タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

育てたように子は育つ~6

2022-12-01 10:35:08 | 長女のこと
    

保育の現場で信じられないようなことが起きたと報道されて、ぶち切れ状態のタカ長。

誤解のないようお願いしますが、タカ長の怒りは当該保育士だけに向かっているわけではありません。そのようなことになった世の中に向かっている、と言うことです。先日買ったこの本にも触れられていますが、要するにスマホが生活の中に入って来て、モノを考える人が少なくなった、と言うか、、、、、、、いなくなったと言うか、、、、、、、。

あと何年も生きないタカ長が怒っても仕方ないのですが、このような状況では日本の未来が無くなりそうで、怒りたくなるのです。上記の本で数学者の藤原正彦氏が発言されています。

「政治家は考える能力がまったくない。自民党は駄目だし、野党はもっと駄目でした。民主主義に限界がきているのかもしれません。民主主義が機能する前提は「国民が成熟した判断を下せること」です。しかし、これは世界のどの国でも永遠に満たされません。

世界のどの国でも出来ないことですから、タカ長が心配しても本当に仕方ないのですが、でも、このような状態が続けば、日本はますます沈んで行くのでは、、、、、、、。

    

    

そのようなこととは関係ないのですが、タカ長の子育てで昨日触れなかったことです。

その頃、男親とは割の合わないものだと思いながら子育てしていました。自分で考えたことではなくて、著者も書名も忘れた本に書かれていたことに賛同した、と言うことです。

男親とは割の合わないものだ。子どもの成長のためには踏み台にならないといけない。子どもが高く、遠くまで飛ぶためには、踏み台は高くないといけない。それが男親の役割。

女親は何歳になっても「お母さん、お母さん」と言ってもらえるが、踏み台に声をかけてくれる子はいない。しかし、それをやるのが男親。男親とは割の合わないものだ。

その本にはそのようなことが書かれていたように記憶しています。

    

    

子育ては誰もが初めての経験で、誰もがわが子を懸命に育てています。タカ長だけが考えているわけではありません。だから、偉そうなことは言えないのですが、このような本を読んで、とにかく目先の点数かせぎみたいなことはしないように注意していました。

    

    

タカ長たち夫婦の子育てが何ぼうのものか分かりませんが、子どもたちはすくすくと育ってくれました。もちろん、親だけで出来ることではありません。

保母さんにも恵まれました。子ども会と言う地域の活動でも、献身的な努力をされている人にも恵まれました。そのような地域社会で子育てが出来た幸せを感じています。

    

タカ長は子どもたちの踏み台になった自覚はあります。それも相当高い踏み台になったと思っています。

しかし、その踏み台を使って高く羽ばたいてくれたのかどうか、それは分かりません。でも、死の直前に「自分の人生に悔いはない」と言っていたことに救われる思いがしています。

割の合わないことを黙って引き受けるのが、男親の子育てかも分かりませんね。

    


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育てたように子は育つ~5

2022-11-30 19:22:46 | 長女のこと
メディア関係で報道されることには腹が立つことが多すぎます。特に子どもに関係した報道には本気で怒ることが多々あります。

今日は小さな子どもを恐喝するようなことをしていて、それも「しつけのつもり」と釈明したと言う報道がありました。お前バカかぁ、何しているのだ、と怒り狂いたくなります。

しつけとは人としての尊厳を無視して行われるものではありません。そんなことも分からないで人さまの、大切な子どもを預かっていりのかぁ、、、、、、。

    

    

タカ長もわが子厳しくしつけたつもりです。当たり前のことですが、本気で取り組んでいました。少しオーバーに言えば、命がけの真剣勝負です。

でも、子どもの尊厳を傷つけることはしていないつもりです。

    

この歳になるころには、この子にしつけたいことはほとんど終わったように感じていました。

子どものしつけは小さい時、反抗期が始まるまでに済ませるつもりで取り組んでいました。そして、この歳になるころには、この子に言いたいことの一生分を言った、と言う実感を持ったことを今も忘れていません。

そのように厳しく育てた子の写真をあらためて見て、その目が曇っていないことに救われる思いがしています。

親や周りの人から、躾けと言う名の下で、恐喝まがいの育て方をされると、親と一緒にこのような写真を撮ることが出来ないはずです。そのような育ち方をした子の目は、このように無邪気ではないはずです。

長女を亡くしたいま、そのようなことを考え、長女の目が曇っていないことに救われる思いがするのです。

     

社会人になったころは「笑顔美人」になってくれました。タカ長のささやかな誇りです。

    
               上高地の白樺荘さんの画像を借用しました。

長女の名前は志穂。志穂の穂は穂高岳の穂です。

上高地から穂高岳の山頂を目指す。高みを目指して生きてほしい、という思いで名づけました。

長女はその名前どおりに、高く羽ばたいて生きてくれました。名前どおりの人生を歩んでくれました。

育てたように子は育つ。その第一のことは、命名した通りに生きてくれたことかも分かりません。

育てたように子は育つ。本当に、怖いくらい当たっています。

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最後の選挙

2022-06-26 07:36:12 | 長女のこと
    

参議院選挙が公示され、関係者は7月10日の投票日に向けて戦いの真っ最中ですね。

国民の、選挙に対する関心がうすくなっているように感じていますが、タカ長は選挙だけは済ませて、政治にもの申すように心がけています。

投票する人がいなかったら、白票を投じても良いから、とにかく投票に行くことを心がけています。

    

昨年の11月14日は広島県知事の選挙日でした。

長女が入院していたJR病院では11月12日に期日前投票が行われました。そこで、、、、

「shihoちゃん、知事選挙はどうするの?」と聞くと、、、、、

「ひでちゃんの選挙だから投票する」と言う返事。ひでちゃんとは広島県知事候補者の湯崎英彦氏のことです。

長女の交友関係など分からないのですが、政界や財界の要職にある人を「ちゃん」づけで呼んでいるのを何度も聞いたことがあります。多くの人に可愛がられていたのでしょう。

    

11月12日、長女は無事に期日前投票を済ませました。意識が無くなるわずか数時間前のことです。

12日の深夜、日付が変わって30分後に長女は亡くなりました。この投票がこの世での最後の仕事になりました。

湯崎英彦氏は当選され、いま広島県知事として活躍されています。知事が頂いた1票の中にはそのような1票があるのです。

このようなことは当選者が知ることがない事実ですが、政治にかかわる人は、自分が頂いた1票1票が重いものであることを自覚され、真摯に仕事に取り組んでほしいと思います。

これからも選挙のたびに、長女の「最後の投票」を思い出すことになるでしょう。

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あれから半年

2022-05-13 10:38:42 | 長女のこと
    

あれから半年が過ぎました。今日は長女の月命日です。法要も済ませました。

葬式のときはもちろん、月命日なども晴れつづきでしたが、今日初めて雨になりました。

これから雨の季節になります。雨が降るのは当たり前のことですが、被害が出るような雨は降ってほしくないですね。

そのようなことを副住職とも話しました。

    

    

あの子が亡くなる直前、里山キングの山を歩きました。

容態が悪くなっているので、これからは裏山歩きだけにしたほうが良いね、と言うようなことをタカカノと話した後、、、

つるべ落としのように悪くなり、静かに旅立って行きました。

県北の山はあのころ紅葉が終わっていました。それから半年、、、、

    

    

県北の山は新緑の季節を迎えています。

山の自然はよみがえりますが、人の命は帰って来ません。

ゴルフが好きだった長女ですが、もう新緑のコースを歩くことは無いのだなぁ、と新緑の風景を見ながら思うのはいつものことです。

それも親心なのでしょう。この思いはタカ長が死ぬまで続くのでしょうか?



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しほちゃん桜

2022-04-27 07:41:41 | 長女のこと
先日、長女の友だちから、「しほちゃんの骨を散骨したところのサクラがキレイに咲いたので写真に撮った」と言う電話がありました。

「その写真を見たいから送って。プラスメッセージならこのスマホに送れるから。」と言ったら

「???????」

「エッ、もしかしてプラスメッセージを知らないの?」
「???????」
「おいおい、プラスメッセージを知らんのかぁ。遅れているのぉ。大体話が反対じゃろう。年寄りが若い人に便利な機能を教えるなんて、、、、、、、」

などと、広島弁丸出しの話をしてから2~3日後、次のような写真とメッセージが届きました。

    

しほちゃんの眠る桜の木です。今日も挨拶してきました。(中略)

この桜の前でしほちゃんと写真をとりました。誰の携帯か忘れたんだけど、美女と桜を見る会と言うコンペを開催していました。

つい最近の事のようです。


    

ゴルフをしないタカ長がこの桜を見に行くことはありません。心の中の桜ですが、タカ長にとっては、「しほちゃん桜」と言う名前の銘木です。

長女の死を経験して、それまで名前しか知らなかった長女の友だちと話が出来るようなりました。

東京在住の次女が帰省したとき、みさちゃんと食事会をする約束をしていますし、、、、

次女の名前で、庄原産の美味しいアスパラガスをゆうこさんやみさちゃんに送るよう依頼が来たり、、、、、、

そのような動きがあることは親として嬉しいことです。皆の心の中に長女が生きている証ですから、、、、、、。


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