664話)工業団地の大波

 私たちの協力拠点は大同県周士庄鎮に集ってきたのですが、ここで大問題が発生しました。周士庄鎮、倍加造鎮という2つの鎮に工業園区(工業団地)が造成されるというのです。その面積たるや、3700haといいますから、大阪でいえば豊中市よりちょっと広いくらい。

 第一次として38の企業の進出がきまっているそうで、最大のものがFoxconn(富士康)。世界最大の電器請負生産企業で、デル、ヒューレットパッカード、アプルなどのマザーボード、ソニー、ニンテンドー、マイクロソフトなどのゲーム機、ノキアの携帯電話などをつくっているそう。全世界に80万人の従業員がおり、そのうち54万人が中国。4月にはここの会長が大同を視察しました。

 住民は集合住宅に移り、都市戸籍をうるのだそう。畑がなくなりますので、建設作業についたり、工場労働者として職を求めることになります。

 そのことを私たちが知った直後には、もう工事がはじまりました。写真は現場の作業室で、白登苗圃のすぐ東側に建てられました。これも活動房です。かなりの数のブルドーザが土地をならしはじめています。

 その背景には、昨年12月、中国政府が山西省の全域を改革試験区に指定したことがあるようです。地下資源依存があまりに強すぎたものを、他の産業も誘致して、多角化をはかる。よりくわしくは、こちらをみてください。
http://blogs.dion.ne.jp/koko_tayori/archives/10161307.html#more
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 663話)活動房 665話)果樹園... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。