497話)ときならぬ吹雪!

 26日の午前中は、暖かかったので、作業もはかどりました。午後1時を回って、少し風がでてきました。だんだん雲が厚くなっています。そのうち、風に雪がまじってきました。フワフワしていた雪が、粉雪に変わり、土の道が白くなります。管理棟に引き上げました。手元の温度計ではかると、-6℃です。

 地元の人たちがあわてだしました。雪が積もると、くるまがここから動けなくなるので、早く引き返すべきだ、というのです。私たちが乗ったバスは、ふもとの村で待っています。小型のくるまには、4人しか乗れません。若いほうから7人は、走って帰ることになりました。

 雪はだんだん強くなります。風もきつい。雪は上からくるのではなく、横から、下から、顔をめがけてきます。顔にあたる雪の粒は、冷たいのではなく、痛いのです。ああ、痛い!痛い! もういちど気温をはかると、-9℃にもなっています。風もつよいので、体感温度は-30℃にもなっているでしょう。

 やっとの思いで、バスにたどりつきました。くるまで帰ってきた専門家が「無事の生還、おめでとう!」といって、拍手してくれました。バスの窓からみる唐河渓谷の山々も雪化粧しています。写真の覚山寺は遼代の創建です。雪景色をはじめてみました。
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コメント
 
 
 
Unknown (土八路)
2010-04-28 05:33:08
黄土高原だより(NO.531)(2010.04.27)を読んで詳しいことがよく分りました.次の文には間違いがあるようです。“ここまで来られませんので”に直したらいいと思います。



大きなくるまは、ここまでこれませんので、
若いほうから7人は、走って帰るしかありません。
 
 
 
Unknown (土八路)
2010-04-28 05:43:18
“写真の覚山寺は遼代の創建です。”よいうのも、間違えましたよ。この寺は北魏の孝文帝太和七年(483年)に創建されたはずです。雲岡石窟と同じ時期の作品です



 
 
 
そうでした! (高見)
2010-04-28 06:14:10
そのとおり、北魏の創建でした。私が勘違いしたのは、いちばん古い建築物のレンガの塔が、遼代に修復されたもので、ほどこされている彫刻が遼代の秀作ということからでした。
「これませんので……」は、「ら抜き」といって、最近はふつうにつかいます。でも、年配世代の人たちには、きらう人もいます。
 
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