気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
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はじめての俳句🖊11~苧環(おだまき)

2021年05月29日 | 喜代の俳句

雨に濡れ苧環誰を思うかな

季語:苧環(おだまき)の花:晩春

キンポウゲ科の多年草。五月頃、青紫または白の五弁はなをうつむきに咲かせる。
花の姿が紡ぎ糸をまく苧環の形に似ていることによる。※俳句歳時記

提出した句:思う白い苧環雨に濡れ】

作品の背景:雨に濡れる苧環の花を見た。その風情に白い苧環の花言葉(あの人が気がかり)を思い出した。

先生の添削:花言葉を詠まれたのですね。苧環をとても身近に感じ、擬人化した表現をされているように思いました。
中七の「白い」という説明は省略してもよろしいかと思います。
少々語順を入れ替えて、整えてみましょう。

【雨に濡れ苧環誰を思うかな】

提出した句のばらばらになっていた五・七・五に、きちんとした流れができたようだ。

      

苧環は日本では別名糸繰草(イトクリソウ)、英語名Columbine(コランバイン)とも呼ばれています。

苧環の花言葉は色によって、

紫「勝利への決意」

赤「心配して震えている」

白「あの方が気がかり」

などがあり、全般の英語の花言葉は「folly 愚か」だそうです。※hananokotoba.com

私は家にある白の苧環を詠んだのですが、句の中に色指定がないとなると、

(何色?)を含めて(何を、誰を、思っている?)の想像がさらに深まっていいのでしょうか。

「あの人が気がかり」と言うのは日本的な花言葉で、

苧環は、糸を巻き付けた糸巻きのことで、日本人にはこれが花の形にみえたようです。

苧環はもともと平安時代の七夕祭りのお供え物でした。

織姫(織物の名人)が彦星に年に一度だけ逢う七夕に付き物の苧環は、
歌舞伎の世界で恋人同士の逢瀬を描く場面の小道具として象徴的に使われてきました。

恋人を思い逢いたくて逢いたくてたまらない心が花言葉になったようです。※hanatama.jp

それにしてもこの花(花に見える部分は鰐-がく-だそうですが)どうして下ばかりを向いているのでしょうか。

クリスマスローズもそうですが、とても綺麗なのにうつむいて・・・控え目過ぎます。

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