1236話)「平均8回通えば解決する」

大阪府北部の地震で被災されたみなさんにお見舞い申し上げます。

緑の地球ネットワークの事務局関係者は、川島→高見→河本→東川の順に震源から遠ざかり、八幡市の川島さんの自宅は震度5強でものと書類が家中に散乱し、たいへんだったそうですけど、あとの3人は震度5弱でもさしたる被害はありませんでした。

前出の小川房人顧問は、吉良竜夫先生のグループの先乗り要員として東南アジアでの調査活動で活躍された方です。国内でやれないことが海外でやれるはずがないと、つねづねおっしゃっていました。

先方の政府関係との交渉でうまくいかなかったら、「そうですか、今日はだめですか。では明日また参ります」「明日はだめだよ」「そうですか、じゃあ、明後日ですね」というふうにして、つけいるんだそう。

たいていの問題は、平均8回通えば、解決するものです、とおっしゃってました。それについて思うことがあります。

2003年のことですが、大同市のカウンターパートが青年団から総工会に交替しました。詳しい事情は省きますが、協力事業を継続できるかどうかの瀬戸際だったのです。

大同事務所の主だったメンバーの人事がらみでしたので、彼らは動きがつきません。王萍さんに通訳を頼んで、私は共産党大同市委員会を訪れました。だれを訪ねるといいか、見当もつかなかったのですけど、門をはいったとたんに「ガオジェン(高見)」と呼ぶ人がいました。党委員会の副秘書長が、かつて経団連自然保護協議会のミッションを大同で迎えたとき、裏方の責任者をしてくれていたのだそう。

だれを訪ねるのがいいか相談したら、秘書長がいるとのこと。その部屋を訪ねたら、先方からまた「ガオジェン!」。以前、広霊県の党書記だったときに、面識があったのです。

その後、毎日の朝晩、彼をしつこく訪ねました。そしたら、「私にもべつの仕事があるんだ。こんなふうにこられたら、困ってしまう。そちらの望むようにするから、少しだけ時間をくれ!」となったのです。

最終的にそのようになったんですけど、数えてみたらちょうど8回目でした。
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