380話)ソバの花

 日本ではソバのすきな人が多いですね。私もすきです。ソバはいま花の時期をすこし過ぎたくらい。大同では、あまりソバをつくりませんが、霊丘県では名物です。でもそのソバは苦蕎麦。日本でも最近、ダッタン(韃靼)ソバとして、食べさせてくれる店がふえてきましたね。お茶にもします。

 ほかの県で、なぜソバをつくらないかときいたら、「面積あたりの収穫量が少ないから」という返事でした。そのかわり生育期間は短いので、雨が降らないために、アワを蒔いたけど生えず、また蒔きなおしたけど生えず、といったときにソバを蒔く、ということでした。この地方の穀物は、なんといっても自家消費分の確保が第一で、味や好みよりも、まずは収量の多いもの、ということになります。

 何年かまえ、内蒙古に足を延ばしたとき、ソバの花盛りでした。それがこの赤花。日本で私は白花のソバしかみたことがありません。「なんというソバなの?」ときいたら、「日本から新しく導入したソバで、品種名はわからない」という答えでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 379話)モクセ... 381話)炭を焼く »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。