意知らずともなんとか読めると思いますが、分かりますか?意味は「向こうに落ちている稲の束があり、こちらに残っている稲穂がある」
ということ。 秉(へい)=いなたばの意。訓読みなら「いねたば」と読まないと(^^;) 秉:ヘイ、と(る)、まも(る)、いねたば、え
*「・・・彼に遺秉有り 此に滞穂有り 伊れ寡婦の利なり・・・」(かなたに遺てた稲束あれば こなたに落ちた稲穂あり これはやもめの得にする) 彼:ヒ、かれ、かの 此:シ、これ、ここ、こ(の)、か(く)
②「輒然として四肢形体有るを忘るるなり」
*出題は「輒然(ちょうぜん)」の読み。「超然」とは意味が異なります。超然:物事にこだわらず、平然としているさま。世俗に関与しないさま。
*輒然:直立して身動きしない(密着して一体になった)さま、にわかなさま。 輒:チョウ、すなわ(ち)、たちま(ち)
*出典は荘子「輒然忘吾有四枝形体也」(輒然として吾が四枝形体有るを忘るるなり)
③「泛泛たる輩、勝つことを得ず・・・」
*出題は「泛泛(はんぱん)」の読み。
*出典不明なるも「はんぱん(泛泛=汎汎):浮かび漂うさま。「足下―浮々の生涯」〈中村訳・西国立志編〉 軽々しいさま。「―たる文壇の小星」〈透谷・一夕観〉 など、良く使われている模様・・・。なお、
*泛:ハン、ホウ、う(かぶ)、う(かべる)、ひろ(い)、あまね(く)、くつがえ(す)
*それぞれの訓読みに対応する熟語は<熟語の読み・一字訓読(実践問題その1)>に掲載してありますので、そちらも併せ活用してください。
④「それ繊嗇筋力は、生を治むるの道なり」
*出題は「繊嗇(せんしょく)」の読み。
*出典は「史記・貨殖列伝」の中の一文。「それ繊嗇筋力は、生を治むるの道なり。而れども富める者は必ず奇をもって勝つ。 」(倹約や勤勉は、商売の基本だが、商売で大成功する人間は、必ず奇(人とは違う方法、人が考え付かない卓越さ)で、競争に勝たねばならない・・・・)
*繊嗇(せんしょく):金銭に細かい。けちで、ものおしみをする事。吝嗇まではいかない程度らしい。
⑤「箴に紉す」
*出題は「紉(じん)」の読み。
*出典は「小學 明倫第二」の最後のほうです。長いので全文は割愛・・・該当のところは「衣裳綻び裂くれば箴に紉(じん)して補い綴らんと請う・・・」(親の衣服が破れたら、綻びを繕いますねと、こちら側から申し出なければならない)
*「箴」は、「箴言」の「いましめ」ではありませんよ、ここでは・・・「はり」「いしばり」のことです。 箴:シン、はり、いしばり、いまし(める)、いまし(め) なお、「紉」:ジン、、なわ、むす・ぶ 、つづ・る
*「箴に紉(じん)す」=針に糸をとおす(・・・糸をとおして綻んだ衣服を繕う、という意味)
*箴(はり)には裁縫に用いる竹製のしつけばり。 漢方で治療するのに用いる石ばり の2種類の意味があります。(なお、「箴」は竹のはり。「鍼」は:金属のはり、うちばり。)
*その他:「箴(いまし)める:ちくりと人の心をさして注意して、しかる。「箴言(しんげん):人生における教訓や戒めとなる短い言葉。教訓となる格言。「金言」「格言」。・・・こちらは良く知ってますよね(^^)
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漢検1級初合格をめざしている方々への特別シリーズ 過去問等の深掘りシリーズ(その3)
①「 彼におとせる秉あり、此にのこれる穂あり」
*出題は「秉(ヘイ)」の音読み。
*出典は「詩経 東周 紀元前七~五世紀 大田 (農事収穫を祝う歌)」の中の一節
*音読みは文意知らずともなんとか読めると思いますが、分かりますか?意味は「向こうに落ちている稲の束があり、こちらに残っている稲穂がある」
ということ。 秉(へい)=いなたばの意。訓読みなら「いねたば」と読まないと(^^;) 秉:ヘイ、と(る)、まも(る)、いねたば、え
*「・・・彼に遺秉有り 此に滞穂有り 伊れ寡婦の利なり・・・」(かなたに遺てた稲束あれば こなたに落ちた稲穂あり これはやもめの得にする) 彼:ヒ、かれ、かの 此:シ、これ、ここ、こ(の)、か(く)
②「輒然として四肢形体有るを忘るるなり」
*出題は「輒然(ちょうぜん)」の読み。「超然」とは意味が異なります。超然:物事にこだわらず、平然としているさま。世俗に関与しないさま。
*輒然:直立して身動きしない(密着して一体になった)さま、にわかなさま。 輒:チョウ、すなわ(ち)、たちま(ち)
*出典は荘子「輒然忘吾有四枝形体也」(輒然として吾が四枝形体有るを忘るるなり)
③「泛泛たる輩、勝つことを得ず・・・」
*出題は「泛泛(はんぱん)」の読み。
*出典不明なるも「はんぱん(泛泛=汎汎):浮かび漂うさま。「足下―浮々の生涯」〈中村訳・西国立志編〉 軽々しいさま。「―たる文壇の小星」〈透谷・一夕観〉 など、良く使われている模様・・・。なお、
*泛:ハン、ホウ、う(かぶ)、う(かべる)、ひろ(い)、あまね(く)、くつがえ(す)
*それぞれの訓読みに対応する熟語は<熟語の読み・一字訓読(実践問題その1)>に掲載してありますので、そちらも併せ活用してください。
④「それ繊嗇筋力は、生を治むるの道なり」
*出題は「繊嗇(せんしょく)」の読み。
*出典は「史記・貨殖列伝」の中の一文。「それ繊嗇筋力は、生を治むるの道なり。而れども富める者は必ず奇をもって勝つ。 」(倹約や勤勉は、商売の基本だが、商売で大成功する人間は、必ず奇(人とは違う方法、人が考え付かない卓越さ)で、競争に勝たねばならない・・・・)
*繊嗇(せんしょく):金銭に細かい。けちで、ものおしみをする事。吝嗇まではいかない程度らしい。
⑤「箴に紉す」
*出題は「紉(じん)」の読み。
*出典は「小學 明倫第二」の最後のほうです。長いので全文は割愛・・・該当のところは「衣裳綻び裂くれば箴に紉(じん)して補い綴らんと請う・・・」(親の衣服が破れたら、綻びを繕いますねと、こちら側から申し出なければならない)
*「箴」は、「箴言」の「いましめ」ではありませんよ、ここでは・・・「はり」「いしばり」のことです。 箴:シン、はり、いしばり、いまし(める)、いまし(め) なお、「紉」:ジン、、なわ、むす・ぶ 、つづ・る
*「箴に紉(じん)す」=針に糸をとおす(・・・糸をとおして綻んだ衣服を繕う、という意味)
*箴(はり)には裁縫に用いる竹製のしつけばり。 漢方で治療するのに用いる石ばり の2種類の意味があります。(なお、「箴」は竹のはり。「鍼」は:金属のはり、うちばり。)
*その他:「箴(いまし)める:ちくりと人の心をさして注意して、しかる。「箴言(しんげん):人生における教訓や戒めとなる短い言葉。教訓となる格言。「金言」「格言」。・・・こちらは良く知ってますよね(^^)
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