タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

小説を読んだ

2021-09-30 09:00:42 | 日々雑感
    

堀辰雄の「風立ちぬ」を一気に読みました。

大枚200円をはたいて電子版を買ったので読まないわけにはいけませんね。(笑)

堀辰雄とか、立原道造の詩や太宰治の作品などは青春時代に親しんだものです。堀辰雄の「風立ちぬ」もそのころ読んだのですが、あらためて読んでみると何もかも忘れてしまったような気がしました。

風立ちぬ、いざ生きめやも。

このことばは忘れませんが、そのほかには節子がそのころ不治の病と言われていた結核を病んでいて、信州のサナトリウムに主人公と出かけた、、、、

と言うようなことしか記憶に残っていませんでした。

    

堀辰雄とは直接的な関係はないのですが、青春のころの読書のことを思うと浅間山に登ったことが思い出されるのです。

独りで浅間山を歩いているとき、静岡県から来た二人連れの登山者と意気投合して、下山後かの有名な「油屋」に泊まったことが忘れられないのです。

薄汚れたタカ長たちが格式のある旅館に泊まれたことが今でも信じられないのですが、その油屋に立原道造や佐藤春夫の色紙が飾られていた記憶はあります。

しかし、堀辰雄のものがあったかどうか、その記憶はありません。

そのような他愛ないことが今も忘れられないのは、そのころのタカ長にとって信州は憧れの地だったからでしょう。



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旧式登山者

2021-09-29 08:12:22 | 山歩きから
深田久弥に「旧式登山者」と言う小文があります。それを読んで思わず膝を打ちました。

    

登山に困難と冒険はつきもので、それがいやなら高尾山か筑波山へでも行っておればよい。困難と冒険を差し引いたら登山の魅力は半減する。いかにしてそれに打ち勝ち、いかにそれを避けるか。これが大きな楽しみである。むかし、今のようにやたら指導標が立っていなかった時は、自分で道を判断して行く楽しみがあった。それで山登りのカンが養われた。
 指導標ばかりアテにして、それに頼っておればいつのまにか頂上に出るといった具合では、怠慢学生がトラの巻ばかりにすがっているようなもので、応用問題が出ると参ってしまう。逆説めくが、指導標万能は遭難の原因である。


    

タカ長は広島の山で育った登山者です。たまには北アルプスなど有名な山に行きましたが、基本的にはマイナーな藪山ばかり歩いて来ただけです。

そのころ「このような山を歩かせたら中央の登山者には負けない」と強がっていました。たまにしか中央の山に行けないタカ長の負け惜しみみたいなものです。

その頃タカ長が歩いていた山にどの程度の指導標があったのか記憶はありませんが、中央の有名な山ほど完備していなかったことだけは間違いありません。

    

自分のことなど何も分からないタカ長ですが、笹におおわれて径も見えない藪山を歩いているとき、その先のルートが何となく予測でき、実際に歩いた径が予測通りだったとき、自分の能力もまんざらでは無いなぁ、と思ったことは何度かあります。

このような能力は指導標万能の道ばかり歩いていては身につかないのかも分かりません。

深田久弥が言うように、トラの巻ばかりにすがっていては登山の応用問題は解けないのかも分かりません。

登山中の事故が多発している今、深田久弥の指摘を心に刻みたいと思いました。

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病人ばかり?

2021-09-28 14:27:27 | 山歩きから
    

タカ長の腰の状態は良くなったので、一応完治と言うことにしました。

今朝、いつもの駐車場に来た仲間ですが、あの人もこの人も腰の状態が良くないと話していました。

それなら何かしないといけないでしょう。タカ長は○○整骨院に行って良くなったので、帰りに寄って予約状況を聞いたら、、、、

などと話しながら歩き始めました。タカ長はその病人(?)の一人につきあっていつものように最後尾。

    

    

中国自然歩道を歩いて先日の修復場所のチェックをしました。と言っても、するのは工兵隊長です。

その工兵隊長も腰の状態が悪いのですが、歩き始めると血行が良くなるのか、最初の想定より歩けた感じです。

    

皆さまに遅れて荒谷林道まで行き、ここで小休止してから帰りました。

その道中も暗い話題がありましたが、それなりにいい話題と言えば、来月から緊急事態宣言が解除されるので、、、

そば打ちを始める、とか、、、、長寿会の運動家会も実施することにした、とか、、、、、

少しは楽しい話もしながら帰りました。

    

タカ長たちのグループの平均年齢も上がり、むかしのように、夏は北アルプスなどへ行くと言うようなことは出来なくなりました。

山グループとしては軟弱になってしまいましたが、それでも何もしない高齢者からみたらバケモノのように元気です。

その元気の源は「裏山歩き」ですから、何があってもこれだけは継続してゆきたいと考えています。

    

今日の記録です。

病人歩き(?)ですから、ペースもこんなものです。タカ長のペースが上がるのは急登だけ???

腰痛も完治したので、裏山で急登を楽しむことにしましょうか。

今日の歩数は10,655歩。久しぶりに1万歩超えです。


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名前が見えない

2021-09-27 09:00:00 | 日々雑感
タカの渡りの季節です。

色々な事情があってタカ見旅が出来なくなりましたが、他所の情報も気になるのでこの時期になるとタカの渡り全国ネットワークの情報をチェックしています。

    

各地を渡ったタカの情報も気になりますが、それとともに何か所かの観察地の観察者名を見ているのです。

A観察地に○○さんの名前が見えない
B観察地に□□さんの名前を久しぶりに見つけてひと安心

そのようなことを見ているのです。

    

タカ長の鳥友は各地にいて、その人たちの活躍される様子が上記の観察地やFacebookの情報で見られると嬉しいのですが、名前を見ることが無くなった人も複数います。その中には一緒に海外まで出かけた鳥友もいます。

    

タカの渡り観察は思いのほかキツイことなので、加齢とともに観察地から遠のくのは仕方ありません。

でも、名前が見えないとそのように良くは考えませんね。歳を取って来たので仕方ない事かも分かりませんが、、、、、。

ご無沙汰が続いている内外の鳥友たち、皆さん元気にしているのかなぁ?

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持てば安心?

2021-09-26 07:32:38 | 日々雑感
コロナの状況はご存知の通りです。この件を書き始めると止まらなくなるのでブログには書かないよう心掛けでいます。

でも、それにしても騒ぎすぎ。専門家が心配すべきことまでお茶の間に持ち込まれ、生活者が右往左往しているように感じます。

もう少し自分の頭で考えましょうよ。メディア関係の報道をうのみにしていたら、、、、
気がついたら戦争に連れて行かれていた、と言うことになりかねません。タカ長の親の世代が実際に経験してきたことですよ。

    

話が飛びます。

登山するときは地図と磁石を持ってゆくこと。最初に教えられることです。
雪渓のある山に行く時は軽アイゼンを持って行くことが勧められます。

そのことで思い出すことがあります。

    

少し古い話ですが、その年のゴールデンウイークに八ヶ岳に行きました。原村のペンションに滞在し、八ヶ岳山麓で探鳥を楽しんだり、天気の良い日は山にも登りました。

その日は麦草峠から東天狗岳に登りました。登山道には残雪があり、その雪がゴロゴロの岩の隙間をうめてくれ、夏よりは歩きやすい感じでした。

東天狗岳への登りになるころから雪山の状態になりアイゼンをつけました。しかし、タカ長が軽アイゼンに慣れていないためか、かえって歩きにくくなりました。タカカノに聞くと同じように感じていました。

こんなものを付けて登る方が危険と判断して軽アイゼンをはずし、キックステップで山頂に登りました。

    

地図にしてもアイゼンにしても、持っているから安心できるものではありません。適切に使うことができてはじめて安全な登山が出来るのです。

    

話がもどります。

コロナ禍の真っ最中ですが、タカ長たち生活者が出来ることは、、、、

密を避けること
換気とマスクを適切に着用すること、、、、

その程度のことです。マスク着用の肝は密着性と素材。(ウイルスが専門の西村秀一先生(国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長)

マスクをすれば安心、と言うものでもありません。人間の緊張感には限度があるので、正しい着用を長時間続けることは不可能で、必要でないときはマスクを外して外気を吸いましょうと西村先生が書いておられます。

具体名は書きませんが、素材によってはほとんど効果の認められないものもあります。

登山用具にしても、コロナ対策にしても、持っていれば安心と言うものではありません。

コロナ報道を見ながら、ずいぶん前の東天狗岳登山を思い出したと言う話題です。

その頃の画像がすぐに準備できないので、仲間たちと登った蓼科山の写真を使用しました。

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