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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●文中にも、書き問題・読み問題があります。よろしければトライしてみてください。文中のゴチック文字・・・カタカナは漢字で、漢字は読みをひらがなで、回答してみてください。
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<大御所の語選択問題>
①世にいれられないことを嘆くこと
②酒を飲んで楽しむこと
③たくみに手だてをめぐらして衆生を教え導くこと
④騒がしくこみあうこと
⑤ただようこと
<語群>
(たんがん、ひょうよう、げきせき、ぜんぎょう、かんらく、ざっとう、ごい、じかい)
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(某・高級ホテルの最上階の展望フレンチ・レストラン・・・部長の“指示”でレストランに向う明日香・・・)
明日香姫:大御所はあん、なんですねん?アテに用があるとかないとか・・・アテに何か興味があるんやって?・・部長がいってましたけんど・・・
大御所:ま、ま、ゆっくり、よろしくな。ちょっと、メシでも食いながら、な、聞きたいこと、あんねん・・・
明日香姫:面倒やね、“大御所”っていうのん、“おおちゃん”でええ?あて、そのほうが気楽やねん・・・それにしても、たっかそうなレストランやなあ、おまけにフレンチなんて・・・アテ、こんなとこ、知らんわ・・・
大御所:おお、おお、“おおちゃん”でエエがな、ふひ。親密さが増すやな、へへ。ワシも若返った気がするわい・・・そっかあ?フレンチ、初めてかいな、んじゃ、まずはワインからやな?何がエエ?
明日香姫:・・・酎ハイ。
大御所:そんなん、ここ、置いてないで・・・んじゃ、白からいくか・・・口当たりのええシャブリあたりがええのかのう、・・・ワシも“アッちゃん”でええか?・・・、へへ。(シャブリ、シャブリ・・・う~ん、下品な洒落しか思い浮かばん・・・やめとこ・・・)ワシ、いつも飲んでるピュイイフュイッセってのにしたいんじゃがのう、ちょっとクセあるけど、病みつきになるで・・・どや?アッちゃんも・・・試してみんか?
明日香姫:なんでもええねん、任すわ、おおちゃんに・・・アテ、よお知らんもん・・・
大御所:(う~ん、ええなあ、こういう娘・・・なんか、野性的で新鮮で・・・おまけに、もう!ムチムチやんか、わっけえなあ・・・。しっかし、部長に教えてもらったが、ホットパンツっていうのか、こういうの。ほんと、股丸見えでホットやな、ワシも“ホット”(熱い)やでえ、・・・へへ、一人で洒落とばしてどうすんねん・・・ふふ。でも、こういうの、調教しがいがあるわなあ・・・う~ん、ワシ、興奮するわ・・・)よっしゃ、まかしとき・・・ピュイイフュイッセとエスカルゴ、ちょっといくか・・・合うんじゃよ、この組み合わせ・・・
明日香姫:ふう~ん、エスカルゴって、たしか、カタツムリなんでっしょ?あんなん、食えんの?・・・ふうん。
大御所:(・・・う~ん、ええなあ、もう、こういうの!!頭もからだも新鮮でピチピチやあ~!!)んじゃ、ワシに任せてな、な、・・・ところで、カタツムリなんて、アッちゃんには簡単やな、当て字読みも音読みもわかっとるわな・・・じゃ、そのカタツムリ、音読みでは“カギュウ”やな、その字を使った①カシャとか②カロとかいう、狭い家のことはわかるか?②は“カギュウロ”ともいうわな・・・
明日香姫:簡単やねん・・・そんなん初歩の初歩やろ・・・こうや。
大御所:さすがやな。じゃ、こりゃどおや、当て字で③<蝸螺>は?(明日香、即答)ふむ、やるな、では当て字でなくて「蝸螺」は音読みで何と読むか、わかるか?
明日香姫:カラ・・・や、ちゃうな、そうやって聞くとこ、みると、違うんやな・・・なんやねん、“カ”やないんかいな・・・
大御所:これはな、「④蝸螺」と読むんじゃ、この読みは当て字のようなのと一緒で、巻貝の場合の読みなんよ、漢検2にも載ってるで・・・
明日香姫:・・・あ、うっかりしとったわ、たしか、音読み分けしてあったね、⑤ウカツやったわ・・・
(酒食をオーダー後、ワインをのみながら・・・)
大御所:(へへ、ちょうどよかった、実は「語選択問題」も用意して来てたんや・・・あの会議では出さんかったんや、まだ早いと思ってたんや、へへ、こんなとこで役にたつとはな・・・へへ、これを突破口に・・・へへ、明日香と・・・へへ・・・)ワシ、実は語選択問題も考えて来てたのや、ちと、アッちゃんの意見、聞かせてえな、今日のアイツら、みんな、頼りにならんの、よおわかったからよ・・・あそこでみんなに⑥詢うのはやめたんや・・・
明日香姫:へえ~っ!!そおなんだあ~、おおちゃんてスゴイんやね、「対・類」でもあんなん難しかったのに、語選択も用意してあんのお~?スッゴおお~い!!ああ、これがそうなん?アテが考えんのね・・・ちょっと待ってね・・・それにしても、このワイン、プイイフィッセての?・・・美味しいね、なんか、いっぱい飲んじゃいそう・・・
大御所:(う、う~ん、エエで、エエでえ~!かっわええな~、この娘・・・)おお!飲もう、飲もう!何本でも頼むで・・・で、どおや?
明日香姫:う~ん、③は簡単ね、仏教用語ってわかるし、準1レベルの四字熟語「ゼンギョウホウベン」であったわ、こういう字や・・・。①は「ゴイの歌」って、あれでしょ?詩に5回もその字を使っているってヤツ・・・。②は「酒を飲んで」ってのがポイントやね、酒に関係する字やね、「ラク」は「楽しむ」やから・・・おおちゃん!問題に「酒を飲んで楽しむ」って「楽」って漢字書いてあんじゃん、問題で出すときはわざと「・・・たのしむ」って、ひらがなにしとかないと、バレバレやん・・・
大御所:おお!そおか、そおやな・・・アッちゃん、おおきに。・・・ええで、今んとこ、①と③は合ってるで・・・
明日香姫:でも、ちょっとええ?前から疑問だったんやけど「ゴイ」の「イ」・・・なんで「イ」音なん?あくびの意味のときは「⑦アイキ」って発音するでしょ?
大御所:う~ん、鋭くてええ質問やのう、さすがは1級保持者やな・・・ええか、これは「なげく意味、“ああ”って意味」のときは「イ」音なんや、漢検2にも、同じような意味で「⑧イオ」って熟語載せてるやろ?で、「アイ」音は「あくび、おくび」を意味するときのものなんや、音による意味分けってのがあるんやね・・・もっとも、漢検2ではそこまで丁寧に書いてないで・・・他んとこは音による意味分け、書いてあるとこもあんのによ・・・けっ、出来そこないの辞典やな・・・オオセンセやセンセに任せると、アイツらと同じで辞典も出来そこないのアホンダラになるんやな、ぐわっはっはははは・・・
明日香姫:へえ~っ、勉強、なるわあ。おおきに。えと、次はっと・・・「カンラク」の「カン」は酒へんに関係するんやね、たぶん。・・・えっと、たぶん、これやね、“宴もたけなわ”の「⑨タケナワ」って字の音や、これや・・・でも、たけなわって、たしか、もう一つ、別の字、あったね、こういう⑩タケナワって字・・・でも、こっちだと「ランラク」って熟語になっちゃう?そんなん、ないわね・・・ふふ。
大御所:ふっふっふ、アッちゃん、この語選択の“たけなわ”とは意味ちゃうが、“⑪タケナワ”って1級の字、もひとつ、あんの、わかるか?「竹の縄」って意味やがの・・・舟を引っ張るときとか舟を引くときに使うものや・・・
明日香姫:ええ~っ、そんなん、あったあ~?う~ん、・・・わからへん!!ヒントくれたから、竹かんむりってのはわかるけど・・・
大御所:こういう字やね、・・・ま、ちょっと脱線したが、アッちゃん、スゴイで。どや、それから?
明日香姫:う~ん、と、④ねえ・・・まず、語群の「⑫ゲキセキ」はひっかけね、まったく反対の熟語やわ、熟語の意味わからん、さっきの新人みたいんをやっつけるやつや、これは・・・「ざっとう」やね、でも、いやに簡単やね、こんな熟語や字では・・・待って、あて、「熱トウ(ねっとう)」とか「ケントウ」とかいう熟語で知ってるわ・・・漢検2では「⑬ケントウ」って読みで出てる、あれや、あの「トウ、ドウ」の方かもね・・・
大御所:おお!アッタリや!アッちゃん、頭、ほんと、ええなあ、大したもんや・・・一応、云っておくと、アッちゃんが間違えそうになった「雑沓・雑踏」な、これ、正解の「ざっとう」とおんなし意味・類語としている辞書もあるんや、広辞苑は分けてるけどナ・・・だから、出題しても、答え「雑踏・雑沓」でもバツには出来んかも知らんわ・・・それに、気いつけなや、「トウ、ドウ」の字、中の字は「市(いち)」やで、「沛」やなんかの「市」と違うで・・・わかっとると思うがの。ワシ、書きの採点で、紛らわしくつなげて書いてる奴、みい~んな、バツにしてっからな・・・
明日香姫:ふうん、そうなんや。・・・おおちゃん、このエシカルゴも美味しいよ、おおちゃん、いっつも、こういう美味しいお酒や食べ物、飲んだり食べたりしてんのお?・・・(明日香姫、ちょっと、感心したような、羨ましいような目で、大御所にうっとりと⑭リュウベンをおくる・・・)
大御所:(おお!そんな目してえ・・・この娘、案外、色っぽいとこもあるやんか、え、ええなあ、ますます、エエでえ~)そ、そやな、いつもってわけでもないがな、今日は特別に特別や、なんしろ、アッちゃんと初めてやからな・・・(ふん、ふん、ふん🎶)
明日香姫:・・・最後の⑤「ただようこと」、意味説明が簡単過ぎて、かえって難しいわ、「ひょうよう」・・・「ひょう」は“ただよう”の「漂」・・・これはわかるけんど・・・「よう」って何やろ?・・・おんなし意味の「ただよう」って漢字なんやろね、う~ん、降参!!ダメやわ、出てこんわ・・・
大御所:まあ、よお出来たわ、4問80%正解やがな、エライで。最後の「ヨウ」は、閃きが必要かもな、まあ、かなりな難問やな。・・・他の文例なり熟語・成語なりから連想・発想できるとええんやがな、「ただよう」=「ヨウ」からはやな、例えば、・・・「波はヨウヨウとして遠く烟り・・・」(金色夜叉」)とか、「軽ヨウ、激して、影、唇を動かす」なんてな故事成語類(故事成語名言大辞典)があるんやな、こんなとこから、「ヨウ」という漢字を導き出せるようになるとええんやで・・・
明日香姫:そっかあ、やっぱり、本、よお読まんといけんね、それと故事成語類も、覚えるんだけじゃなくって、そういう視点で普段から漢字一字一字や熟語の意味を注意してみておくことが必要なんやね・・・
大御所:そういうことやな、まあ、でも、アッちゃん、なかなかのもんやで・・・その若さで、もう5回も連続合格してんだって?なかなかの実力やんか・・・
明日香姫:おおちゃん・・・アテ、今度は190以上狙ってんねん・・・みんなには内緒やけど。まだ、180ぐらいなんや、今。これ、なんとか突破する方法、あるんやろか・・・、おおちゃんなら、その辺、わかるん、ちがう?できれば、ヒント、ほしいなあ・・・
大御所:そっか!!そっかあ!!ええで、ええで、なんぼでも教えちゃるで・・・ただ、ちと時間かかるのお・・・教えんのは。わかりやすい教え方、今度、考えとくわ、ちと、待っててえな。
明日香姫:うん、ええよ。頼んます・・・。あ~ん、もう、お腹、いっぱい、お酒も美味しいの、いっぱい飲んじゃったあ~。あれ、いつの間にかワイン、5本も空けちゃったあ?アテ、今日、とっても寝不足なんよお、なんやら、気持ちよおなって、ねむう、なってきたったわ・・・これから奈良へ帰るの、シンドイわあ~・・・
大御所:アッちゃん、奈良やったんか。ワシも奈良やで、昔はそこで教鞭執ってたこともあるしな・・・ちょっと遠いか・・・なんなら、泊まっていけばええやんか・・・部屋、取ったるで。
明日香姫:う、う~ん、で、でもお、悪いわ、そんな、それに、ここだと、えらくたっかいんじゃない?あて、そんなん、持ってへんわ・・・
大御所:そんなこた、心配せんでええで、お礼やお礼、今日、いろいろと意見もらったお礼やねん、気にすんなや、ほんじゃ、取ってやるで、ええな?
明日香姫:う、うん、おおきに・・・。でも、おおちゃん、どうすんの?これから帰るん?
大御所:そ、そおやな、帰らんとな・・・
明日香姫:・・・おおちゃんも泊まってけばええやん・・・、
大御所:えっ!えっ🎶!え~っ🎶🎶🎶!!!ワシも一緒でええんかあ~?
明日香姫:ええよ、別に・・・。なんか、楽しいやん、おおちゃん、年寄りのくせに、なんか、元気やし、頭もエエし、アテ、ちょっと気に入ったわ。いろいろ、まだ教えてくれそうやし・・・
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(自由奔放な明日香姫の明日はいかに・・・続く・・・かも)
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<語選択 解答>
①五噫(ごい):世にいれられないことを嘆くこと
②酣楽(かんらく):酒を飲んで楽しむこと
③善巧(ぜんぎょう):(仏)たくみに手だてをめぐらして衆生を教え導くこと
④雑鬧(ざっとう):騒がしくこみあうこと cf:雑踏・雑沓:多人数でこみあうこと。ひとごみ。 (注)「雑沓・雑踏」でも可かも。
⑤漂漾(ひょうよう):ただようこと
<文中の読み書き問題 解答>
①蝸舎 ②蝸盧 ③にな ④らら ⑤迂闊 ⑥と(う) *「詢(と)う、詢(はか)る」 ⑦噫気(文中では正解ではないが、「噯気」も「アイキ、あくび・おくび」) ⑧噫嗚 ⑨酣 ⑩闌 ⑪筰 ⑫闃寂 ⑬喧鬧 ⑭流眄
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