384話)カウンターパート

 さるところに寄稿している文章に添えるため、古い写真をひっぱりだしました。なつかしい! 写っている顔ぶれからいって、1999年ごろだと思います。バックは環境林センターの管理棟。もう10年にもなるんですね。

 数回に分けて、私たちの協力相手のことを書いていきましょう。まずはこの写真の後列右から4人目。祁学峰で、緑色地球網絡大同事務所の初代の所長です。そのころは大同市青年連合会の副主席、のちに主席になりました。1994年春から私と兄弟のようにいっしょに活動しました。彼は街っ子で、私といっしょに行ったのが農村の初体験。農村育ちの私よりは、ずっとたいへんだったと思います。

 あのころも、つぎつぎと問題が起こり、失敗も繰り返しました。現場でそのことを徹底して議論するんですよ。それを繰り返すうちに、考え方のパターンも似てくるんでしょう。だんだん意見が一致するようになりました。

 考え込んでいた2人が、同時に話しはじめます。するとまん中に座って通訳していた王萍が、「ふたりとも同じことを話しています」。「この通訳はラクでいいな!」などといったことも、しばしばでした。

 いま祁学峰は大同市の中心部、城区の区長として再開発の先頭に立っており、ものすごく忙しいのです。それでも私が大同滞在中にかならず1回は時間をとって会いにきてくれます。
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