124)あたしも、うえる

 私たちの緑化協力の目玉の1つが小学校付属果樹園です。植えるのは主にアンズ。乾燥につよく、アワ、キビ、ジャガイモなどの作物に比べ収入増を期待できます。その一部を学校に寄付してもらって、失学児童の就学保障など教育支援に生かします。
 私たちの事業継続にとっても効果的でした。なにが、って? 教育支援とからむことで、プロジェクトの主人公がこどもになりました。日本からくるボランティアに好評なんですね。かわいいし、熱心によく働きます。オッサン、オバハン相手では、こうはいかなかったでしょう。
 こどものときの記憶って、すごく深いでしょ。霊丘県上北泉村のプロジェクトは96年にスタートしました。ですからまる10年。やんちゃなガキ大将がいて、男の子たちに君臨していました。作業のときは先頭で働くんですね。バケツに水をくんで、ものすごい勢いで運んでくれた。この子がもういい大人になっていて、10周年記念のあいさつを私がしたとき、まっ正面で笑ってましたよ。こういうつながりが私たちの宝だと思います。
 ことしの夏、広霊県苑西庄村にいったときのことです。驚きましたね。ヨチヨチ歩きの子が日本のおばちゃんにくっついて離れず、スコップと格闘したんです。力はないけど、写真に撮った姿は一人前ですよ。しかも、10分、15分とこれをつづけました。あとつぎはちゃんと育っているようです。
 【写真】自分ではすっかり一人前のつもり。10分、15分とこの「作業」をつづけましたよ。
 (2006年12月15日号)
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