日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●俳句の創作活動のほうが面白くなってきた(^^)また、投稿しておきたい3句を創った・・・考えてみれば、1作だけで入選しようなんてイカン・・・どんどん投稿しておかないと(^^;)今日、これから図書館へ行った帰りに投函しておこ・・・。
●漢字ペデイアの“音訓索引”を調べてて、(漢検2)「窖:コウ あなぐら・ふかい」(本当は「コウ、あなぐら、むろ、ふか(い)」読み・・・)
(漢検2)
意味①あなぐら。あな。物をたくわえるためのあな。むろ。「地窖」 ②ふかい。あなのように深い。
下つき:地窖(チコウ) 「窖」から始まる言葉 窖窯(あながま) 窖(あなぐら)
*この「窖」の“ふか(い)”訓に対応する音熟語を探していたけどナシ・・・ただ、大字源に、“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意(荘子・斉物論「縵者、窖者、密者」なんてのが載っていた・・・なんじゃこりゃ?と思って、色々と調べていたら、タイトルの「・・・小恐は惴惴たり、 大恐は縵縵たり・・・・」の中の一節にある表現・言葉だった・・・。
(なお、大字源による、「“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意」とは異なる通釈のようだが、どちらが適切なのかは不詳・・・まだわからず仕舞)
(新釈漢文大系・・・書下し文・・・)荘子:斉物論第二(4)
大知は閑閑(カンカン)たり、小知は間間(カンカン)たり。大言は炎炎(注))たり、小言は詹詹(センセン)たり。其の寐(い)ぬるや魂交わり、其の覚(さ)むるや形開く。与(とも)に接して構(コウ)を為し、日に心を以て闘(トウ)す。縵(マン)なる者あり、窖(コウ)なる者あり、密なる者あり。小恐は惴惴(ズイズイ)たり 、 大恐は縵縵(マンマン)たり。其の発すること機栝(キカツ)の若しとは、其の是非を司る謂なり。其の留むること詛盟(ショメイ)の如しとは、其の勝ちを守るの謂なり。其の殺(サイ)すること秋冬の若しとは、以て其の日に消ゆるを言うなり。其の溺(デキ)の為す所、これを復(フク)せしむ可からず。其の厭(おさ)えらるるや緘(カン)の如しとは、以て其の老いて洫(ふか)きを言うなり。死に近き心は、陽に復せしむる莫し。
(新釈漢文大系の通釈)
りっぱな智慧はゆったりとしているが、つまらぬ智慧はこせついている。りっぱな言葉は美しいが、つまらぬ言葉はくどい。(小知・小言の人間は)眠ると夢を見、目が覚めると活動する(ありさまで、少しも心の休まるときがない)。また、物に接して争いを起すと、一日中争いに心を費やすのだが、(その争い方には)のんびりしたのもあれば、深刻なものもあれば、陰険なのもある。恐れの小さいときは、びくびく程度で、それが大きくなると意気阻喪してしまう。さて、(小知・小言・小恐の人間を見たばあい)現れかたが、ばねやためぎにはじかれたようだとは、心が事の是非を掌るときのこと。とどめかたが誓いのよう(に堅固)だとは、自分の勝ちを守っていくことをいう。殺ぎかたが秋や冬のようだとは、勢いが日々に衰えること。つまり、欲に溺れた結果は元に戻せぬという意味だ。抑圧は封じ込めに等しいとは、老人になってからも欲が盛んで、かえって欲に抑えつけられることをいったもの。死に近づいた心は、二度と盛んにはできない。
*炎炎:美しくさかんなさま。一説に「淡々」(この場合は、“さっぱりして是非に拘泥しないさま”という解釈の由)
*詹詹(センセン):つまらぬことをごたごた並べるさま。
*縵縵(マンマン):心の平静を失って、しまりのつかないさま。(注)他の文献では「おおらかで余裕があるように見える」とか「 呆然として生きたる心地もしない有様」とか解釈しているものもあるようだ・・・。
*機栝(キカツ):「機」は矢を発するところ。ばね。「栝」は“ためぎ”。いずれも力をためておくもので、外すと物が勢いよくはねる。
*詛盟(ショメイ):(大系では“ショメイ”と読んでいる。漢検2にも「詛盟」アリ(読み振りナシ)・・・大字源“ソメイ・ショメイ”両読み。)
*老洫:年老いて欲心の深くなること。一説に、(「洫」を敗壊と解し)年老いて衰える意。
(注)新釈漢文大系では、この「洫」・・・音“イツ”で、“深い”意としている。先にブログにまとめたものと合わせみると理解が深まった。
<洫:キョク、ケキ、みぞ、ほり>
・みぞ:溝洫、濬洫、封洫
・ほり:城洫
・その他①:洫洫(キョクキョク)=弱り果てるさま
・その他②:老洫
大字源:「キョク」=みぞ、ほり、水門、むなしい、みだれる、やぶれる・・・、「イツ」=深い意 (熟語なし)*ただし、「キョク」にも“深い意”あり。
漢字源:「キョク(漢音)」「コク(呉音)」・・・「キョク」で大字源とほぼ同じ意味。
字 通:「キョク」音のみ。説明の③に「“溢”に通ず」とあり、熟語「老洫」あるも、読み・意味なし・・・文例はあり(荘子・斉物論)。
大漢和:老洫(ロウキョク)読み。ただし、意味説明ナシ。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●俳句の創作活動のほうが面白くなってきた(^^)また、投稿しておきたい3句を創った・・・考えてみれば、1作だけで入選しようなんてイカン・・・どんどん投稿しておかないと(^^;)今日、これから図書館へ行った帰りに投函しておこ・・・。
●漢字ペデイアの“音訓索引”を調べてて、(漢検2)「窖:コウ あなぐら・ふかい」(本当は「コウ、あなぐら、むろ、ふか(い)」読み・・・)
(漢検2)
意味①あなぐら。あな。物をたくわえるためのあな。むろ。「地窖」 ②ふかい。あなのように深い。
下つき:地窖(チコウ) 「窖」から始まる言葉 窖窯(あながま) 窖(あなぐら)
*この「窖」の“ふか(い)”訓に対応する音熟語を探していたけどナシ・・・ただ、大字源に、“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意(荘子・斉物論「縵者、窖者、密者」なんてのが載っていた・・・なんじゃこりゃ?と思って、色々と調べていたら、タイトルの「・・・小恐は惴惴たり、 大恐は縵縵たり・・・・」の中の一節にある表現・言葉だった・・・。
(なお、大字源による、「“窖:「ふかい」は“心配りがふかい”意」とは異なる通釈のようだが、どちらが適切なのかは不詳・・・まだわからず仕舞)
(新釈漢文大系・・・書下し文・・・)荘子:斉物論第二(4)
大知は閑閑(カンカン)たり、小知は間間(カンカン)たり。大言は炎炎(注))たり、小言は詹詹(センセン)たり。其の寐(い)ぬるや魂交わり、其の覚(さ)むるや形開く。与(とも)に接して構(コウ)を為し、日に心を以て闘(トウ)す。縵(マン)なる者あり、窖(コウ)なる者あり、密なる者あり。小恐は惴惴(ズイズイ)たり 、 大恐は縵縵(マンマン)たり。其の発すること機栝(キカツ)の若しとは、其の是非を司る謂なり。其の留むること詛盟(ショメイ)の如しとは、其の勝ちを守るの謂なり。其の殺(サイ)すること秋冬の若しとは、以て其の日に消ゆるを言うなり。其の溺(デキ)の為す所、これを復(フク)せしむ可からず。其の厭(おさ)えらるるや緘(カン)の如しとは、以て其の老いて洫(ふか)きを言うなり。死に近き心は、陽に復せしむる莫し。
(新釈漢文大系の通釈)
りっぱな智慧はゆったりとしているが、つまらぬ智慧はこせついている。りっぱな言葉は美しいが、つまらぬ言葉はくどい。(小知・小言の人間は)眠ると夢を見、目が覚めると活動する(ありさまで、少しも心の休まるときがない)。また、物に接して争いを起すと、一日中争いに心を費やすのだが、(その争い方には)のんびりしたのもあれば、深刻なものもあれば、陰険なのもある。恐れの小さいときは、びくびく程度で、それが大きくなると意気阻喪してしまう。さて、(小知・小言・小恐の人間を見たばあい)現れかたが、ばねやためぎにはじかれたようだとは、心が事の是非を掌るときのこと。とどめかたが誓いのよう(に堅固)だとは、自分の勝ちを守っていくことをいう。殺ぎかたが秋や冬のようだとは、勢いが日々に衰えること。つまり、欲に溺れた結果は元に戻せぬという意味だ。抑圧は封じ込めに等しいとは、老人になってからも欲が盛んで、かえって欲に抑えつけられることをいったもの。死に近づいた心は、二度と盛んにはできない。
*炎炎:美しくさかんなさま。一説に「淡々」(この場合は、“さっぱりして是非に拘泥しないさま”という解釈の由)
*詹詹(センセン):つまらぬことをごたごた並べるさま。
*縵縵(マンマン):心の平静を失って、しまりのつかないさま。(注)他の文献では「おおらかで余裕があるように見える」とか「 呆然として生きたる心地もしない有様」とか解釈しているものもあるようだ・・・。
*機栝(キカツ):「機」は矢を発するところ。ばね。「栝」は“ためぎ”。いずれも力をためておくもので、外すと物が勢いよくはねる。
*詛盟(ショメイ):(大系では“ショメイ”と読んでいる。漢検2にも「詛盟」アリ(読み振りナシ)・・・大字源“ソメイ・ショメイ”両読み。)
*老洫:年老いて欲心の深くなること。一説に、(「洫」を敗壊と解し)年老いて衰える意。
(注)新釈漢文大系では、この「洫」・・・音“イツ”で、“深い”意としている。先にブログにまとめたものと合わせみると理解が深まった。
<洫:キョク、ケキ、みぞ、ほり>
・みぞ:溝洫、濬洫、封洫
・ほり:城洫
・その他①:洫洫(キョクキョク)=弱り果てるさま
・その他②:老洫
大字源:「キョク」=みぞ、ほり、水門、むなしい、みだれる、やぶれる・・・、「イツ」=深い意 (熟語なし)*ただし、「キョク」にも“深い意”あり。
漢字源:「キョク(漢音)」「コク(呉音)」・・・「キョク」で大字源とほぼ同じ意味。
字 通:「キョク」音のみ。説明の③に「“溢”に通ず」とあり、熟語「老洫」あるも、読み・意味なし・・・文例はあり(荘子・斉物論)。
大漢和:老洫(ロウキョク)読み。ただし、意味説明ナシ。
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下記に
学研新漢和大字典
縵の字の意味を知るために、ネットサーピング中に、ここを知りました。
タイトルにあるように、「来縵者」もしくは「縵者」というのは、どういう意味でしょうか。「縵」の字だけでは、理解できませんでした。
よろしくお願いします。
早速ですが・・・
1.「縵者」・・・出典の荘子の原文では「縵者」、新釈大系での書き下ろしでは“縵なる者”としています・・・(「縵者」の通釈は掲載のとおりです)。なお、「縵」の字義は(大字源では4つほどあります)各漢和辞典でお調べになるとよろしいかと思います。
2.「来縵者」・・・出典は何かありますでしょうか?この言葉(というか、文献中の文言か?)は見たことはありません・・・「来縵者」では手持ちの漢和辞典では無いようですが・・・。この熟語というか文言の出典とか、その書き下ろしとか、通釈のようなものが載っているものが何かあるのでしょうか?原文に当たって調べたほうがよろしいかと思いますが・・・私が勝手に読むと、「“縵なる者”が来る」とか「“縵”の来たる者」とか読んで、解釈しそうになりますけど、ここは元の原文などに当たる方が良いと思います・・・。
・ご満足いただける回答にはならなかったかと思いますが、コメント、ありがとうございました。おかげさまで、久しぶりにちょっと勉強させてもらいました(^^)。