t-catの徒然寄稿

興の赴くままの煩悩炸裂日記です。買い物(散財)やら、最近のハマリ物公開中。猫(ラグドール)と暮らして18年が過ぎました。

さくら満開、さくらさくら

2015-03-30 21:27:44 | ジジイネコ・トノへの詫び状改め感謝状


昨日、東京はさくら満開宣言が出ました。
都心より少し離れたうちの近所のさくらも
今が盛り、見頃を迎えました。

今の住まいは、がんばれば窓からさくらが見え、
さくら大好きの私は少し得した気分になります。

けど、大好きなさくらを、まったく見られなかった時期がありました。

今から11年前、さくらのシーズン、
私の誕生日に、17歳でこの世を去った先代猫。

2004年は今年ほどではないけれど
さくらの開花が早く、
4月上旬にはいつもなら満開なのに
葉桜になっていたんです。

さくら満開だった時は
トノを抱いて病院へ通ってました。

この年、すごーくさくらが嫌いになって、
来年も再来年も
さくらを見るのが辛かったのですが、
気がついたら「うわーい、さくらー」と
浮かれて見れるようになりました。

けど、少しばかり悲しい気分になってしまうのは
もうどうしようもないことなんですよね。

仕事の関係で、ひょんなことから
モーニングジュエリーなるものを知りました。

風と共に去りぬを原作でお読みの方ならご存じでしょう、
寡婦は生涯喪服を身につけ、ジュエリーは
故人の髪を使ったブローチぐらいしか着けられないと
派手好きなスカーレットは嘆きました、
そのジュエリーのことを欧米ではモーニングジュエリーといいます。

京都に、そのモーニングジュエリーを作成しているデザイナーさんがいて、

 ご存じの方も多いでしょう、
 京都の絆屋さんです。
 地石さんはご夫婦でジュエリーデザインをなさっています。
 レディーメイドも扱ってますけど、
 本業はオーダーメイド製作。
 それなりにお値段は張りますが、
 仕事を見ると「こ、これでいいんでしょうか」と恐縮したくなる
 できばえに満足度は大変高いです。

予約を入れたのが2009年頃。
やっと順番が回ってきて、実際にデザイナーさんにお目にかかったのが
2011年1月の震災前。
震災があったり、転居も重なって連絡が滞ったのですが、
2012年にできあがった指輪は、
2004年に彼岸へ渡ったトノをモチーフにしたもの。

さくらの舞い散る中、昼寝するように眠っていてほしいと
願った通りのデザインの、この世でたった一つのモーニングジュエリーです。
指輪の内側には、かろうじて残っていた
トノの被毛を埋め込んでもらっています。

 このタイプのジュエリーの場合、
 最近では遺骨を入れるタイプの商品が
 すごーーーーくはやっています。
 ペットではなく、人の。
 業界的に関わっていますので、是非は言いたくないけど、
 また、モーニングジュエリーを持ってる立場から言える筋ではないけど…
 あまり、この手の装身具に頼るのはどうかなと思ってます。
 所詮工業製品ですしね…

カレッジリングぐらいの大きさと重さがあるので
ごつく、大変重たいのですが、
今もってきらきらと輝き続ける銀と共に
私はこれからも生きていくんだろうなと思ってます。
コメント
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