(7/31tenki.jpから)
この7月は
多くの全国各地の気象台が
観測史上最高の暑さを発表しました。
7月23日は
埼玉県熊谷市では 全国記録の41.1℃。
岐阜県の多治見市でも 40℃超え他、多くの地域で体温を超える猛暑となりました。
7月に熱中症で救急搬送された人は昨年の3倍といいます。
◇
7月28日の台風12号が
ゴルフコースにとっては、
恵みの雨をもたらしたものの、
この暑さ
気温で40℃であれば、地温はさらに高く、
グリーン面のベント芝にとっては、
35℃で呼吸が停止すると言われているので、もはや地獄。
フェアウエイのコーライ芝は
水をもらえない箇所は、色が変わっています。
グリーンキーパーさん達の
早朝や夜間の懸命な散水がなければ、
もはや、ゴルフコースには芝のない夏、といっても過言ではありません。
このままでは
キーパーさん含め、コースマンが倒れてしまいます。
ゴルフコースにも
屋外型エアコンが必要な時代が来たのかもしれません。
◆
この暑さはいつまで続くのでしょうか?
72候で予想してみたいと思います。
7月29日「土潤辱暑(つちうるおうてじょくしょす)」
暑さも湿度もピークの頃。
高温多湿で菌態活性バランス(B/Fバランス)が崩れやすい時期です。
ピシウムや炭疽などの病害の侵入・拡大に注意です。
8月3日「大雨時行(たいうときどき行う)」
今年の夏は、2010年に似ていると言われます。
ゲリラ豪雨のような にわか雨と
その後の 表層の加湿状態、ウエットウイルトに注意です。
気象関係の諺に
「綿串のような雲が出ると天気は荒れ模様」とあります。
積乱雲の発生が多い地域(2010年の北関東が良い例です。)は
表層の透水対策・除湿対策を資材や扇風機などで考えたい時期です。
◇
しかしながら、その後は
8月7日「涼風至(りょうふういたる)」(夕方、涼しい風が立ちはじめる頃)
8月13日「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」(ヒグラシが鳴き始める頃)
とあり、
寒いセミと書いて「蜩(ヒグラシ)」とはよく言ったもので
この頃から徐々に
夕方からの温度が落ち始める頃と思われます。
夏のダメージの回復、
秋の新根成長のための肥培を始めたい頃とも言えます。
◆
この先、2週間くらいにオススメの資材です!
1)高温に耐えるのは
「ハイドロ・マックス」+「エッセンシャル・プラス」です。
「ハイドロ・マックス」は表層を冷やし、潤いを持続します!
「ハイドロ・マックス」は100%天然の浸透資材で、
主成分は
ユッカシジゲラ抽出物90%→ステロイドサポニンの浸透剤効果
フミン酸(天然レオナルダイト由来)2%→気相持続効果
←「フミン酸」で気相を持続!
・
「エッセンシャル・プラス」は、高温に耐える成分をバランス良く配合しています。
主成分は
フミン酸 7.0%
ケルプ抽出物(オーキシン、サイトカイニン様物質を含む)
ジベレリン酸
リグニン、セルロース繊維
単糖、二糖類
ビタミンB2 ビタミンB6
です。
2)高温多湿で病害が侵入しやすい状況では
「殺菌剤」+「コンパニオン」です。
「コンパニオン」は
善玉菌バチルスGB03が
根茎周囲に筒状のコロニーをつくり、根茎を病害から守る資材です。
自ら生み出す抗生物質で
ピシウムや炭疽、細菌病等の病害の菌核を疎外します。
殺菌剤との相乗効果の高い資材なので
混合散布がたいへん効果的です。
菌態バランス(B/Fバランス)を整える資材の決定版です!
←バチルスGB03が病害を疎外します!
3)高温下でも白根(秋の新根)は出てきています。
根上り抑制と新根発根には
「ミスト12号(3-18-18)」です。
「ミスト12号(3-18-18)」は
晴天時は、
6%の亜リン酸を葉身から吸収し、
雨や曇りの時期でも
分子の鎖の長い 緩効性リン酸 12%が
約2週間に渡り、表層土壌に留まり、
無駄なく リン酸を吸収し、「夏越し」のための健全な根を持続します
さらに、
「ミスト12号(3-18-18)」のユニークな特徴は
柳(ラテン語で、サリチル)抽出エキスを含有しているところです!
柳の樹皮の抽出物に、
消炎効果(雑菌の繁殖を抑制する効果)がある事は
医薬学的には古くから知られているそうです。
4)高温でダメージを受けた部分の回復には
「ブランZ(ゼット)(10-6-5)」です。
主成分とその効能です。
・完全微生物分解の超緩効性メチレン尿素を70%
→「ヤケ」「徒長」などのリスクが少ないN(窒素源)でダメージを回復
・リン酸6.8%のうち、よこ根のコンパクションをつくる亜リン酸を4.5%
→根あがりを抑制し、秋の新根発根を促進
・カリウムを5%
→暑さも湿度も厳しい中、ターフのこしをしっかりさせます。
・芽数を回復させるエッセンシャルプラスを20%
→暑さに強いアミノ酸+ビタミン。
夏越しで消耗した貯蔵糖分を補給する糖類。根あがりに強いケルプ(オーキシン様物質)。
などをバランス良く配合
・鉄、銅、亜鉛、マンガンなどの微量要素
→藻苔や雑菌の繁殖を抑制できる微量要素です。
5)散水を繰り返す中でも黒藻の除去・抑制には
「スーパー・コンバット(5-0-0)」です。
6%の硫酸鉄が藻苔を焼いてくれます。
クエン酸キレートのPH2.5なので、
表層土壌を 藻苔・雑菌の嫌がる弱酸性にし、繁殖を抑制できます。
病害抵抗に有効な微量要素の
銅、亜鉛、マンガン をバランス良く含有する鉄系資材です。
◆
状況に応じて試してみて下さい。宜しくお願いします!
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