気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
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野火をお題にした母の句~消えゆく里山の風景

2021年02月24日 | 伊代の俳句

g-graphicaさん/写真AC

主替る畦を一途に野火走る

持ち主の替った田んぼの畦道を 一直線に野火が走っている

その火が枯草を焼き尽くした後に 新しい草が生え だんだんと春になって行く

季語:野火(春)

「野焼く(のやく)」草生えをよくし、害虫を駆除するため、春先に野や土手などの枯草を焼き払うこと。

野火は野焼の火の意。※俳句歳時記

この句に合うような背景写真を探したが、なかなか見つからなかった。

その筈、野焼きは今から20年ほど前に一部例外を除き法律で禁止されていた。(平成13年-西暦2001年4月から直罰規定)

母がこの句を詠んだのは多分30年くらい前(60歳代)で、そのころは当たり前のようにこんな風景を見かけたのだろう。

私も見たことがある。

ではなぜそんな法律ができてしまったのだろうか?

ひとつに、地球規模で自然が昔と違ってきたということだろう。

実家のある北埼玉でも突然、竜巻のような突風が吹くので火災でも起きたら大変なことになる。

実際、数年前に伯父の家の屋根が突風で飛ばされ数軒先のマンションの出入り口を塞いだ事件?があった。

そしてまたひとつに、田んぼの中にも農家を生業としない住宅がだんだんとに建ってきた。

そこで煙問題も発生した。

このようにいろいろな変化や問題があって、(野火)の風景は(今は昔)になって消えてしまうのかもしれない。

でもこの母の句は好きだ。

(火)の燃える様を想像すると、何故か強い印象を受ける。

そして(一途に…走る)というところ。

本当に一途で、苦労ばかりしていた母を思い出す。

私も一途と言えば一途なのだけれど、ちょとわけわからない人?

人も犬もアニメキャラクターも混ぜこぜ?

例えばナラやコナン、Generationsの片寄君に対して、今はニャンコ先生かな…

全然一途ではないじゃないか?

      

栃木県足利市の両崖山で21日に発生した山火事が4日経った今でも続いているというニュースを見た。

未だ原因不明のようだ。

このような野焼きや山焼きが原因ではないと思うけれど?

避難されている人達がいるらしいので、とにかく早く収まりますように。

昨夜、隣りの空き家の木同士が擦れるギィーギィーとした音を聞いた。

今朝ママに「カルフォルニアの山火事みたいになったらどうしよう…」と言ったら

「そんなわけないでしょう!。けど、もっと乾燥してきたらありうるかも…」と・・・

早めに切らないといけない。

でも誰も居ないけれど他人の家の木だし、どうしたものだろう?


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