気がつけば思い出Ⅱ

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はじめての俳句🖊21~胡瓜

2021年08月10日 | 喜代の俳句

愛犬の胡瓜欲しがるそのしぐさ

季語:胡瓜(夏)

他の瓜と同様に畑で栽培し、柵などによじのぼらせたり、地面に這わせたりして作る。

季節感が薄れかけているが、茄子とともに季節を代表する野菜であった。※俳句歳時記

作品の背景:ナラはだいこんや胡瓜が大好きでした。

だいこんや胡瓜を切っている音をを聞くと飛んできてくれくれとせがんだものでした。

シャキシャキッと音を発てて美味しそうに食べていました。

みずみずしそうな胡瓜を見てふと思い出し、詠んでみました。

提出した句:青き胡瓜くれと愛犬愛しぐさ】

先生の添削:愛犬がものを欲しがる様子はとても可愛いものです。

それが「胡瓜」だったことに作者の思い入れを感じました。

下五の「愛しぐさ」という言葉が造語的で少々気になります。

思い出深い光景を詠まれていますので、「そのしぐさ」などとまとめてみてはどうかと思いました。

胡瓜の説明「青き」は省略してみましょう。

【愛犬の胡瓜欲しがるそのしぐさ】

      

胡瓜は誰でも知っているので、特別に胡瓜を強調する句でもない限り色の説明は必要ないのでしょう。

「青き胡瓜」を「胡瓜」とし、省略した「青き」の3文字は五・七・五の短い文章の中では、他の言い回しもできるので貴重かもしれません。

そう言えば、前回も「朝顔の花」から、「朝顔」だけでもその花を思い浮かべることができるということで「の花」を省略したのでした。

「愛犬~愛(まな)しぐさ」は愛が多過ぎた・・・愛し過ぎも良くないのでしょう。

まだまだ、私の学習機能の無さと、欲深さは作句の邪魔をしているようです。

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