
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●採取した含羞草か合歓・合歓木・・・勢いよく育ってます(^^)

●さて、超難問です・・・難問というか、ここまでくるとクイズだな、こりゃ・・・でも、もしかしたら、植物にチョー詳しい人なら簡単なのかも。
・同義語問題:「大青」=「スウラン」
*ヒント:草の名、藍の一種。アブラナ科の越年草。葉から藍色の染料をとるため栽培された。
●手を触れたところだけ、葉を閉じます(^^) かわいい・・・(^^)


●漢検漢字辞典第2版から・・・
・「菘(すずな)」の「菘(シュウ、スウ、すずな、とうな、つけな)」の字
・第2版では、「つけな」以外、すべて掲載されている。音熟語は掲載なし。
・「すずな」は和訓(邦語)。「とうな」は「唐菜」、「つけな」は「漬菜=唐菜、白菜の類」のこと。(大漢和その他から)
<熟語その1>
・大漢和「菘圃(シュウホ)=すずなの畑」、「菘菜(スウサイ)=蔬菜の名。とうな。」「菘藍(スウラン)=草の名。藍の一種。」「菘芥(スウカイ)=からし菜」・・・「菘圃」だけ「シュウ」読みですが、他は慣用音の「スウ」読みでした。他の辞典もほぼ同様。
・ただ、大字源には「スウラン」ではなく、「菘藍(タイセイ)」とあったのが気になったので、「たいせい」でいろいろ調べた。
・広辞苑や大言海を調べても埒あかず、大辞林にまで調査を広げたら、「大青(タイセイ)=アブラナ科の越年草。中国原産。葉から藍色の染料をとるために栽培された。漢名:菘藍、大藍。」とあったので、これかあ!!・・・と判明した次第。そのあと、「大青」で広辞苑をよくよく読んでみたら、同じようなことが説明されていて、最後のほうに「菘藍、大藍」とも書いてあった。(大言海には「大青」なし)
<熟語その2>
・模擬試験問題で「・・・春初の早韮、秋末の晩菘は菜食の味として勝れる・・・」(字通)という音読みの問題を出題した記憶が・・・。
・下付きの熟語は多くは「字通」からですが、ほかに、「温菘」「青菘」などがありました。例によって、音読みの振りはありませんでしたが、慣用音の「スウ」で読んでおけば良いと思っています👍
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●スウランの答「菘藍」
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<追記>27-①向け 実践問題 ー文章題その16ー
2015年5月16日 森鴎外「伊沢蘭軒」の文章題で「... 菜の花に菘字(シュウジ)を用ゐたのは、医家だけに本草綱目に拠つたのである・・・」という問題を出しました。これは原典振りによると、「シュウ」と読んでいたようです。ご参考まで。
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