稲の道女ざかりを過ぎしかな
季語:稲(秋)
傍題『初穂・稲穂・陸稲(おかぼ)・稲穂波・稲の香・稲の秋』
熱帯アジア原産のイネ科の一年草。
季語では、実った穂が垂れ黄金色に輝く秋の稲をいう。
◇日本での稲作は縄文時代の終わりに始まったといわれ、長い時間の経過のなかで日本人の精神文化の形成にも大きな影響を与えてきた。※俳句歳時記
「女ざかり」とは辞書で引くと「女性の、心身ともに成熟して最も美しい年ごろ」と書かれている。
年齢にしたら、何歳ごろのことを言うのだろうか?
立場(例えば男性と女性、年齢)などによりいろいろで、20代と思う人もいれば、50代と思う人もいるということだ。
これは、母の句の中でも解読が難しかった。
「田んぼ道を歩いていると、育てた稲が、黄金色の穂をつけずうっと続いている。
それが自分の歩いてきた道に重なって、子育ても終わり、自分の人生もそろそろ、後半へと進んでいるようだ」
と…詠ったのだろうと解釈をしたのだが・・・
そうだとしたら、母はこの時50歳代と…推察したのだが・・・。
※句の写真は実家裏の風景によく似ているものを探してお借りした。
ちなみに「女ざかり」という言葉は、セクハラになることもあるので注意した方がよさそうだ。
過去に「女盛りやな。年齢的にも身体的にも」と言ったセクハラ上司が訴えられたことがあるという。
たぶん訴えは、その言葉だけではなかったのだろうけれど・・・
「言葉は使いようでは凶器にもなる」というので・・・(名探偵コナンの中のセリフ)