号外15)友を持つなら中国人

 12月5日から中国にきています。14年間、ともに事業に取り組んだ友人に囲まれると、自然と思い出話も。
 大同で実際に事業を発展させたのは、協力相手の青年たちです。農民の微妙な利害の調整、市政府との折衝、技術問題への対処、日本人の受け入れなど、綱渡りの連続。横で見ていて、私なんか舌を巻くことばかり。
 広大な国土に多数の人びとがひしめき、欧米や日本が4、5世代かけた現代化を、中国は1世代で実現中ですから、彼らも急速に鍛えられます。
 私の最大の収穫は、彼らと知り合い、信頼を深めたこと。テーブルをはさんで話し合う関係から、共通の課題に向かって肩を並べる関係に変わりました。
 印象深いのは、成功より失敗の経験。つきあったなかにも、私なんかが逆立ちしてもかなわぬ傑出した人物がいる一方、足を引っ張る人間も少なくなかった。絶体絶命の事業存続の危機に直面し、胃に穴のあくつらい思いもしたのです。
 でも過ぎてしまえば、それはすべて、おもしろかったあ!このような事業に取り組み、中国の友人をもつことがなかったら、私の人生はずっと平凡で、つまらなく、そして平穏無事なものであったことでしょう。
 ここまでの原稿を読んで、会の会計を担当する私のつれあいが「周囲の犠牲の上に、という一言が抜けてるよ」。たしかに。たくさんの皆さんのご協力と献身のおかげでした。
 (認定NPO法人・緑の地球ネットワーク事務局長)
【写真】2006年8月に開催された15周年記念イベント。市長はじめ市の幹部がたくさん参加して、盛大に開催された。高見は「栄誉市民」の称号を受けた。
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