
同級生たちとの松山旅行ですが、足が悪いから行かれないと言う人もいました。でも、こんな機会は人生最後かも分からないので、皆で行くように説得しました。
今の時代ですから、どこの観光地にも車椅子くらい準備されているだろうと思っていたのです。

思った通りでした。松山城にも車椅子があり、職員の人にお願いしてレンタルすることが出来ました。
年寄りが寄ってたかって世話をして天守閣の近くまで行くことが出来ました。記念撮影も出来ました。松山市を展望することも出来ました。

ひと仕事終わって(?)ソフトクリームを食べながら休憩。
サクラは咲き始めの状態でした。そのためでしょうか、観光客は思ったより少ない感じです。

そのように書けば簡単に観光できたようですが、そこまでの上りは大変なことでした。そして、それ以上に下りが大変。

右のお二人さんはタカ長たちの動きに目線を送っています。最後には手を貸して頂きました。

見も知らない人に車椅子を移動してもらい、タカ長たちはただ見ているだけのこともありました。
下りに難儀しているのを見て、上から下りてきて車椅子を下ろして下さった若い夫婦らしいお二人もいます。そのようにして手伝って下さった人が何組いたのか記憶していません。2組や3組ではないのです。
そして、それ以上の人から「大丈夫ですか}と声をかけてもらいました。そのように多くの人に助けられて松山城の観光が出来たのです。

日本人は親切な国民だ。その国民性に外国人観光客が感動している、と言うようなことは、知識としては知っていました。
しかし、そのことが現実に、自分たちの身の上で起きると感動しました。何だかんだと言っても、日本人はまだまだ捨てたものではないと思いました。
車椅子に乗っていた同級生も、そのまわりで世話をしていた同級生たちも同じ気持ち、嬉しくて涙腺がゆるむ感じでした。

その同級生はロープウェイで下りましたが、その他のものはリフトを利用。タカ長にとっては久しぶりのリフトです。前にいるのが「現地駐在員」です。よく世話をしてくれました。
スマホで写真を撮る時、スマホを落としてはいけないので、その時だけはすごく緊張しました。
皆さんの助けを借りて無事に松山城観光が出来ましたが、車椅子で移動してみると、バリアフリーの面ではまだまだ改善の余地があることが分かりました。小さな石一つのために、車椅子の前輪が越せなくて苦労することも何度かありました。
松山市の市長さん、改善のほどよろしくお願いいたします!