袋井市にある旧澤野医院は洋風の病棟、住居、離れからなる病院建築群史跡です。病棟は洋風2階建てで昭和9年に建築されました。
病棟の1階は待合室、診察室、レントゲン室、手術室などで構成され診察台やレントゲン、手術台などが残っています。澤野医院は江戸時代から本道(内科)を続けていたそうですが、簡単な手術も行っていました。
病棟の2階は入院患者のための病室が5部屋あります。畳敷きのベッドが珍しいです。
住居は和風の平屋で安政の大地震の翌年に再建されたもの。天井に明り取りの天窓が着いているのが特徴的でした。この澤野医院は映画「たみおのしあわせ」のロケでも使われました。渡り廊下にある小部屋(写真右上)がオダギリジョー演じる神埼 民男の部屋です。
洋館は大正時代に造られたものです。純和風の住居に洋風の病棟や離れがある和洋混在ですが違和感を感じさせないのが面白いです。