840話)伸びはじめたナラ

シラカンバよりずっと、ずっと期待していたのがナラです。リョウトウナラ(遼東櫟)とモンゴリナラ(蒙櫟)があるんですけど、専門家の最近の調査では、これはどうも1つの種の2つのタイプではないか、ということになりつつあります。それぞれの典型的なものをくらべると、大きくちがうんですけど、なにを指標にとっても、そのあいだが連続的に変化しているそうです。

それはともかく、このナラ、2002年の春にはもう植えたんですけど、伸びなかったのです。ちゃんと活着し、越冬にも問題ないんだけど、伸びない。土がやせてるのがその原因のようです。同級生が霊丘では3m以上に育っているのに、カササギの森では50㎝かそれ以下。

それが2010年ごろになって、急に伸びるものがでてきました。1年で60㎝、70㎝も伸びるものがでてきた。樹形もそれらしくなってきたのです。

シラカンバがパイオニア樹種で、寿命もそう長くないのにたいし、ナラはこの緯度、この海抜の極相林を形成する樹種で、いわば主人公。寿命も長いのです。順調に育ってくれるといいんですけど。
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