中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
号外01)もう一つの中国
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4f/21140191898f9d102ddf797e75aff1ba.png)
「日本と中国」=(社)日中友好協会機関紙=では年末年始、「黄土高原レポート」は休載です。あいだが空きますので、2005年の年末、朝日新聞オピニオン面に3週間連載したコラム「高見邦雄の黄土高原の村から」を号外として掲載します。写真はこのたびつけるものです。
山西省大同市は、北京から西に300キロ弱。高速道路を使えば3時間ほどの、黄土高原の東北のはずれにあります。
小さなNGO「緑の地球ネットワーク」(GEN、本部・大阪、会員約650人)がここで緑化協力を始めて14年になります。私は事務局長ですが、それは名のみ。実際の仕事は使い走りで、毎年4カ月は現地に滞在します。
最初の頃、活動への参加を求めて知り合いを訪ねると「コンクリートジャングルの大阪から緑豊かな中国に木を植えに行くなんて…」とあきれ顔をされました。中国が抱える環境問題の深刻さが知られていなかったからです。いまもまた言われます。「豊かになって有人宇宙飛行を成功させている国だろ。景気のよくない日本が援助する必要があるのかい?」
中国についてはテレビでも連日報道されていますが、その大部分は東部沿海の大都市を扱ったもので。内陸の農村は話題にもなりません。それは中国人も同じこと。北京の幹部らを現地に案内するのですが、農村へのあまりの無知に驚かされます。
ところが実際には、面積も人口も内陸の農村が中国の過半を占めます。それは「もう一つの中国」といっていいでしょう。
【地図】中国の国土面積は日本の26倍。そこに13億人あまりが暮らす。沿海はごく一部で大部分は内陸部である。
山西省大同市は、北京から西に300キロ弱。高速道路を使えば3時間ほどの、黄土高原の東北のはずれにあります。
小さなNGO「緑の地球ネットワーク」(GEN、本部・大阪、会員約650人)がここで緑化協力を始めて14年になります。私は事務局長ですが、それは名のみ。実際の仕事は使い走りで、毎年4カ月は現地に滞在します。
最初の頃、活動への参加を求めて知り合いを訪ねると「コンクリートジャングルの大阪から緑豊かな中国に木を植えに行くなんて…」とあきれ顔をされました。中国が抱える環境問題の深刻さが知られていなかったからです。いまもまた言われます。「豊かになって有人宇宙飛行を成功させている国だろ。景気のよくない日本が援助する必要があるのかい?」
中国についてはテレビでも連日報道されていますが、その大部分は東部沿海の大都市を扱ったもので。内陸の農村は話題にもなりません。それは中国人も同じこと。北京の幹部らを現地に案内するのですが、農村へのあまりの無知に驚かされます。
ところが実際には、面積も人口も内陸の農村が中国の過半を占めます。それは「もう一つの中国」といっていいでしょう。
【地図】中国の国土面積は日本の26倍。そこに13億人あまりが暮らす。沿海はごく一部で大部分は内陸部である。
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