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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その324)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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(「藉」の音訓整理は、どこかにあったと思うのですが、見当たらないので、再度、補筆がてら、掲載します)
●藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)
<漢検2>
・意味:🈩シャ ①しく。しきもの。むしろ。 類)席 ②かす。かりる。 類)借 ③よ(拠)る。たのみにする。 ④かこつける。「藉口」 ⑤いたわる。なぐさめる。「慰藉」 🈔セキ ふむ。ふみにじる。「狼藉(ロウゼキ)」
・下つき:🈩慰藉(イシャ)・蘊藉(ウンシャ)・温藉(オンシャ) 🈔踏藉(トウセキ)・狼藉(ロウゼキ)
・「藉」から始まる言葉 藉す(か-す) 藉りる(か-りる) 藉く(し-く) 藉口(シャコウ) 藉藉(セキセキ) 藉田(セキデン)
<音訓>(漢検2掲載熟語+大字源)
むしろ、し(く):藉草(シャソウ):草を敷く。草を敷物とする。
か(りる)、か(す):藉手(シャシュ):手を借りる。たよる。借手。②手を貸す。手助けする。③物品を人に恵贈する。 藉仮(シャカ):かりる。
よ(る):藉蔭(シャイン):①父祖の功績のおかげで登用されること。蔭(かげ)に藉(よ)る意。 ②門閥。 枕藉(チンシャ):たがいに枕にしてよりかかる。重なり合うようにして寝る。 承藉(ショウシャ):父祖や他人の勢力にたよる。承籍。
かこつ(ける):藉口
ふ(む):狼藉 踏藉 藉田(注3) 駘藉(タイセキ)(注4)
(その他):慰藉 蘊藉・温藉(注1) 藉藉(注2)
(注1)大字源は温藉(“ウン”シャ)。 *蘊藉・温藉の「藉」は、“含みがあって味わいぶかいこと”の意あり。
(注2)藉藉(セキセキ)
大字源:①高く積み重なって、横たわっているさま。一説に多いさま。②口々に言いはやすさま ③心のうつろなさま。
漢検2:①口々に言いはやすさま。騒がしいさま。 ②物事が乱れ散らばっているさま。
(注3)藉田(籍田)
大字源:天子が、神に供える穀物を収穫するため、耕す田。また、その儀式。「籍」は踏む意。一説に、借りる意で、初め天子が自ら耕し、後は人民の力を借りて耕作させること。
漢検2:古代中国で、天子や諸侯が祖先に供える穀物を自ら農耕した田。また、その儀式。日本でも行われた。 「籍田」とも書く。
(注4)漢検2「駘」の項で、下つき「駘籍」あり。
「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。(「漢検1級 27-②に向けての学習状況 その90 駘 2015年10月12日 | 熟語の読み(音・訓))から抜萃。
(参考)以前に整理して掲載していたはずの「藉」の音訓整理
<藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)>
むしろ:藉綺(シャキ):美しい敷物
し(く):藉茅(シャボウ):ちがやを敷く、藉履(シャリ):利用する
か(りる)・か(す):藉手(シャシュ):手をかす、藉助(シャジョ):助ける(助けをかす)、藉勢(シャセイ):勢いを頼む(かりる)
よ(る):藉蔭(シャイン):父祖の勲功によって官職を得ること、その家柄
かこつ(ける):藉口、藉詞、藉託
ふ(む):藉藉(セキセキ):ちらばるさま・・・ふむ、ふみみだす、ちらばる、はずかしめるなどの意味をもつ・・・
他に、
藉甚(セキジン):盛大、藉田(セキデン):天子が祭祀のため親耕する田、藉没(セキボツ):財産を官に没収する 、藉斂(セキレン):税を納める
<序で>「籍」
●籍:中学…セキ 準1…ジャク、ふみ、し(く)、ふ(む) *セキ(漢音) ジャク(呉音) 他に“シャ”(漢・呉音)あり。
<漢検2>
・意味 :①ふみ。書物。「漢籍」「書籍」 ②戸別・人別などを記入した文書。「戸籍」「学籍」 ③し(敷)く。 ④ふ(踏)む。踏み耕す。「籍田」 ①紙のない時代に竹の札に字を書いて保存したことから。
・下つき:学籍(ガクセキ)・漢籍(カンセキ)・鬼籍(キセキ)・軍籍(グンセキ)・原籍(ゲンセキ)・国籍(コクセキ)・戸籍(コセキ)・在籍(ザイセキ)・書籍(ショセキ)・除籍(ジョセキ)・僧籍(ソウセキ)・典籍(テンセキ)・転籍(テンセキ)・入籍(ニュウセキ)・版籍(ハンセキ)・復籍(フクセキ)・兵籍(ヘイセキ)・本籍(ホンセキ)・落籍(ラクセキ)・離籍(リセキ)
・「籍」から始まる言葉 籍田(セキデン) △籍(ふみ)
し(く):籍書(セキショ):書物を下に敷く。転じて、読書に没頭すること。
ふ(む):籍田
(その他)籍甚(セキジン):名誉や評判が高い。嘖嘖。 同)藉甚(セキジン)。 籍籍(セキセキ):①あちこち散らばるさま。また、乱雑なさま。紛紛。②やかましく言いはやすさま。 同)藉藉(セキセキ) 籍斂(セキレン):租税の取り立て。*「籍」に税を取り立てる意あり。
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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・1級漢字用の「熟語の読み・一字訓読」シリーズです。
・(その223)からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その324)です。 このシリーズは1級配当漢字を対象としたシリーズ記事です。すでに、(その320)で一応完了したつもりでしたが、一部、漏れていたり不備などもあったりするので、その後の調査の成果(調査対象辞典の拡大、漢検2とも比較など・・・)も踏まえて、適宜、不定期に案内していくものです。
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(「藉」の音訓整理は、どこかにあったと思うのですが、見当たらないので、再度、補筆がてら、掲載します)
●藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)
<漢検2>
・意味:🈩シャ ①しく。しきもの。むしろ。 類)席 ②かす。かりる。 類)借 ③よ(拠)る。たのみにする。 ④かこつける。「藉口」 ⑤いたわる。なぐさめる。「慰藉」 🈔セキ ふむ。ふみにじる。「狼藉(ロウゼキ)」
・下つき:🈩慰藉(イシャ)・蘊藉(ウンシャ)・温藉(オンシャ) 🈔踏藉(トウセキ)・狼藉(ロウゼキ)
・「藉」から始まる言葉 藉す(か-す) 藉りる(か-りる) 藉く(し-く) 藉口(シャコウ) 藉藉(セキセキ) 藉田(セキデン)
<音訓>(漢検2掲載熟語+大字源)
むしろ、し(く):藉草(シャソウ):草を敷く。草を敷物とする。
か(りる)、か(す):藉手(シャシュ):手を借りる。たよる。借手。②手を貸す。手助けする。③物品を人に恵贈する。 藉仮(シャカ):かりる。
よ(る):藉蔭(シャイン):①父祖の功績のおかげで登用されること。蔭(かげ)に藉(よ)る意。 ②門閥。 枕藉(チンシャ):たがいに枕にしてよりかかる。重なり合うようにして寝る。 承藉(ショウシャ):父祖や他人の勢力にたよる。承籍。
かこつ(ける):藉口
ふ(む):狼藉 踏藉 藉田(注3) 駘藉(タイセキ)(注4)
(その他):慰藉 蘊藉・温藉(注1) 藉藉(注2)
(注1)大字源は温藉(“ウン”シャ)。 *蘊藉・温藉の「藉」は、“含みがあって味わいぶかいこと”の意あり。
(注2)藉藉(セキセキ)
大字源:①高く積み重なって、横たわっているさま。一説に多いさま。②口々に言いはやすさま ③心のうつろなさま。
漢検2:①口々に言いはやすさま。騒がしいさま。 ②物事が乱れ散らばっているさま。
(注3)藉田(籍田)
大字源:天子が、神に供える穀物を収穫するため、耕す田。また、その儀式。「籍」は踏む意。一説に、借りる意で、初め天子が自ら耕し、後は人民の力を借りて耕作させること。
漢検2:古代中国で、天子や諸侯が祖先に供える穀物を自ら農耕した田。また、その儀式。日本でも行われた。 「籍田」とも書く。
(注4)漢検2「駘」の項で、下つき「駘籍」あり。
「駘籍(タイセキ)」:しのぎ踏みにじる(大漢和)ふみにじる(字通) 「兵、相、駘“藉”す」(史記) *他の意味もありますが割愛。 (注)漢検では、タケかんむりの「籍」だが、大漢和(および他の辞典)では、出典も含めて(調べた範囲では)すべてクサかんむりの「藉」。(「漢検1級 27-②に向けての学習状況 その90 駘 2015年10月12日 | 熟語の読み(音・訓))から抜萃。
(参考)以前に整理して掲載していたはずの「藉」の音訓整理
<藉:シャ、セキ、むしろ、し(く)、か(りる)、か(す)、よ(る)、かこつ(ける)、ふ(む)>
むしろ:藉綺(シャキ):美しい敷物
し(く):藉茅(シャボウ):ちがやを敷く、藉履(シャリ):利用する
か(りる)・か(す):藉手(シャシュ):手をかす、藉助(シャジョ):助ける(助けをかす)、藉勢(シャセイ):勢いを頼む(かりる)
よ(る):藉蔭(シャイン):父祖の勲功によって官職を得ること、その家柄
かこつ(ける):藉口、藉詞、藉託
ふ(む):藉藉(セキセキ):ちらばるさま・・・ふむ、ふみみだす、ちらばる、はずかしめるなどの意味をもつ・・・
他に、
藉甚(セキジン):盛大、藉田(セキデン):天子が祭祀のため親耕する田、藉没(セキボツ):財産を官に没収する 、藉斂(セキレン):税を納める
<序で>「籍」
●籍:中学…セキ 準1…ジャク、ふみ、し(く)、ふ(む) *セキ(漢音) ジャク(呉音) 他に“シャ”(漢・呉音)あり。
<漢検2>
・意味 :①ふみ。書物。「漢籍」「書籍」 ②戸別・人別などを記入した文書。「戸籍」「学籍」 ③し(敷)く。 ④ふ(踏)む。踏み耕す。「籍田」 ①紙のない時代に竹の札に字を書いて保存したことから。
・下つき:学籍(ガクセキ)・漢籍(カンセキ)・鬼籍(キセキ)・軍籍(グンセキ)・原籍(ゲンセキ)・国籍(コクセキ)・戸籍(コセキ)・在籍(ザイセキ)・書籍(ショセキ)・除籍(ジョセキ)・僧籍(ソウセキ)・典籍(テンセキ)・転籍(テンセキ)・入籍(ニュウセキ)・版籍(ハンセキ)・復籍(フクセキ)・兵籍(ヘイセキ)・本籍(ホンセキ)・落籍(ラクセキ)・離籍(リセキ)
・「籍」から始まる言葉 籍田(セキデン) △籍(ふみ)
し(く):籍書(セキショ):書物を下に敷く。転じて、読書に没頭すること。
ふ(む):籍田
(その他)籍甚(セキジン):名誉や評判が高い。嘖嘖。 同)藉甚(セキジン)。 籍籍(セキセキ):①あちこち散らばるさま。また、乱雑なさま。紛紛。②やかましく言いはやすさま。 同)藉藉(セキセキ) 籍斂(セキレン):租税の取り立て。*「籍」に税を取り立てる意あり。
👍👍👍 🐔 👍👍👍
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