869話)ナラの成長ぶりがよくわかる

 同じ場所、同じアングルの写真を、時間を隔てて撮るというのは、けっこうやっかいなことです。よく育ってきたところをぜひいれたいんですけど、そこの過去の写真をさかのぼって撮るなんてことはできません。新しく道をつくって、いけるようになったところもありますが、以前はそこにはいけませんでした。喬木や灌木が茂って、以前の道をふさいでしまったところもあります。

 それよりなにより、なにもなかったところの写真を撮ってないんですね。前中久行代表は「数人がなにかにむかってカメラを向けているときは、自分はそれに背をむけて撮ることだ」というんですけど、もっともなことです。でも、それを私はやっていません。

 このセットはそういう点で希有なものでしょう。1999年当時の写真にナラが写っています。そのころはせいぜい2メートルくらい。それがいまは目測で7~8mに育っていました。夏だと緑一色になって、ここの樹木のようすはみえにくいのですが、いまの季節はそれがよくわかります。
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ナラ4種類とは (高見)
2013-02-08 18:26:03
ナラ4種類としているのは、モンゴリナラ(蒙櫟)、リョウトウナラ(遼東櫟)、カシワ(槲樹)、ナラガシワ(槲櫟)です。数日前、森林文化協会の海老沢さんとあったとき、「えっ、カシワもあるのですか?」といわれました。数年前、あそこにいっていただきました。そのときまで、カシワは未発見だったかもしれません。この1月に、稜線まで登ったとき、「あそこの斜面は大部分がカシワです」と李向東が告げました。時間がないのと、傾斜が急なのとで、私はそのときいきませんでした。それに、葉があるときなら区別ができますけど、この季節では私にはわかりません。でも、こういう問題で李向東を信じない理由は私にはありません。
 
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