1229話)小川房人先生のこと

ある事情で、講演のさいに作成・使用したパワーポイントを見直す機会がありました。2004年以降、240本もつくっています。そのほとんどが写真をみてもらうための、文字通りのスライドです。

こんな写真がありました。大同市霊丘県の南天門自然植物園の初期、専門家たちが育苗のようすをみているところです。しゃがんでいるのが前代表の立花吉茂先生、そのとなりが小川房人先生、左に立っているのが遠田宏先生です。

今回は小川房人先生について書きましょう。こんな説教をされたことがあります。「あなたたちは自分がやったことの意味をわかっていない。こんなことは国外でふつうにはできないんだ」。

それは大同市南郊区平旺郷に建設した環境林センターのことで、20haに拡張したばかりのことでした。説教と書いたんですけど、とんでもないほめ言葉だったんだと思います。

小川先生は、ほかの人の質問に答えて、「外国で失敗するのは、日本のやり方をそのままやろうとするからです。ところがこの人たちは日本のやり方をしらない。それでいてちゃんとやっている。これからもいろいろあるだろうけど、なんとか解決していくんじゃないか」。

なぜ顧問に就任したかと問われたときの回答だったそうです。ありがたいことです。私たちのばあいは、カウンターパートに恵まれすぎていたのです。
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